みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、デジタルリスキリングに年齢は関係あるか?です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
リスキリングの年代間ギャップ
今日はハッシュタグ企画「#世代間ギャップなんて」についてお話しします。
今、リスキリングが話題になってきてますよね。最近の風潮でいうと、「どうする50代のリスキリング」みたいな年代をタイトルやテーマに入れて、年齢によってリスキリングが難しいとか難しくないというか、そういった記事がけっこう見受けられるようになりました。
ある記事では、50代のリスキリングは若い人が手を差し伸べてほしいみたいなことが書いてあってガッカリした気分になりました。
若くないから無理というのは良くない
こんなふうに、デジタルスキルについては、若い人は得意だしすぐに身につく、ミドル・シニアは苦手で身につけるのがたいへん、みたいな大雑把な固定観念が通説になってしまっているけれど、僕は個人的にはすごく良くないと思っています。
というのも、ミドル・シニアだと自覚している人たちを、「若くないから無理だ」みたいな気持ちを強固にさせてしまって、より今の場所にとどまらせようという力が働いてしまうのではないかと懸念しています。
何故年齢が関係ないかというと、僕が運営している学習コミュニティ「ノンプロ研」には高校生から60代までさまざまな年齢層の方々が参加していて、プログラミングやITなどを学び合ったり、教え合ったりしているんですね。50代60代の人もたくさんいて、皆さんバリバリ学んで力を発揮されているので、年齢は関係ないと日々感じています。
若くてもそれなりに大変
むしろ、僕からすると、たとえばプログラミング学習を例にとると、若い人でもミドル・シニアでも、どちらでもそれなりに大変というのが僕の意見です。
プログラミングを習得できるかは、じっくり時間をかけて学べるかとか、実践で活用機会があるかとか、そちらのほうがよっぽど大事で、年齢でそこがはっきり分かれるという傾向は一切ないです。
若いからといって数百時間の学習時間が、数十時間でよくなるということはないです。年齢問わず忙しすぎて余裕がない方はふつうに挫折するんですね。
年齢とリスキリング
世界最高齢のプログラマー
有名な方の例だと、現在87歳で世界最高齢のプログラマーと言われている若宮正子さんがいらっしゃいます。
銀行で定年60歳まで勤務されて、その後にパソコン通信から入ってIT技術を学び続けられたんですね。
2017年、80歳を過ぎてから、シニア向けのスマホゲームアプリ「hinadan」を開発されました。
若宮さんから見ると、50代なんて、小僧みたいなもんじゃないですか。さっさと学び始めろというかんじですよね。
ノンプロ研の桐原さん
ノンプロ研でも、現在66歳の桐原さんがいらっしゃいます。
昨年定年されて、その後は小学校のICTボランティアをされています。
小学校でもいくつかアプリを導入されていまして、「スタミナ貯金走ビッグデータ」を開発、QRスキャナーで児童の記録を蓄積集計するシステムを開発されています。
作文推敲アプリ「作文の芽」を開発されています。
ノンプロ研でもYouTube配信チームを引っ張ってくださったり、とてもいきいきと活動されています。
50代なんてまだ折り返し地点
人生100年時代。健康寿命も80歳とか、それ以上の方々がどんどん増えているわけなんです。
そう考えると、20代で社会に出るとすると、50代なんてまだ折り返し地点なわけです。
年齢ではなくて、かける時間、年数が大事
一方で、学びというのは短期の視点だと苦しく感じるけど、3年くらいの単位で考えると、圧倒的な成果が出るんですね。
たとえば、僕がプログラミングを学びはじめたのは、37歳のときなんですけれども、そこからコツコツ勉強して書籍を出版することができました。
最初の書籍「Excel VBAを実務で使い倒す技術」の出版がされたのが40歳のときなんで、その間3年なんですね。
3年あれば、全く景色の違う世界まで登れるというのが僕の経験からもそうですし、ノンプロ研にいらっしゃる皆さんもかなり世界が変わっているなという方がいらっしゃいます。
今が一番若いというけど、まさにそうだと思います。
年齢ではなくて、かける時間、年数が大事です。
年齢が高いほど過去に囚われる傾向がある
とはいえ、年齢が高いほど新しいことを学ぶのが難しく感じる人が多い傾向にある、それはたしかにあるように思うんですね。
一方で、若い人のほうが、新しいことに取り組むフットワークが軽い人が多いように見える。
僕の意見では、そこには、別の理由があると踏んでいます。
年齢が高いほど、過去の遺産が多く蓄積されているからだと思います。
その遺産の積み重ね具合によっては、新しいことを学ぶことに抵抗感を感じたり、痛みを感じたり、ということがあるんじゃないかなと思っています。
たとえば極端な例で言うと、新入社員で入ったときは下働きをしていたけれども、年齢を重ねるとともに昇進していきます。
それと同時に、IT技術もどんどん進んできて、職場のIT環境も変わっていくわけです。
立場的に、新しいことは部下や若い人にやってもらえるようになりました。
そのやってもらえるという立場が、強みと感じてしまっているというようなパターンはあると思います。
僕からするとZoomの部屋にはいるのを若い社員にお願いしないとできないとか、恥ずかくてしょうがないのですけど、人によってはそのお願いしてやってもらえる立場を誇示する機会として重要性があるということもあるのではと思います。
そういう人たちにリスキリングをいかにして進めるかという話でいうと、難しいところもあると思いますけど、プライドを傷つけずに丁寧にメリットを伝えていくこととか、越境体験などを通して過去の価値感をいい感じに揺さぶる機会を提供したりとか、そういったことが有効なのではないかと思っています。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「デジタルリスキリングに年齢は関係あるか?」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。