縮み続ける日本、4割が高齢者になる未来に向けて準備できること

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縮み続ける日本、4割が高齢者になる未来に向けて準備できること

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、縮み続ける日本、4割が高齢者になる未来に向けて準備できることです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

国立社会保障・人口問題研究所の推計が発表された

今日はニュース記事を紹介します。

縮むニッポン : 50年後の人口8700万人、4割が高齢者に―国立社会保障・人口問題研究所推計

タイトルの通り、先日、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所による、日本の人口の長期推計が発表されました。

この推計によると、2020年の時点で1億2615万人だった日本の人口が、どんどん減少していき、今から23年後、2056年には1億人を割ると、そして、50年後の2070年には8700万人になるという予測です。

日本の人口は2008年がピークだったそうです。

男女ともに寿命が長くなっているというのはありつつも、その一方でとにかく結婚しないし、子供が生まれていないということです。

毎年、大都市がひとつなくなるレベルで人口が減少

昨年2022年の統計では、日本人が1年で75万人減少していて、比較可能な1950年以降で最大の落ち込みだったと報道されています。

毎年、大都市がひとつなくなるレベルで人口が減少しているのがこれからになります。

高齢化率も深刻

人口減よりも深刻なのは高齢化率なんです。

人口統計は65歳以上を高齢者としているのですが、2022年現在は、6323万人、総人口の29%が高齢者です。

50年後の2070年には、65歳以上が3367万人、総人口の38.7%が高齢者になると推計されています。

働くという観点では、生産年齢人口、つまり15~65歳の人口が大事です。

2022年は7420万人、総人口に占める割合は約6割です。

2070年は4535万人、5割近くまで減少すると推計されています。

高齢者1人を現役世代約1人で支える時代がやってくる

高齢者を支える生産年齢人口、つまり現役世代が何人で高齢者を支えなければいけないかということでいうと、2020年現在、1人の高齢者を支える人数は2.1人です。

これでもかなりの負担ですが、2070年には1.3人になるということで、ほとんど1人で1人の高齢者を支えていくという状況が訪れます。

まずは出生率にてこを入れて、少子高齢化にどう歯止めをかけるかという議論もあるけれども、これに関しては手をうつのが遅すぎた感があるので、このトレンドはそのままいくであろうとい想定で、身構えておく必要があるかなと思います。

今の社会の仕組みは人口ボーナス期に作られた

経済とか、社会保障とか、正直にいえば僕自身専門ではないのですけど、僕の意見をここからお話したいと思います。

まず、人口減少や少子高齢化でいうと、こうなることはかなり前からわかっていたことです。

今残っている社会の仕組みは人口ボーナス期に作られたものがそのまま残っているので、人口減少や少子高齢化のモードにはマッチしていないんです。

たとえば、終身型雇用・年功序列などの日本型の働き方も、社会保障制度もそうです。今の人口減少モードでは立ち行かないとわかっていたのに、問題を先延ばしにしてしまっています。

その場しのぎの方針が繰り返された

そのへんを変えようとすると、どうしても誰かがけっこう痛い目を見てしまうために、その場しのぎの削りやすいところから削っていったという方針を取っています。

たとえば、現役世代の社会保障負担を増やして、給料を上げないようにしたといったことです。

あんまりその場しのぎはよくなくて、人口はもう増えないことがわかっていて、現役世代にしわ寄せが来て、彼らの使えるお金は減るわけです。

当然ながら国内消費が増えるわけがない、国内を主戦場にする経済、たしか国内消費は総生産の6割を占めるので、そのあたりは停滞してしまいます。

その間に高齢者率は増えて、社会保障の負担がもっと増えます。今まで通りの先延ばしをするともっと状況は厳しくなる一方です。

若い世代に期待感が生まれない

政治のほうも、今の状況でいうと高齢者の比率は高いので、そこに切り込むようなイメージは持ちづらいです。だから期待感が生まれないので、若い世代は投票に行かなくなります。

