リスキリングをテーマとした大学院集中講義から生み出されたものとは

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リスキリングをテーマとした大学院集中講義から生み出されたものとは

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、大学院リスキリングをテーマとした大学院集中講義から生み出されたものとはです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

集中講義の概要

僕が講義を担当させていただいた東京工芸大学大学院での集中講義について、先週からお届けしてきました。今日は全体の振り返りをお伝えします。

各回の細かい振り返りに関しては以前の放送で詳しくお伝えしていますので、そちらも参考にしていただければと思います。

大学院集中講義振り返り1日目: リスキリングとその戦略
大学院集中講義振り返り2日目 リスキリングの原則と時間の棚卸し
大学院集中講義振り返り3日目: 時間を生み出すスキルとデジタルスキル
大学院集中講義振り返り4日目: スプレッドシート・GAS・DX
大学院集中講義振り返り5日目: 30名の履修生全員がライトニングトークで成果発表

今日は簡単におさらいからお送りしていきます。

集中講義の講義名は「ビジネスコンピューティング特論」で、7月31日から8月4日までの全5日間13コマの講義を行いました。

内容としてはほぼ「デジタルリスキリング入門」の第1章からなぞっていくようなスタイルで、プラスDXやソフトウェア開発の話をいれたという形になっています。

集中講義の内容

まず、リスキリングとはというところに入りまして、リスキリングの戦略、OODAループとリスキリングの5つの原則。そして5つの原則の中から、学習の原則、実践の原則、環境づくりの原則の3つを紹介させていただきました。

それに続いて、時間を生み出すスキルについて。まずは実際に学生さんに時間の棚卸しのワークをしてもらいました。

そして、装備を整える、集中する、探しものをなくす、汎用デジタルスキル、資料づくり、コミュニケーション、以上6つの時間を生み出すテクニックをお伝えしました。

その後、デジタルスキルにはどういったものがあるのか概要をお伝えし、その中からスプレッドシートとGoogle Apps Script(GAS)の2つをとりあげました。

スプレッドシートについては基本のきのところから、いくつかの関数を使うところまで、そしてGASについては概要を説明しつつ、ハンズオンをしながら実際にみなさんに触れていただきました。

ソフトウェア開発とDXと組織のアジリティ、こちらは書籍には含まれていない部分なんですが、みなさんが社会に出る前の前知識ということでお伝えさせていただきました。

そして最終日は2コマを使って、受講いただいた皆さんひとりひとりにライトニングトーク、つまり短いプレゼン形式でその成果を発表していただくという流れになっています。

社会人向けの内容は学生さんに伝わるのか

このような形でお送りしました「ビジネスコンピューティング特論」なんですが、もともとこちらはビジネスパーソン向けにいつもお話ししている内容なんです。

社会に出る直前、修士のみなさんに伝えるとどうなるか、実際に役立ててもらえるのか、そういったところが僕としてはチャレンジだったんですね。

その点ひと言で統括すると、大成功だったんじゃないかなと思います。

これから社会に出るというところで、今のビジネスの現場ではどのような課題があって、どのような戦略で立ち向かえばいいのか、それを知ることができたのは良かったなと思うんです。

例えばデジタルスキルの基礎、とくにデータ型、演算、関数、データベースの知識とその必要性、こういったところは、実際に社会に出て働いているビジネスパーソンでもきちんと押さえられていない方も多いので、先にそれを知ることは非常に有利になるんじゃないかなと思うんです。

あとは実際に社会の現場で言うと、あまり学ばないとかそれを活かして楽しく働けないとか、そういった課題があるということも知っていただけましたので、それに対する心構えとか準備ができたんじゃないかなと思います。

学生さんはにもリスキリングはあてはまる

リスキリングという言葉の定義で言うと、もともとある専門性に新たなスキルを意図的に獲得していく活動になります。

その点学生さんにはまだ専門性がないと考えていたんですが、実はそんなことはありませんでしたみなさん実際に研究をしているので、すでに専門性があったんです。

その専門性の中で、もしくは研究活動の中で課題を見つけ、それに必要なスキルを身に付けていく。まさにリスキリングは学生さんでもできるという話しだったんです。

実際に、時間を生み出すスキルやスプレッドシート関数、GASは使いどころがあったようで、みなさん成果発表の中でもいくつかそれに関するアイデアを発表してくださいました。

学生とはいえ、リスキリングは学ぶことはできるし、実践することができるとみなさんが証明してくださったことになります。

活発な成果発表

あとすごくうれしかったのは最後の成果発表です。

僕はみなさんに、プレゼンのノウハウとかどうやって作るとか全然お伝えしなかったんですが、みなさんそれぞれが講義の中で感じたことをプレゼンテーションという形でまとめて発表してくださったんです。

そしてそれをほかのみなさんが聞いてすごく刺激をうけてくださいました。

チャットスペースを使ってつぶやきという場を作っていたんですが、そこで応援コメントとか気づきとか学び、それをどんどんアウトプットしながらみなさんのプレゼンを聞きましょうということでやっていたんです。

みなさん積極的にそこでアウトプットしてくださっていまして、例えば誰々さんのプレゼンすごくうまいとか、発表内容についてすごくおもしろかったとか、その内容を一緒に勉強したいのでやってみようとか、そんな意見が飛び交っていたんです。

みなさんの刺激をしあっている姿に僕自身めちゃめちゃ感動しましたし、こういう場をつくれる立場になって本当に幸せだったなあと思います。

仲間づくりの重要性

もともと日本人は一人で学ぶというのが癖づいてしまっているわけなんですが、デジタルリスキングを進めるうえで大切なのは、リスキリングの戦略とともに一緒に学べる仲間なんですね。

この講義で集まったみなさん同士でつながりあって学ぶということが実現されていけばすごくうれしいなと思います。

講義化の意義

今回、書籍の内容を13回にわたって講義化したのは大きな意義があったんじゃないかなと思います。

例えば時間の棚卸しのワークは、もともと社会人向けにこういうのがあったらいいんじゃないかと思って作っていたものなんですが、みなさんが大きな学びと気づきを得られる成果を確認することができました。

この書籍の他のパートもワーク化することができそうだなと、そういった気づきもあったんです。

例えばシステム化の原則の習慣作りをするところ、もしくは実践の原則の影響の輪・関心の輪のところなど、ワーク化して個別に提供していくこともできるかなと思います。

今回の講義全般について、大人向けに逆輸入できるような発見がいっぱいありました。そんな感触を掴めましたし、ほんとにありがたいなと思います。

全体13コマじゃなくてもいいかなと思っているんですが、特に前半の戦略のあたりまでを中心に、ノンプロ研や企業向けに提供するデジタルリスキリング講座としても開設できるんじゃないかと思っています。

この出版記念全国ツアーが終わったらやりたいことがいっぱい出てきたんですが、その中のひとつとして進めていきたいなと思っています。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「リスキリングをテーマとした大学院集中講義から生み出されたものとは」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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