いかにして人の心を動かし組織を変えていくか

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いかにして人の心を動かし組織を変えていくか

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、いかにして人の心を動かし組織を変えていくかです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

いかにして人の心を動かし組織を変えていくか

僕はですね、リスキリングとかDXとかそういったものを仕事としているんですけど、これをやっていて痛いほどわかるなぁというところがあります。

何かといいますと、人はいかに学ばないか、人はいかに変わらないかそういったことだったりします。

Excelを使用した手作業集計作業

エピソードとしては、僕が独立したときの話があるんです。こんなお仕事がありました。

ある商品をいろいろなサイトで販売しています。

月が締まって翌月になると、各販売しているサイトごとに売上レポートがじゃんじゃん送られてきます。

サイトごとにCSVだったり、Excelだったり、フォーマットはそれぞれ違っていて様々だったりします。それを集計する必要があります。

たとえば、部門ごと・商品ごとの売上を出して社内の経理部門に提出したり、商品によってはライセンス料が発生しますので、それを計算して、ライセンス料の支払報告書を作成する。そういった業務が発生していたんです。

これを僕の知る多くの企業が、Excelを使って手作業でやっていたんです。

月1回の作業ではあるんですけど、販売するサイトもたくさんあって、商品もたくさんあるので、コピペとフィルタを何度もやらないといけないし、そうなるととても時間がかかるわけです。

場合によっては、作業中に人為的なミスが混入してしまうと、どこから間違っているかもわからないし、最初からやり直しみたいなことにもなりかねないわけなんです。

経験上、これはひとりの担当者が5日くらいかけて作業していました。

たとえば、時給1000円と考えたとしても、5日間×8時間で40,000円になります。

VBAでの自動化ツール開発

このような作業はプログラミングの得意分野なので、これを自動化するツールをVBAというプログラミング言語で開発したんです。

これで、クリック一発で放っておけば、勝手にVBAが必要な書類を作ってくれて、フォルダに保存してくれます。

これを使えば各社さんの作業はとても楽になるんじゃないかなということで、これを必要とするような企業をリストアップして営業をかけたんです。

たしか20万円くらいで提案していたんじゃないかと思います。

この業務に関しては、毎月必ず発生することがわかっている業務なわけです。

社員の人件費が時間1000円ということは、あんまりないと思うんですけど、それを使ったとしても、単純計算で半年もあれば十分に回収ができます。

それをもともと担当されていた方は、次の月から、5日間まるっと別の仕事ができるといったメリットがたくさんあるなと思ったんです。

ほとんどの企業で見向きもされなかった

計算上、どう考えてもやらない手はないと思っていたんですけど、実はほとんどの企業で見向きもされなかったというのが結論なんです。

1社だけこのツールに関してご依頼をいただけたんですけど、その会社は僕が営業した会社ではなくて、ホームページから探し当ててくれて、ご注文頂いたというかたちになります。

どう考えてもやらない手はないんですけど、ただしこの経験から僕はすごく大きなことを学ぶんです。

企業の意思決定は心を動かさないといけない

何かというと企業の意思決定というのは、「頭だけでしているのではない」ということなんです。

あとは何を使っているかというと、「心」になります。

計算上メリットがあるというだけではなくて、働いている人たちの「心を動かさないといけない」ということなんです。

変化抑制意識

以前ですね、このスキルアップラジオの放送でも紹介させていただいたんですけれども、パーソル研究所の小林さんという方が書かれている「リスキリングは経営課題」という書籍があります。

この書籍の中で、多くのビジネスパーソンには「変化抑制意識」が働いていると説明されていたんです。

この「変化抑制意識」とは何かというと、何か仕事のやり方を変化をさせようとすると、たとえば、変化後のマニュアルをつくったりとか、そういった新しい仕事が発生してしまいます。

また、周囲の周りのメンバーに説明とか説得をしないといけないケースもありますし、場合によっては、何か問題が起きた時には、責任を押し付けられる、そういったリスクもあります。

何か変化をさせようといったときには、そういったことがたくさん予想できます。

それらが、「コスト」として予期されてしまうというふうに説明されていました。

なので、頭では改善したほうがよいとわかっていたとしても、高いコストが予期されてしまうので、結果的に口をつむんでいたほうがいいかなとか、そういった意識が働きやすいということなんです。

