「関西建設業界合同勉強会」から学ぶ業界DXのはじめの一歩

  • ブックマーク
「関西建設業界合同勉強会」から学ぶ業界DXのはじめの一歩

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、「関西建設業界合同勉強会」から学ぶ業界DXのはじめの一歩です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

「関西建設業界合同勉強会」から学ぶ業界DXのはじめの一歩

令和4年7月から8月にかけて、僕も少しだけお手伝いした「関西建設業界合同勉強会」が開催されたので、その話をします。

建設業合同IT勉強会

「関西建設業界合同勉強会」は、関西に拠点を置く、三和建設、三国産業、ファンテックの3社による、建設業合同IT勉強会です。

テーマとして「ITを活用した業務効率化のための基本知識を学ぶ」ことを目指して、主にgoogleスプレッドシートの基礎と関数の使い方を学ぶ、全4回の講座形式でお送りする勉強会です。3社から7名の受講生が参加されていました。

かつ、講師やそれをサポートするティーチング・アシスタントなどの講師陣は、外部委託せずに、3社の有志がすべて担当するスタイルです。

建設業の抱える深刻な問題

そもそも勉強会の背景としては、建設業の深刻な人材不足というのがあります。

プラス、業界的に、失敗が許されない文化があり、前例踏襲がかなり根強かったり、紙資料が多くデータの再利用性に欠けていたり、業務の改善や効率化にも多数の課題が残っているんですね。

まずは、少人数でITを駆使して回せる業界にしないと、今後の労働人口減に耐えられないんじゃないか、そういう危機感が強くあったりするんです。

そこで、業務改善をするためにITスキルを磨こうという形で始まりました。

3社合同のメリット

今回、3社合同で実施することで、メリットでいうと、アイデアと人的リソースを持ち出し合って結集し、よりよい学びの場にしつつ、同業界ながらも他社の文化にふれるという越境効果もあり、刺激的なお互いの学びあいが起こる、かつ業界的な盛り上がりも演出することができるだろうという狙いがあったんです。

こうして実施されて、8/19に第4回が開催されました。卒業LT大会という学びの成果をライトニングトーク、つまり5分程度の短いプレゼンで発表してもらうというものでした。

これは実はノンプロ研流の講座を踏襲いただいたもので、すべての研修講座で取り入れたらいいと思う効果的な取り組みです。

そもそも発表をつくる段階で、勉強会全体の振り返りにもなりますし、最初の段階から何を発表しようかなと思いながら講座を受けるということで、自我関与が高く参加できます。さらに、見学や参加しているみんなから応援をしてもらえるということなので、エンパワメントにもなります。

ちなみに、講師陣も全員発表するのがノンプロ研流です。前回の卒業LT大会も12名の方が発表されていました。

発表会で感じた驚くべき成果

実際に僕も見学として参加させてもらって、みなさんの発表を聞いたんですけれど、想像以上の成果でとても驚いたんですね。

スプレッドシートの関数を知らない段階からスタートされた方もいらっしゃったんですが、データの持ち方として、まず構造化データに持ち直すというのが徹底されていて、そこからVLOOKUP関数などの関数を使って、皆さんが実務の業務改善をトライされていました。

1か月という短い期間ではあったんですが、そのような業務改善が実現するだけでも、それぞれの皆さんがコンピューターの力をいっそう借りられるようになりましたし、データの再利用性がものすごく高まっていくものです。

人によっては勉強会のカリキュラムには含まれていないQUERY関数とかデータポータルとか、GASプログラミングにもチャレンジされていたんです。素晴らしい成果だと思います。

発表の見学をされていた他の社員のみなさんがうなるようなデモンストレーションもいくつもあって、良い影響が勉強会外にも伝搬しているのも見て取れたんです。

大きなうねりを生み出せそう

さらに、スキルや知識が身につくだけでなく、業務を見返して「ここは改善できそうだな」と課題発見をするマインドセット、これからどう学んでいくかという学習に対しての継続意欲も見えていて、これは運営側が足を止めさえしなければ、どんどん次につながって、大きなうねりを生み出せていきそうだなと感じたんです。

今回1回目だったんですけれど、2回目以降、どうなっていくのか、これからも楽しみです。

僕としては、このような素晴らしい勉強会の立ち上げに少しでも関われて本当によかったと思います。

僕の立場は、この事例をよりよく皆さんに知っていただくのがミッションだと思っています。

8/30木ノンプロ研の定例会にて「業界DXを目指す!『関西建設業界合同勉強会』のつくり方」と題して、今回の仕掛け人である、

  • 株式会社ファンテック 加藤さん
  • 三和建設株式会社 えばたさん

にご登壇いただきました。建設業界だけでなく、ITを武器にチームや業界を盛り上げていきたいすべての皆さんにおすすめできる内容ですので、ぜひ見てください。

業界DXを目指す!『関西建設業界合同勉強会』のつくり方

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「「関西建設業界合同勉強会」から学ぶ業界DXのはじめの一歩」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。

では、また。

  • ブックマーク

この記事を書いた人