IT業界のバズワードの「あるある」を教えてください

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IT業界のバズワードの「あるある」を教えてください

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、IT業界のバズワードの「あるある」を教えてくださいです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

バズワードの「あるある」について

今日はハッシュタグ企画「#業界あるある」についてお話します。

IT業界でいうバズワードが関連する「あるある」について考えて行きたいと思います。

まずChatGPTに聞いてみた

まず、この質問をChatGPTに聞いてみたんですね。「IT業界に関するバズワードの「あるある」を教えてください。」

そうするとこんな返答が帰ってきました。

  1. 新しいバズワードが次々に登場し、その都度トレンドが変わる。
  2. バズワードを使ってプロジェクトや製品が宣伝されるが、具体的な内容や実現性が不明確なことが多い。
  3. 業界人がバズワードを用いて自分たちの技術力をアピールし、一般人には理解しにくい専門用語を多用する。
  4. バズワードが一般に浸透し始めると、それに関連するスタートアップ企業が続々と現れる。
  5. 話題の技術やバズワードが登場すると、それに関連するセミナーやカンファレンスが増える。

これを見て、あながち間違いではないな…という内容が出力されてしめしめと思いました。

僕が思っているバズワード「あるある」

僕が思っているIT業界バズワード「あるある」についてお伝えします。一部、僕にとってどう見えているかというかなり主観的な話が入っている可能性がありますので、その点に関してはご了承いただければと思います。

まず、「新しいバズワードが次々に登場する」というChatGPTの指摘はまさにそうだなと思います。

ざっと挙げても、RPA、AI、クラウド、Saas、ビッグデータ、ノーコード・ローコード、DX、リスキリング、生成系AIといった感じでバズワードが次々登場します。

この中でリスキリングだけはIT業界だけとは限らないけど、DXの流れがあるので入れさせてもらいました。

バズワードは2種類に分類できる

ChatGPTの2番目の指摘、「これらのバズワードを使って製品が宣伝される。具体的な内容や実現性が不明確なことが多い。」の点でいうと、先ほど挙げたバズワードは2種類に分類できると思います。

どう分類できるかというと、具体的な製品群があるかどうかで分類できると思います。

具体的な製品群がある

具体的な製品群があるのは、RPA、SaaS、クラウド、ノーコード・ローコード、生成系AIです。
クラウドは実際ちょっとあやふやな部分があるかと思いますがこちらにいれました。

具体的に複数もしくは多数の製品がバズワードの波に乗って販売されるんですね。

これらバズワードの役割はこれらの製品群を束ねた上位の概念を表現するというものです。

顧客の行動としては具体的に各製品を吟味して、必要に応じて購入するという動きになるわけです。

ただ、生成系AIだけは、ちょっと違うところがあります。

具体的な技術が先に広まっちゃったんです、つまりChatGPTですね。そちらのほうが有名です。

生成系AIという大きな概念よりも、ChatGPTという個別のサービスのほうが有名というようになっています。

なので、Googleが出したBardもChatGPTのGoogle版のような紹介のされ方をされることが多いです。

具体的な製品群がない

話を戻します。2つの分類のうち、もうひとつは具体的な製品がない群です。

実際のバズワードで言うと、AI、ビッグデータ、DX、リスキリングです。

具体的な製品がある群に比べて、こっちはやっかいな問題をはらんでいるんです。

まさに、ChatGPTが説明してくれたように、具体的な内容や実現性が不明確なことが多い、これがまさに起きています。

あやふやなワードに振り回される危険性

これらのバズワードを経営者が真に受けちゃうと、経営者の指示として、AIをやれ、DXをやれ、リスキリングをやれとなりがちです。

しかし、これらはその言葉の意味自体があやふやだったり、かなり広い意味を持つものであり、具体性がなかったりするんですね。

その時点で、目的もあやふやなので、やることだけ決まって、目的が置いてけぼりになっているのがよくある図式です。

たとえばAIですが、AIの定義は専門家でもわかれているんです。多くの場合、機械学習または生成系AIを指すことが多いが、それをもって自社が目指すどのような課題を解決するのかは、ぜんぜんわかっていなかったりするんです。

その点、どうするかというと、うまくまとめてくれるコンサルに高いお金をかけて、何とかしてもらうわけです。

大企業であれば、企業名×バズワードだけでニュースバリューが生まれてしまうので、それでプレスリリースを出して新聞とか各メディアに掲載されて、なんか凄そうとなります。

そこでメディアの露出が増えるので仕事をやった感が出るので満足すると。

実際の現場は疲弊してしまう

実際の現場は、AIとかDXとかリスキリングとか、丸投げされて目的もあやふやで現場の抵抗を受けてかなり疲弊してしまうんです。

かつAIはあやふやだし、DXとかリスキリングとか、これはかなり年単位で時間のかかる話なんです。

なので取り急ぎ、ちょっとしたデジタルツールを導入したり、eラーニングを導入してお茶を濁して、そんなに変わってないということが起きていると思います。

中小企業は様子見をする

一方で、日本の99.7%は中小企業がしめています。彼らがどう動くかというと、大企業たちのメディアの露出を見ながらも、うちはそんなことをやる資金力も人材もないからといって何もしないということも多いんです。

なのでバズワードが盛り上がっているように見えるんですけど、実際に浸透しているかというとそうでもないということが起こります。

コンサルと代理店は儲かって満足、ひととおり大企業を刈り取ったら別のバズワードを仕掛けにいく、そんなことが繰り返されていると思います。

バズワードとどう付き合うか

以上、僕が思っているIT業界バズワードあるあるについてお伝えしました。

とにかく大企業についても、中小企業についても、バズワードとうまく付き合えてないことが多いように思うんです。

バズワードになって話題になること自体は悪いことではないと思います。

自社が解決する社会の課題は何かというところをハッキリしているのであれば、それを解決する手段として、AIとかDXとかリスキリングがあって、これらがハマるのかが確認できます。そのうえでどのような手法が実を捉えているのかが見えてくるんです。

しかし一方で、そこがあやふやだと、短期の利益を取りにいったり、仕事ごっこをしたりということになるので、結局何もしないという判断をしたり、長期的にトライできなかったり、ポーズだけにリソースを割いてしまったりすることが起こり得ます。

ということで、自社が解決する社会の課題は何だろうか、これがハッキリしているのかどうかということについて、ぜひ皆さんも考えてみていただけると良いと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「IT業界のバズワードの「あるある」を教えてください」をお届けしました。

僕自身も気を付けなければいけない部分だと思うんですけれど、「#290 中小企業の経営者の6割がリスキリングをよく知らない」でお話をしたんですけれど、メディアでたくさん露出があるからといってバズワードが本質的に進んでいるかというと実際そうでもなかったりするんですね。

そこはきちんと皆さんのお仕事を直に見たり、直の声を聞いたりとかそういうところできちんと判断をしていきたいなと思っています。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。

では、また。

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