ようやくリスキリングのラストワンマイルの議論が出てきた

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ようやくリスキリングのラストワンマイルの議論が出てきた

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、ようやくリスキリングのラストワンマイルの議論が出てきたです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

今日はリスキリングテーマについて、お話ししていくんですけれども、ある記事を紹介したいなと思ってます。どういった記事かというと、こういったタイトルです。

政府頼み“リスキリング”の問題点。補助金をもらうだけでは企業のプラスにならない理由こちらの記事になります。

政府のリスキリング事業

まず、これまでのおさらいなんですけれども、ちょっと前の話で、岸田政権が人への投資、つまりリスキリングに5年間で1兆円の投資をします。こんな表明をしたわけなんです。

それで、それに関連する補助金、助成金が出揃ってまして、まずはそれに関して、この記事で整備しているんです。

学び直し支援

大きく3つに分かれてまして、1つは、学び直し支援です。

  • 厚生労働省の「人材開発支援助成金」
  • 文部科学省:「成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」

こういったものが示されています。こちらに関しては、今、企業にいる人材をリスキリングしてください。そういった支援の内容になってます。

労働移動支援

2つ目なんですが、労働移動支援です。

  • 厚生労働省:「特定求職者雇用開発助成金」 (転職者受け入れ)
  • 経済産業省:「副業・兼業支援補助金」(副業・送り出し・受け入れ)

こういったものが、書かれています。

なので、雇用者が副業や転職など、外に出ていった時、もしくは、転職で受け入れた時、そういった時への支援もしますという内容になっています。

転職支援

そして、3つ目が、転職支援ということで、経済産業省から、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業というのがあります。

なので、この3つに関しては、企業の中の人材育てて活用してくださいねというよりは、人材の移動を含むリスキリング。これに関して、サポートしますよとそういった内容になっています。

政府からの支援でリスキリングがうまくいくのか

ただ、この記事では、そういった政府からの支援が用意されていたとしても、本当にリスキングがうまくいくのかなみたいなことが指摘されているわけです。

それはどういった点かというと、従業員が学んで終わりになってしまうんじゃないかということです。

リスキリングでいうと、学んだだけではなくて、それを仕事の場でいかして、事業に貢献することだったりとか、新しい事業を創出していくとか、そういったことがゴールになるわけです。

ラストワンマイルとは

こちらの記事では、学んだ後の成果を出すプロセス。これをラストワンマイルなんて表現してるんですが、ここが課題であると指摘しているんです。

これは、リスキリングの前から、ずっと長らく続けられてきた研修。これに関しても、同じ課題がずっとあったわけなんです。

結局、研修で学んだことも、仕事の現場で活用できなければ意味がありませんので、それが見えない限りは、企業も積極的にそこに投資をしようともなりません。

一方で、参加する社員としても、モチベーション高くそれに臨むっていうのがしづらいみたいな、そういった問題があったわけです。

これがリスキリングになっても、同じことが起きています。

つまり、e-ラーニングとか動画コンテンツ。こういったサブスクが提供されるようになって、その中身がDXとかAIとか、それになってるだけです。

それだと、ラストワンマイルが欠けていて、結局成果には繋がりませんし、社員のモチベーションも上がりません。それが課題として上がっているという話なんです。

これはもう、リスキングの議論が始まってからずっと僕自身は持っていたわけなんですが、ようやくこの辺りの議論がメディアでも報じられるようになってきたなということで、これはこれでよかったなと思います。

ラストワンマイルへの3つの提案

このラストワンマイルなんですけれども、この記事の中では、3つの提案をしていますので、紹介していきたいなと思ってます。

活躍の場のポジション移動を柔軟にする

まず1つ目は、活躍の場を、ポジション移動を柔軟にということです。

リスキングをした後のポジションをある程度用意しておいて、希望者はそこに行けるように、それを準備した上で、リスキングに取り組んでいただこうということです。

これはこれで効果はあるかなと思うんですが、ただ、大企業であれば、かなり柔軟に、そういった体制を整えられるかなと思うんですけれども、一方で、規模の小さい中小企業では、なかなかできないかなと思うんです。

なので、この提案に関していうと、ごく一部の方々向けになってしまうかなっていうのが、僕の感想です。

現場でそのまま使えるスキルを学ぶ

じゃあ、どうすればいいかっていうと、やはり、現場で、そのまま使えるスキルを学ぶのが、僕は理想だなと思っているんです。

今まで身につけてきた専門スキルがあるわけで、それに加えて、新しいスキルを身につけていくわけです。

それによって、仕事のプロセスを改善したりとか、新たな価値を創造する。これはどの現場でも得られるんじゃないかなと思います。

そもそもビジネスにおいてそのチームが求められる活動って、現状維持をするだけではなくて、新たなスキルとか技術、そういったものを使って、より価値創造していくことも含まれているんじゃないかと思うんです。

