書評「コミュニティ・オブ・プラクティス」その5:コミニティ・コーディネーターの役割

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書評「コミュニティ・オブ・プラクティス」その5:コミニティ・コーディネーターの役割

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、書評「コミュニティ・オブ・プラクティス」その5:コミニティ・コーディネーターの役割です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

引き続き、書籍コミュニティ・オブ・プラクティスから話をしていきたいと思います。第5回目になります。

おさらい:実践コミュニティとは

おさらいなんですが、実践コミュニティ、コミュニティ・オブ・プラクティスとは、あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野の知識や技能を持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団ということになります。

僕が運営しているコミュニティノンプロ研は、まさにこの実践コミュニティと言っていいんじゃないかなと思うんです。

今、ビジネスシーンで言うと、リスキリングという言葉があちこちで言われるようになってまして、大企業を中心にリスキングの取り組みが進められているということなんです。ただ、そのリスキリングの取り組みの1つとして、今回お話ししている実践コミュニティを組織内に作るっていうのが、かなり有効なんじゃないかなと思っています。

今、このコミュニティ・オブ・プラクティスを読んで、実践コミュニティの学び直しをしているところなんです。

コミュニティ・コーディネーターとは

昨日までで、実践コミュニティの3つの構成要素と、7つの設計原則についてお話をしてきたんですけれども、立ち上げの際にもう1つ決めておく必要があるものがあるんです。

それがコミュニティの運営の中心となる存在、コミュニティ・コーディネーターという役割になります。

今日は、ここについて話をしていきたいなと思っています。

コミュニティ・オブ・プラクティスで言うと、4章発展の初期段階実践コミュニティーの計画と立ち上げは、コミュニティ・コーディネーターについて語られてるパートナーなんです。なので、ここを中心に話をしていきたいと思っています。

コミュニティ・コーディネーターの役割

それで、コミュニティ・コーディネーターとは、どういう役割かというと、こういうふうに伝えられています。

コミュニティが領域に焦点を当て、様々な関係を維持し、実践を開発できるように手助けをする人、このことをコミュニティ・コーディネーターと言います。そして、具体的な役割、たくさん挙げられています。

  • 領域内の重要な問題を特定する
  • イベントを企画し推進する
  • メンバーを結びつける
  • メンバーの成長に手を貸す。
  • コミュニティと会社組織の境界を管理する
  • 実践の構築に手を貸す
  • コミュニティの状態を確認しメンバーや組織への貢献を評価する

こういったたくさんの役割を持っているわけなんです。

コーディネーターという言葉を使ってる理由

この役割はコミュニティリーダーという言葉を使ってもいいんでしょうけれども、ここでコーディネーターという言葉を使ってる理由として、いわゆる先頭に立って集団を引っ張る、いわゆる典型的なリーダーとは異なる役割を持つからと推測されるわけです。

たとえば、書籍の中で言うと、実践コミュニティがテーマとして領域、これに関して、コミュニティ・コーディネーターが必ずしもその分野の第一人者でなくてもいいよと伝えているんです。

専門的な第一人者でいうと、他のメンバーでも問題ありません。その代わりに、コーディネーターとしては、対人能力に優れていて、人脈を作ったり、人と人を繋げたりとか、人の成長を支援したりとか、そういった役割が重要なんだよと伝えています。

なので、リーダーシップのタイプで言うと、メンバーを奉仕、支援するサーバントリーダーシップと呼ばれるものに、近いのかなという印象です。

僕のイメージとしては、コミュニティ・コーディネーターの役割としては、前回までお話した通り、コミュニティの7つの設計原則に則って、コミュニティの3つの構成要素をよく観察していくわけです。

その観察をもとに情勢判断して、意思決定して、行動を起こしていく。

そういったOODAループを回していくことになるんです。ただ、コミュニティは人の集まりになりますので、そこで対人関係の能力を発揮できる、そういった人物になるのかなと思います。

コミュニティ・コーディネーターのスキル

この役割に関して、ある研究結果を紹介したいんですけれども、米国生産性品質センター(APQC)というところの、活発なコミュニティを持つ12の組織を研究した結果、以下のことを発見しました。

コミュニティーの最も重要な成功要因は、数ある中で、コミュニティリーダーのスキルである。

なので、この書籍で言うと、コミュニティ・コーディネーターのスキル。これが、実践コミュニティの成功で言うと、最も重要なファクターと言えるということなんです。

こんな話をすると、今組織の中で、リスキリングを目的とした実践コミュニティーを作ろうという話をしてますので、そのコミュニティ・コーディネーター、自分なんかできないんじゃないか、そんなふうにハードルを感じてしまう。そういった方も出てきてしまうかなと思うんです。

ただ、僕が、これまでコミュニティノンプロ研を立ち上げて運営してきた経験からすると、そんなに構えなくても大丈夫かなと思います。

僕自身コミュニティ運営未経験者だった

僕自身、ノンプロ研を始める前にコミュニティ運営なんてやったことなかったんです。そもそもこのコミュニティ・オブ・プラクティスのような理論も知らなかったですし、また、それでもなんとかやれています。

