DXをするなら採用したいOODAループによる意思決定

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DXをするなら採用したいOODAループによる意思決定

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、「DXをするなら採用したいOODAループによる意思決定」です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

OODAループ理論

迅速で柔軟な意思決定を実現する理論

今日は、OODAループという、迅速で柔軟な意思決定を実現する理論。こちらについて紹介します。

以前の放送で「DXが進まない真の理由は何か」の話をさせていただきました。

僕の結論は、組織のアジリティ。つまり俊敏さ・機敏さといったものが、低い設定になっている話をしたんです。

今の時代でいうと、VUCA時代などといって、社会の変化が激しくて、将来の予測が難しい時代になっています。そのため、組織やその営むビジネスも柔軟に素早くその変化に対応できることが求められています。

従来の階層型組織の構造・ルール

しかし、従来の階層型組織は、むしろ簡単に変更ができないように組織の構造・ルールが設計されているように見えます。

たとえば、組織の意思決定として、綿密に計画を立てて、何人もの決済を経て、会議の承認をもって物事が決まる。このような意思決定だと、実行に移されるまで何日も要してしまい、スピード感があるとは言えなくなります。

こうして意思決定に高いコストをかけて実行されたものは、「やっぱりやめる」という判断にも高いコストを要するわけです。

たとえば、承認者が多いため、もう一度やめていいですかと承諾をうけないといけなくなる難しさがあります。また、発想が飛躍するようなイノベーティブなアイデアほど排除されてしまいやすいです。

そこで、組織のアジリティを高める観点でいうと、意思決定を変える必要があります。そこで、採用を検討して頂きいたのがOODAループになります。

OODAループとは

OODAループは、アメリカ合衆国の戦闘機操縦士であり、航空戦術家でもあるジョン・ボイド氏が発明した意思決定方法です。

OODAは、O・O・D・Aこちらの4つの頭文字を繋げた言葉になります。それぞれObserve(観察)、Orient(状況判断、方向づけ)、Decide(意思決定)、Act(行動)の4つのステップの頭文字をとったものです。

それぞれのステップについて、組織のアジリティという観点をふまえて紹介します。

Observe(観察)

まず、Observe(観察)になります。これは自分の身の回り、組織の外部・内部で現在起きていることを、情報収集しておくことです。

観察は、じっと見ているニュアンスがありますので、常に情報を収集しておくイメージです。組織の観点では、従業員すべてから現場の生きた情報が素早く集められるのが理想です。

さらに、データの収集や情報の共有、スピード・量の観点からいうと、ITの活用度合いで大きな差がつくのではと思っています。

また、心理的安全性が低い組織では、末端からの率直な情報は中々上がってこないのではと思います。

Orient(状況判断、方向づけ)

次のステップは、Orient(状況判断、方向づけ)です。このステップは「Big O」とも言われて、OODAループでもっとも重要なステップと言われています。

Observe(観察)ステップで集めた情報の中から、課題を発見し、方向づけを行うわけです。

組織でいうと、ビジョンが重要な役割をはたしますが、ビジョン共有されていないと、現場それぞれでうまく状況判断ができないわけです。

現場の勝手な判断で、状況判断をしてしまうと、組織に向かう方法があちこちになってしまいます。また、メンタルモデル(つまり固定観念・思い込み)への対処も必要となります。

変な固定観念をもっていたとすると、集めた情報の扱いを間違えてしまって、本来とは正しくない方向づけをしてしまう。そんな可能性もあるわけです。

Decide(意思決定)

次のステップが、Decide(意思決定)になります。こちらで状況判断、方向づけをうけて意思決定をします。

問題の大小にもよりますが、意思決定がすべて上の階層しかできないことばかりだと、どうしてもアジリティは失われます。

したがって、できるかぎり裁量は現場に下ろしていく組織が良いわけです。

また、失敗したら評価を下げるような制度・風習があるなら、現場としては意思決定をしたくなくなります。

Act(行動)

そして、状況判断意思決定を経て、それを行動に移していく。このステップが、Act(行動)になります。

意思決定しても、行動に移されなければ意味がないわけです。

組織の場合、チームで動く局面ももちろんたくさんあります。そこで必要があるなら、リーダーシップを発揮して、メンバーに腹落ち(センスメイキング)してもらい、十分に行動を起こしてもらう必要があります。

OODAループを回し、柔軟で素早い意思決定を行っていく

OODAループを回すことで、柔軟で素早い意思決定ができます。スポーツでいうと、まさにサッカーのような動きが求められれます。

止まっている時間はなく、連続的に状況が変化する中、個々が状況判断・意思決定してアクションしたり、他のメンバーとコラボレーションをしたりします。

今の時代は、経営もそのような動きが求められています。止まっている時間は実際にはなく、社会もビジネスも常に動いているためです。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「DXをするなら採用したいOODAループによる意思決定」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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