改めてやれと言われてやるのは、ちょっと恥ずかしい感じもします。

しかし現実としては、そういったことがまだなかなかできているチームが少ないということなんですかね。

専門スキルだけではなく共通スキルも意識する

2つ目のこの記事の提案なんですが、専門スキルだけではなく、共通スキルも意識しようというものです。これは結構新しい視点だなと思うんですが、いわゆるテクニカルスキル、デジタルとかAI、DX。

そういったものだけではなくて、コンセプチュアルスキルと、ヒューマンスキル。これにも注目して、そこも磨くといいんじゃないかっていうことです。

確かに、仕事をしていく上で、重要度の高い課題を見つけたりとか、そこに行き着くための道筋を考えたりとか、それを社内で提案していくとか、そういった力は誰にでも求められるんじゃないかと思うんです。

ただ、ここだけ分離してやろうと思っても、なかなか難しいところもあるなと感じています。

たとえば、社内マーケティング力研修、コミュニケーション力研修、問題解決志向。

そういった研修だけをしても、実際に現場に持ち帰って活用できるイメージがそんなに分かんないんじゃないかと思うんです。

一方で、僕の体験でいうと、この辺りは、ノンプロ研でやっている越境学習支援プロジェクト。こちらを通して、そういったスキルを身につけてる方が非常に多いという印象があります。

あまり、スキルを分けずに、現場の課題を解決するために必要なスキルということで、そういったものをひっくるめて、学んだり、実践したり、そういった機会があるといいのかなと思いますね。

リーダーの働きかけでリスキリング推進

そして、3つ目こちらの記事の提案でいうと、リーダーの働きかけで、リスキリング推進というのがあります。

こちら、リクルートの調査によると、非IT職のデジタルリスキリングに関する実態調査。こちらで、上司のDXリーダーシップについては、学習効果に強い影響を与えるこういった結果が出ているそうです。

これに関しては、パーソル総合研究所の別の調査でも、リーダーの探索行動がリスキリングにポジティブな影響があると、このような調査結果が報じられていました。

それを受けて、この記事では、部下の主体的な学習を支援し、どのように職場の課題解決につなげていけるかを一緒に検討する。これがリーダーとして求められているということだったんです。

リーダーから率先してリスキリングすべき

ただ、僕からするとリーダーに対して、すごいメディア、なんでぬるいんだろうと思うんです。

まずは、リーダーから率先してリスキリングすべき。このように、ぜひメディアの皆さんには伝えていただきたいなと思います。

リーダーとしては、忙しいからとか、偉いからとか、いろんな理由でリスキングの主体にならない。

じゃあ、現場にやらせる。そこを支援させればいい。そういったことなのかもしれないんですけれども、忙しいからやらなくていい。偉いからやらなくていい。こういったメッセージが暗黙的にあっという間にチームに広がってるわけなんです。

そして、たとえばリスキリングにおいて、デジタルの知識が必要になりました。

部下は一生懸命ここを学習するわけなんですが、上司がそこを理解してなければ、部下が上司に教える行為をしないといけないわけです。

多くの部下からしたら、めんどくさいなと思いますよね。

ラストワンマイルでリスキリング議論も前進

ということで、今日はリスキングに関する記事を紹介させていただきました。そして、ラストワンマイルという概念が紹介されていまして、リスキングの議論もちょっと前に進んできたかなと感じています。

やはり、これまでのリスキングの議論でいうと、転職・ジョブチェンジとか、そういったものを目標にしようとしていたわけです。

ただ、もちろんその道もあってもいいんですけれども、それだけを指し示すのはうまくないなと常々考えていました。

というのも、転職やジョブチェンジを成し遂げるほどの学習って、なかなかハードルが高いわけで、そこまでの学習活動ができる人はそんなに多くないです。

さらに、ゴールがあまりにも遠いので、イメージが湧かずに、モチベーションも、出てこない。こういった問題があるわけです。

現場にはたくさんの大小の課題が残されている

一方で、現場にはたくさんの大小の課題が残されているはずなんです。

そこをちゃんと見るべきだなと僕は思ってます。そして、そのうちスキルで解消できるものもいっぱいあるんじゃないかなと思ってますので、まずはそれをきっちり見つけて、それを丁寧にやっつけていく。

特に小さな課題からやっていくと、成功体験がすぐに得られて、すぐに成果も出るので、モチベーションも続きやすいですし、学習のサイクルも早くなるので、おすすめかなと思っています。

たとえば、デジタルスキルを使うことで、時間を新たに演出できれば、明日以降の局面がより有利になってくるわけです。

そういったことをきっちり積み重ねていくことで、チーム全体としては、ここ1年、2年経った時には、全くやってる内容が変わっていくことを期待できますし、全体のスキルも上がってるんじゃないかなと思います。

そして、この活動において、リーダーの取り組みはとても重要なわけです。

チェットリチャーズのOODAループの書籍があるんですけれども、以下のようにシンプルに書いてあるわけです。

OODAループをきちんと回せないリーダーはさっさと降格させなさい。

チームの学習機会の阻害要因になっている人を、わざわざリーダーというポジションに置いておくメリットは何なのか。それについて、企業はきちんと考えるべきなんじゃないかなと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「{{タイトル}}」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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