DX人材育成で注目の「越境学習」その課題にどう対処するか

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みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、DX人材育成で注目の「越境学習」その課題にどう対処するかです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

越境学習の効果と課題

今回は、越境学習の話題についてお伝えしたいと思っています。

人材育成には越境学習をすると効果があると言われていますが、越境学習を実際に進める上でいくつかの課題があるということが分かっています。

それについて、新たな対処の仕方、素晴らしい考察をされているコラムがありましたので、ぜひ紹介していきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

越境学習とは

今日は、越境学習をテーマに話をしていきます。

越境学習というのは、ホームとアウェイを行き来することによる学習のことを言います。

ホームとアウェイ

ホームというのは何かというと、いつもの場所、安心感が得られる場所です。たとえば、職場などが挙げられます。

職場では、いつものメンバーでいつもの会話をやり取りして、安心して仕事ができるといったことが多いです。それはまさにホームということになります。

一方で、アウェイというのはそうではない場所です。つまり、不慣れな場所、居心地が悪い場所。

そんなまさにアウェイ感を感じるような、そんな場所です。

たとえば、僕が運営している学習コミュニティ、ノンプロ研ですが、皆さんノンプロ研に入会した瞬間は、まさにアウェイ感を感じます。

全然知らないテクノロジー、プログラミングの話をみんながしている。180人ぐらいのいろんな人たちがいて、どんな人かもわからない。そういったところで、葛藤を感じます。

まさに、これがアウェイということになります。

越境学習ではどんな学習が行われるのか

越境学習でどんな学習が行われているかということですが、普段慣れ親しんでない新しい文化とか価値観に触れます。

それに触れ続け、ホームとの比較をし続けることにより、新しい文化、価値観を徐々に取り入れて自らを変化させていくということが起きます。

さらに、その変化を自分のホームにも少しずつ持ち込んで、周りを巻き込んでいくと、このような力・素養が目につくと言われています。

まさに、このような力というのは、イノベーションとか組織変革の際に、とても有効な力と言えます。

法政大学大学院教授 石山恒貴さんと株式会社ビジネスリサーチラボ伊達洋駆さんの共著による越境学習入門では、こういった力のことを「冒険する力」と呼んでいます。

そして、コミュニティノンプロ研にいらっしゃるビジネスパーソンのみなさんは、この越境学習を普通に体験するということになります。

さらに、ノンプロ研では、デジタルスキルやリテラシーを身につけることができますので、企業がDXを進める上での中心的人材育成方法として、このノンプロ研による越境学習がとても注目されていることになります。

越境学習を進める上での2つの課題

1つ目の課題 アウェイに飛び込むことができない

さて、そんな越境学習なんですが、進める上でいくつかの課題があります。

まず1つ目は、アウェイに飛び込むことができないという問題があります。

知らない環境に飛び込むということなので、その不安や恐れからアウェイに飛び込むことができずにホームにとどまり続けてしまう、そういった人がたくさんいらっしゃいます。

ノンプロ研でもそういった事象は観測できていまして、たとえばノンプロ研が気になるけれども、何年も入会せずに踏みとどまってしまう方も何人もいらっしゃると聞いています。

もしくは、入会したが、Slackに投稿したり、ZOOMに入室したりということができないという現象も起きています。

2つ目の課題 提案しても反発を受けてしまう

もう1つの課題なんですが、今度アウェイから戻ってきた時に起きる課題です。

アウェイで学んだことを、ホームで提案しようということで周りに提案をしますが、反発を受けてしまいます。

今まで通りのやり方でいい、新しいやり方はわざわざやる必要がない、そんな反発を受けてしまうということです。

これは、本当にノンプロ研ではみなさんが感じていることです。

業務の改善やDXを考えると、どんどんチャレンジすると良いのですが、その新しいチャレンジをなかなかできない、良しとしない風土というのが割と根強いということなんです。

内集団・外集団の知見から考える

さて、このような課題に対して、新たな視点で考察された素晴らしいコラムがあったので、こちらを紹介します。

このコラム、先ほど紹介しました越境学習入門の共著者でいらっしゃるビジネスリサーチラボ伊達さんのコラムなんです。

内集団と外集団というキーワードがありますが、これに関する過去の研究、知見を取り入れることで、この2つの課題に対処していこうと、そのようなアイデアを提案されています。