むしろこれを聞いた皆さんからすると、そういった理論を身につけた段階からスタートができますし、OODAループを回しながら、皆さんもコミュニティ・コーディネーターとしてのスキルを上げていくことができますので、そこは心配すぎなくていいかなと思うんです。

僕が活動してきた中でのうまくいくための秘訣

あと、僕がコミュニティ・コーディネーターとして活動してきた中からうまくいくための秘訣、2つあるかなと思っていますので、それも紹介したいなと思ってます。

小さく始めて少しずつ育てる

その1つは、小さく始めて、少しずつ育てるというものです。

一気に何十人もいるコミュニティーからスタートすると、人をまとめる力、これが必要になってくるとは思うんですけれども、多くの場合、そういった状態でスタートすることはないんじゃないかな思うんです。なので、社内の小さな勉強会からスタートする。

少人数で少しずつ増えていくのであれば、ゆっくり各人との信頼関係を作って、少しずつ、大きくしていくことができます。

おそらく、最初はスタート5人とか、せいぜい10人。それぐらいの大きさからのスタートになるかなと思うんです。

それくらいのサイズであれば、全員と直接会話をする機会も十分に持てます。それぞれの意見もくまなく拾い上げることができるんじゃないかなと思います。

自分でなんでもやろうとしなくてOK

もう1つの秘訣なんですけれども、自分でなんでもやろうとしなくてOKということです。

先ほども紹介した通り、コミュニティ・コーディネーターの役割はとても多いですし、重要なんです。なんですけれども、全てを自分1人で抱える必要は特にないですし、むしろ積極的に周りに助けてもらった方がいいんじゃないかなと僕は思うんです。

メンバーの皆さんも、運営側を手助けすることで、コミュニティの価値を受け取る側から、それを作り出す方に回ることができるんです。

それによって、より一層、コミュニティーへの貢献度も上がりますし、学びも多くなるわけなんです。

もちろん、誰も都合がつかずに、お願いできないなという時もあるかもしれませんので、そういった時は、最終的に自分がやればいいかなと思います。ただ、できる限り、メンバーが得意なことを見極めて、どんどん頼っていった方が、コミュニティは活発になっていくんじゃないかなと思うんです。

ということで、最初から、高望みをせずに、小さく始めて、少しずつ育てることとか、自分でなんでもやらなきゃいけないわけではなくて、人を十分に頼っていくってことです。これがうまくいく秘訣なんじゃないかなと思ってます。

コミュニティ・コーディネーターが気をつけるべき点

時間とモチベーション

コミュニティ・コーディネーターとして、気を付けないといけない点がありますので、それについても話をしておきたいなと思います。それは、時間とモチベーションです。

どうしても、コミュニティ運営には、一定の時間をかける必要が出てきます。コミュニティ・コーディネーターであれば、小さい段階でも不慣れなこともあるでしょうし、それなりの負担がかかるということもあるんです。

理想としては、組織に認められていて、コミュニティ・コーディネーターとしての役割に、ある程度の時間を割り当ててもいいよという、組織の判断を得られるのが、理想なんです。

ただ、なかなか、そういうケースも多くはないかなと思いますので、通常であれば、本業となる業務を、他の社員と同じように全うしつつ、空いた時間で、コミュニティ・コーディネーター活動するということになると思います。

なので、これまでかけられていた時間がかけられなくなった。そういったことがわかったのであれば、早めにヘルプを出したりとか、手を打つ必要があるかなと思うんです。

というのも、時間がなくて無理してやってると、メンバーからは誠実に行動しなくなった。そういうふうに思われてしまうかもしれません。

一方で、メンバーの期待に応えられなくなったという気まずさから、自分自身のモチベーションも落ちてしまう。そういったことになる可能性もあるわけです。

なので、時間が足りなくなりそうなのであれば、早めに助けを求めるのがいいんじゃないかなという話です。

コミュニティ・コーディネーターが交代する時

あともう1つ、注意すべきなのは、コミュニティ・コーディネーターが交代をする必要性。それが出てきてしまったタイミングです。

たとえば、退職するとか、業務内容の変更とか、その他の理由で、これまで同様の活動が全くできなくなってしまう。そういったことはあるわけなんです。

これもそういった事象が発覚した段階で、早めにメンバーに情報共有して、助けを求めるのは大事かなと思います。

プラス普段から1人で抱えこまずに、コアメンバーと分散してコミュニティを運営しておくのも大事かなと思います。そうすることによって、コアメンバーの誰かにバトンを渡しやすくなる。そういったことが期待できるんじゃないかなと思います。

さらに、運営のためのマニュアルとか、スライドのテンプレートとか、そういったドキュメントの整備もしっかりしておくと、なお良いんじゃないかなと思います。

1番学びと経験を得ることができるポジション

今日は、コミュニティ・コーディネーターについて話をしてきたんですが、責任も重いですし、気を遣う場面も結構多いのかなと思うんですけれども、それ以上のメリットはあるかなと思うんです。

というのも、実践コミュニティの中心にいつでもいるわけですから、間違いなく1番学びと経験を得ることができるポジションなんです。

さらにここで得た繋がり。これは将来にわたって結構な宝物になるんじゃないかなと思います。

ぜひ、魅力あるポジションなので、多くの方にチャレンジしていただきたいと思っています。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「{{タイトル}}」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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