経済産業省の「デジタルスキル標準」を活用しよう!

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経済産業省の「デジタルスキル標準」を活用しよう!

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、経済産業省の「デジタルスキル標準」を活用しよう!です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

個人の学習や企業の人材育成・確保の指針

今日は先日、経済産業省とIPAによって発表された「デジタルスキル標準」についてお話します。

個人の学習や企業の人材育成・確保の指針となるものとして発表されています。

「デジタルスキル標準」をとりまとめました!

経済産業省とIPA、「デジタルスキル標準(DSS)」公開

DXの素養・専門性を持った人材が不足

背景としては日本企業はDXがだいぶ遅れてる、DXの素養・専門性を持った人材が不足しているからというのがあります。

「デジタル田園都市国家構想基本方針(令和4年6月7日閣議決定)」において「令和4年内にDX推進人材向けのデジタルスキル標準を整備する」と示されました。

それを受けて発表されています。

「遅れの理由は人材不足」としつつも、デジタルスキル標準では、特定の人材を確保して任せれば良いとはせずに、すべてのビジネスパーソンがDXを自分ごととして捉えるべきというメッセージが込められていて、それはすごく好感がもてると思います。

デジタルスキル標準

このデジタルスキル標準は大きく2つで構成されています。

  • 「DXリテラシー標準」(2022年3月29日公表済):全てのビジネスパーソンが身につけるべき能力・スキルの標準
  • 「DX推進スキル標準」(2022年12月21日公表): DXを推進する人材の役割や習得すべきスキルの標準

DXリテラシー標準

DXリテラシー標準についてですが、すべてのビジネスパーソンが身につけるべき能力・スキルを定義しています。

ねらいとしては、働き手一人ひとりがDXを自分ごとととらえ、変革に向けて行動ができることです。

カッコ書きで経営層含むと書かれているので、全員持つべきものとされています。

大きく4つに分かれています。

  • マインド・スタンス→意識・姿勢・行動を定義
    • 変化への適応: 変化を受け入れ、自ら主体的に学ぶ
    • 常識にとらわれない発想: 既存の概念・価値観にとらわれずに考えている
    • 反復的なアプローチ: 小さいサイクルで新しい取り組みや改善をする
    • コラボレーション
    • 顧客・ユーザーへの共感
    • 柔軟な意思決定
    • 事実に基づく判断
  • Why: DXの背景→DXの重要性の理解
  • What: DXで活用されるデータ・技術→知識として持っておきたい
    • データの分類、分析手法、データベースなど
    • AI、クラウド、ネットワーク
  • How: データ・技術の活用→スキル、業務で利用できるレベルで持っておきたい
    • コミュニケーションツール、オフィスツール、ノーコード・ローコード
    • セキュリティ、モラルやコンプライアンス、データやコミュニケーションを正しく使う

これにはまってない人はリーダーには置かないだけでだいぶDXが進みそうな気がします。

このDXリテラシー標準がすごくいいなと思ったのは、マインド・スタンスの部分です。これが備わっている人であれば、Why・What・Howは必然的に身についていくように思います。

DX推進スキル標準

DX推進スキル標準は、DXを推進する人材の役割や習得すべきスキルを定義するものです。

DX推進担当がリスキリングするときにどの役割を目指してどんなスキルを身につけるとよいのかの指針

役割は大きく5つ示されています。

  • ビジネスアーキテクト
  • デザイナー
  • ソフトウェアエンジニア
  • サイバーセキュリティ
  • データサイエンティスト

その下に細かく15個に分かれています。
それぞれの役割でどんなスキルを持つと良いのか、49個のスキルのうち重要度を4段階で表しています。

たとえばデザイナーであれば、顧客・ユーザー理解や価値発見・定義が重要度が高く、機械学習やセキュリティマネジメントは重要度は低いポイントといった具合です。

人材獲得は難しそう

こちらは専門性がかなり高いかんじなので、きっと獲得は難しいと思います。

規模の小さい中小企業で、5つの類型の人材をそれぞれ集めようとしても超難しいでしょう。

なので、人材を育成することを考えていくことになりますが、どの類型が自社にとって優先度が高いのか、場合によっては複数の役割を担ってもらうことも踏まえて、育成計画を考える指針として役立つと思います。

リスキリングに関しても実践しながらでないとできないので、類型のうち、実践しながら成長していける方向になっていくだろうと思います。

おそらくビジネスアーキテクトを中心に、デザイナー寄り、エンジニア寄り、データサイエンティスト寄りのようになるのかなと予想しています。

個々人がどう目指していくか

個々人の視点でいうと、必ずしも全員がDX推進人材になる必要はないにせよ、DXリテラシー標準は全般的に押さえておいたほうがいいと思います。そのうえでDX推進人材は非常に市場価値が高い領域なので目指していくというのもありかなと思います。

自分のキャリアにとって、どの類型を目指して、どんなスキルを身に着けていくのが良いか、それを具体的にイメージするのにすごく役に立ちそうです。

デジタルスキル標準は企業にとっても個人にとっても非常に役立つ指針になっています。ぜひご活用ください。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「経済産業省の「デジタルスキル標準」を活用しよう!」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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