この内集団というのは何かというと、内の集団、自分のアイデンティティの一部とみなし、仲間だと思っている集団、これを内集団と言います。

一方で、外集団ですが、自分のアイデンティティと関連づいていない集団、これを外集団というわけです。

仲間だと認識していない集団になります。

アウェイに行く不安を和らげる方法

一歩踏み出すのを手助けする

まず、1つ目の課題だったアウェイに行くことへの不安、これをどう和らげるかという問題です。

これに関して言うと、研究によると人は外集団に対して、偏見とか先入観に基づいて悪いイメージを持ちがちです。

しかし、実際に飛び込んで交流してみると、予想よりもポジティブな結果になることが多い。

このような研究結果が示されています。

つまり、案ずるより産むが易し、ということで、1歩踏み出して入ってしまうということが重要です。

実際ノンプロ研でもこれはあるなと観測していまして、オンラインコミュニティーなので、みなさん最初の参加にものすごく抵抗を示されます。

ただ、今年に入ってからタカハシとのノンプロ研活用1on1という30分ぐらいの面談を提供しています。

どういった活動をしていくかということを、話をしながら提案して、1歩踏み出すのを手助けするということをしています。

これがすごく効果出ていると感じており、実際に1歩踏み出して中に入ると、非常にポジティブに活動している様子が見えます。

外集団の人間らしさを発信する

もう1つ、アウェイへの不安、これを和らげる方法として、人間化という手法が提案されています。

人間化というのは、人間らしく捉えるということです。

外集団、これはよくわからない人達の、よくわからない集団に見えてしまいますが、その中の人たちについて、その人間らしさを強調する情報を共有していく。

この人間化を行うことによって、そのアウェイへの不安和らげることができるという、そういった話です。

ですので、ノンプロ研の中のメンバーのことをどんどん発信していきます。特に人間らしさを発信します。

たとえば、昨年末にこのVoicyスキルアップラジオでアドカレという企画をしましたが、ノンプロ研のメンバーのみなさんとインタビューを毎日放送しました。

これはまさに、人間化の良い手法かと思います。

もしくは、皆さん自身にアウトプットをしていただくというのもあるかなと思います。

ノンプロ研の皆さんが書いたブログノート、これを見て入会されてくる方がいらっしゃるので、そういった効果があるのではないかと思います。

ホームに戻ってきた際の反発を和らげる方法

リフレクションの機会を提供する

さて、もう1つの課題です。

今度、アウェイからホームに戻ってきた時の反発、これをどう和らげるかという問題があります。

1つは、ホームにいる皆さんに、アウェイから戻ってきた人たちに対してどう思うのか、その考え方をどう捉えているのか、そういったことを尋ねる機会を提供するというものでした。

つまり、アウェイから戻ってきた人たちに対するリフレクションの機会を提供するということ、これが有効だということでした。

組織として越境学習に取り組む時には、ぜひそういった機会を用意すればいいかと思います。

一方で、ノンプロ研いらっしゃるほとんどの場合は、組織ではなくて個人で来られています。

ですので、ホームの人にそういった機会を提供するというのを仕掛けていくのは、やや難易度が高いかという、そんな印象です。

一緒に新しいことに取り組む対話型の進め方をする

さて、もう1つの知見ですが、アウェイから戻ってきた人を内集団と見なしている場合、その人達のマイナスな評価に対して防衛的で感情的な反応を示してしまいがち、こういった研究結果が示されています。

たとえば、アウェイに行った人達が、うちの会社は未だに紙作業ばっかりで、こんな古くさい仕事の仕方をしていてはダメですよという否定的なフィードバックを直接的にしてしまいます。

そうすると、それに対して強く、場合によっては感情を持って反発をしてしまうということが起きやすくなります。

これはノンプロ研を使った越境学習の事例でも起きている話ですが、ホームでのこれまでのやり方を否定するというやり方ではなく、横に座って一緒に新しいことを取り組んでいきます。

そんな対話型の進め方がとても有効であるというのは過去の経験からも間違いないと思っています。これは、DXを推進するいろんな組織で気をつけるべきポイントかと思います。

ということで、DX人材育成に有効だと言われている越境学習ですが、その2つの課題、アウェイへ飛び込む際の不安をどう和らげるのか、そしてホームに戻った時の抵抗、それをどう和らげるのか。

この2つの課題について、内集団、外集団の研究知見これを参考に、いくつかのヒントをいただくことができました。

僕もぜひ取り入れていきたいなと思いますし、みなさんもぜひ参考にしていただければと思います。

まとめ

今回は、DX人材育成として有効な越境学習、この2つの課題がありますが、それにどう対処していくのか。内集団、外集団の過去の知見から考察したビジネスリサーチラボ伊達さんのコラムについて紹介させていただきました。

よく日本の組織では、自分の会社とかチームのことをうちなんて言いますよね。これはまさに自分が所属している組織、これを内集団としてみなしているということを表しています。

そして、日本人は特に内集団、外集団、こういう内と外をはっきり分けている、そんな風に言われることもあるわけです。

だから、ホームからアウェイ、そしてアウェイからホーム、この境目をまたぐというそのハードルを高く感じてしまうというのは確かにあるのかなという気がします。

そして、そのようなハードルを和らげる今回の知見が、いくつかヒントになるんじゃないかなということで、とてもありがたいコラムだったと思います。

ぜひ皆さんの組織でもDXを進めるのであれば、越境学習をおすすめしますので、参考にいただければと思います。

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「DX人材育成で注目の「越境学習」その課題にどう対処するか」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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