しかし、それは逆効果になっていて、もっと状況を悪くしてしまうんです。

期待できないように見えるのはわからなくもないけど、だからこそ、若い世代は投票に行って、自分たちも関心があって関与する意思があることを見せる必要があると思います。

この状況で、将来が暗いなというところもあるんですが、どんな予測をして、どんな準備をしておくかということを考える必要があります。

こういったニュースが出てくるのは解像度を高めに想像するよい機会です。

働き続けるために健康とリスキリングが大切

僕が今46歳で、あと20~30年後、高齢者の仲間入りをします。その頃には、70歳は働いていて当たり前の世界がやってくると思います。

そして、おそらく80歳までは働くんじゃないかなと思います。

できる限り、生きている限りは働きたいと思います。

そのためには何が必要かというと、健康で居続けることとリスキリングは重要だと思います。

とくに会社におんぶにだっこだと、定年が来たときに、『働く』の人生が終わってしまう可能性が高く、そうなると社会保障頼みになって、現役世代頼みになってしまいます。

なので、フリーランス的に自律して働けるようにしておくのが大事かなと思っています。

そのための力をリスキリングして身に付けておくということが準備として良いと思っています。

ビジネスの領域にはまだチャンスがある

あと、ビジネスの領域でいうと、厳しいけどチャンスはまだあると思っています。

お金という面でいうとリソースが削りとられていくのですけど、一方で時間というリソースについて日本人は関心が低いし無駄遣いが多いと思っています。

ブルシットジョブをなくしていこう

何の意味があるかわからないブルシットジョブが未だに大量にあると思います。

たとえば読まれない日報、それを書いて集計してまとめるみたいな仕事があると思います。

一言も発言しないのに毎週会議に参加するとかもあるし、やる仕事がないのに、ひとまず残業時間にもデスクにいないと頑張ってないと思われるから座ってるとかといったことがあると思います。

ITやデジタルをうまく使おう

あと、ITやデジタルがうまく使えていない会社もいっぱいあると思います。

チャットだとコミュニケーションとれないからひたすら内線かけまくってる会社とかもそうですし、マウスでコピペ作業を何百回もやって毎週Excel作ってるとかということもあると思います。

そういう無駄な仕事を減らして、コンピュータに任せられる仕事を任せれば、その分、労働力が増えるのとほぼ一緒です。

今でいうと、ChatGPTなどの生成系AIが急拡大していて、働く上で強力な武器になりそうです。日本政府もこれに関して前向きな姿勢をとっています。

そういった取り組みを通じてどうでもいい労働をなくして、本当に価値のある仕事にシフトしていく、この領域はかなり大きいと思います。

価値のある仕事はなにかを問い続けよう

ここでいうと「価値のある」仕事はなにかを見いだせるのかがポイントだと思います。

企業でいうと、経営者はその手腕をいかんなく発揮するチャンスがやってきていて、逆にできない企業は、労働者が不足していく中、選ばれなくなっていくということになると思います。

個人でいうと、さっさと会社から帰宅して、生成系AIを駆使して副業やって、お小遣いを増やすみたいなアクションが今日からでもできるんです。

すぐにめちゃくちゃ儲かるというわけではないですが、そんなにお金をかけなくても、PC一台あればトライできるし、それを毎日続けることによって、学びも経験もスキル、そしてちょっとのお小遣いも得られて、有利な局面に変えていくことができると思います。

いずれにしても今の時代、誰かが答えを出してくれるわけではなくて、自分自身で問い続ける必要があって、その問い続けるという力こそ、AIにはできない領域だと僕は思っています。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「縮み続ける日本、4割が高齢者になる未来に向けて準備できること」をお届けしました。

ちょっとしんどくてやばい時代に突入しそうだと思う人もいるかもしれませんが、過去は過去でもっと大変な時期や事があったと思います。今は今の重い課題はあるんですが、それがある程度予測ができて準備ができるということはいいことだと思います。

それに向けて自分がどう行動していくかを考えるということはポジティブなことだと思います。

ただ毎日、うんうんうなっていてもしんどいかなと思いますので、ときどきこういったニュースを見て、未来の自分のための行動について考えることは良いことだと思います。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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