独立して8年以上経っていまして、この「変わることへの意思決定の難しさ」みたいなところは、本当に大きな問題だなということで、今でも戦っています。

いかにして、頭だけではなくて、心を動かすかそれを考えていく必要があります。

最近ですね、少しずつわかってきたことがあるんです。方向性としては2つかなと思っています。

トップダウンの方向性 ~越境学習~

ひとつはトップダウンの方向性です。

リーダーシップを発揮して、変化していいよというお墨付きを組織全体に与え続けるというものになります。

一方で、リーダーがそもそも凝り固まっていて変化を嫌うタイプだと、これはあんまり使えない、組織としてはかなりしんどい状況だなと思います。

ただそれを変えられる、ひとつの有効な手段として「越境学習」というのがあるんです。

「越境学習」というのは、ホームとアウェイを行き来して、異質なコミュニティを経験するというものになります。

普段働いている職場というのは、ホームになるわけです。

どういった文化なのかというのとかは分かっていますし、そこの常識みたいなのも染みついていて、自分の価値観はそこで揺すぶられるみたいなことはあまりないわけです。

ただ一方で、異質なコミュニティ、たとえば全く文化の違う企業に出向したりとか、海外で働き始めるとかです。

あとは僕が運営している学習コミュニティ「ノンプロ研」なんかも、オンラインなんですけれども、全く異質な空間を経験することができるんです。

そういったところをアウェイと呼んでいるんですけど、そこにいくと自分のこれまでの常識とか価値観が揺さぶられて、葛藤が生まれるというふうに言われています。

その葛藤を乗り越える過程で、さまざまな多様な意見を受け入れられるようになったりとか、人を巻き込んで自分や周りを変えていったりとか、そういった素養が育つようになると言われているんです。

「越境学習」の効果は、現場のメンバーでも十分にあるんですけど、ただリーダーが凝り固まったままだと、そういった変わったメンバーが潰されてしまうだけなので、リーダーからやるほうが組織としては大きな効果があるというのが分かっています。

僕が知っているDX成功事例でも、ほとんどの経営者は越境学習の経験者か、他業界から来た方かどちらかかなと思っているんですけど、みなさんはどう思われるでしょうか。

ボトムアップの方向性 ~超スモールステップ~

そして、もうひとつの方向性はボトムアップの方向性です。

ここで上手くいく方法は、僕は「超スモールステップ」みたいな感じで、名付けたらいいのかなと思っているんですけど、これは意外と馬鹿にできないなと思っているんです。

まず、現場で何か大きく物事を変えようと声を上げようとすると、先ほどもお話しした通り、予期コストが大きくて、抵抗とか反発も大きいなと考えてしまいますし、実際にそういうことが多いんじゃないかなと思います。

たとえば、うちのチームの業務を端から端まで全部自動化しましょう、みたいなところから入ると、いろいろな人の業務に影響が出てきます。

どうやって自動化するかとか、自動化してどんな問題が出てくるのか、その問題をいかに解決するのかみたいなことを一気に考えなくてはいけなくて、そしてそれを周囲に説明する必要が出てくるわけです。

では、どうすればいいかということなんですけど、予期されるコストを極力小さくするというのがひとつの手としてあるんじゃないかと思います。

たとえば、入りとしては、ショートカットキーの使い方みたいなところから入るわけです。

Excel業務がたくさんあるような部署であれば、おすすめのショートカットキーを今日は3つだけ覚えよう、みたいなそういったところからスタートするわけです。

たとえば、今日はコピー&ペーストと保存、これだけは覚えましょう、次回、来週はカーソル移動のショートカットキーを覚えましょう、というような感じです。

これであれば、変化の幅がとても小さいわりに、実際に活用することができて、そして小さいながらも成功体験を味わうことができるわけです。

そのようにして、最初はすごく小さなところから徐々に、今までと違うやり方をしても怖くない、むしろ良いこともあるよという、そういった経験を少しずつ積んでもらうということになります。

そして、その変化の大きさを少しずつ大きくしていって、徐々にチャレンジできるようにしていく、そういった作戦になります。

これを推進するためには、本当に寄り添って一緒にやる、横に並んで対話するみたいな姿勢が望ましいんじゃないかなと思うんです。

なので、DXとかリスキリングとか組織の変化といったものをどうやって起こすかみたいなところで、難しさを感じてらっしゃる方がもしいれば、この越境学習と、超スモールステップをぜひご参考いただければと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「いかにして人の心を動かし組織を変えていくか」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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