AIについて中学生にもわかるように解説してみる

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AIについて中学生にもわかるように解説してみる

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、AIについて中学生にもわかるように解説してみるです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

AI(人工知能)とは

中学生でもわかるようにAIについてお話ししてみます。

AIとは、日本語でいうと人工知能=人が作った知能のことです。

知能というのは何かと言うと、目や耳から入ってきた情報や記憶を元に脳で判断したり、結びつけたり、予測したり、そういう「考える」ということが知能と言えます。

人工知能=AIはそれをコンピュータで実現したものです。

ただし現時点では、人工知能についての厳密な定義は無いと言われています。というのも、人工知能の専門家によって解釈にずれがあって、統一がなされていないからなんです。

過去の色々な種類のAI

迷路探索プログラム~研究初期段階のAI

この人工知能なんですが、いつから研究されていると思いますか?

人工知能(artificial intelligence: AI)という用語が造られたのは1956年のことなんです。その頃から研究が始められています。

この初期の段階では、例えば迷路があってスタートからゴールまでの道筋を探すなんていうプログラムもAIとされていたんです。

すべての分かれ道を試していけばゴールにたどりつく道筋を見つけることができる、ということは、よく考えればみなさんにもわかるんじゃないかなと思います。今では、このようなプログラムをAIという人はあまりいないでしょう。

ただ、当時のコンピュータは今に比べると著しく性能が低かったんです。

今のコンピュータの性能でいうと、このような探索的に解ける迷路の問題もあっという間に解けるので驚かないかもしれませんが、当時は、それを解けるということが、まさに人が考えているかのような驚きとともに受け止められたのだろうと推測されます。

ドラえもん~人工知能搭載のネコ型ロボット

一方で、万能なAIの例でいうと、空想の世界のAIではありますが、「ドラえもん」がわかりやすい例かなと思います。自分の目や耳で見たり聞いたりして、それを記憶し、それらをもとに自在に考えたり、感じたりしていますよね。

つまりドラえもんは人工知能を搭載した猫型ロボットと言えます。

ただ、ドラえもんと先ほどの迷路探索のプログラムでいうと、同じAIとは言えないくらい違いますよね。時代の流れとともに、このAIというものも随分様子が変わってきていると言えるでしょう。

最近のAI~機械学習

今世の中ではAIがどんどん活用されてものすごく盛り上がっている、そんな局面になっています。研究がはじめられてから3回目のブームが来ているといわれていて、第3次ブームなどと言われています。

たとえば、AIスピーカーなどと会話をしたり、自動翻訳をしたり、顔の認証、音声からの文字起こし、自動車の自動運転、工場ラインでの不良品の検出、さらに囲碁やチェスなどの人との対戦など、こういったところでAIが使われるようになってきました。

ただ、これらで活用されているAIは、ドラえもんのように何でも自在に考えられるというわけではなくて、それよりもできることがぐっと限られているものです。

具体的には、「機械学習」と言いますが、機械つまりコンピュータが学習をすることができるようになった、そしてそれが今活用されるようになったということなんです。

りんごを判別するAI

たとえば、ある写真があって、それがりんごかどうかを判定するといったような問題を考えます。人間であれば、その写真がりんごの写真かどうかは簡単にわかりますが、コンピュータにはその判定が難しいわけです。

これまでは、その写真がりんごかどうかを判定するために、条件をコンピューターに与えてあげる必要がありました。

赤くて、丸くて、しかし形は完全に丸ではなくて、みたいな条件をつけていくわけですが、けっこう色々な条件をつけたとしても、りんごとトマトを見分けるのはけっこう難しかったりします。りんごにも黄色いりんごがあったり、形も色々な形があって、全く同じ形にはならないわけです。

つまり全部の条件をちゃんと与えるのも無理でしたし、仮にたくさんの条件を与えたとしても、正確に判断するのは難しかったんです。

一方で、機械学習が生まれたことで何ができるようになったかと言うと、大量のりんごの写真画像をコンピュータに与えることによって、それらの画像からりんごの特徴をコンピューターが認識、把握できるようになった、つまり学習できるようになったわけです。

りんごの特徴はこういうものだというのを、コンピュータが見極められるようになったわけなんです。

単調な仕事はコンピューターにまかせよう

人間はほとんどの場合、りんごを簡単に見分けられますよね。

ただ、その判定しなくてはいけない写真が膨大に、例えば1万枚あったとすると、りんごなら右、そうでないなら左側にわけるような仕事は、辛くて大変ですよね。

それであれば、AI技術がそれをできるようになってきたのだから、そんなつらい仕事はコンピューターに任せていけばいいねという話です。

そういった形で、今機械学習をベースにしたAIが、世界の色々なところで活躍するようになってきています。

AIが得意なこと、人間が得意なことを見極める

さてこのAI技術なんですが、ポイントとしてはAIは過去のデータから学ぶ、逆に言うと過去のデータが無いと学べないということなんですね。過去のたくさんのデータがあるからこそ、AIが学習できるわけなんです。

そういったデータからAIに何をどう学習させて、どういうことに役立たせていくのか、そういった新しい発想を生み出すというのは、コンピュータにはできないわけです。ここはまさに人間が得意とする分野になります。

ぜひ、みなさんがやっている日々の行動について、これはAIのほうが得意かな?人間のほうが得意かな?ということを考えてみて欲しいと思います。

例えば、書いてある文字をただ正しく読む、これは今となってはAIのほうが得意そうですよね。

逆に、書いてある文字を読んで、その感動を伝える。これは人間だからこそできそうです。なぜならAIには感情がありませんので、感動を覚えることもなくて、感情をのせて伝えるのは難しいんじゃないかなと思います。

ただちょっと意地悪な話で言うと、AIは「感動してはいないけど、感動したという文章をでっち上げたり、それに感情を乗せたふうの音声を合成する」みたいなことならできるかもしれないですね。

こんな感じで、今みなさんがやっている作業はAIならできるのかな、できないのかなということをぜひ考えてみていただきたいなと思います。

みなさんはこれからの未来で、今よりももっとAIと共存していくことになると思います。AIとどう付き合っていくかを考えることは、発想する力を鍛えることにもつながります。加えてこういうふうな思考実験はけっこう楽しいんじゃないかなと思うので、ぜひやってみてください。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「AIについて中学生にもわかるように解説してみる」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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