「社会は変えられる」と気づかせてくれた一冊

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「社会は変えられる」と気づかせてくれた一冊

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、「社会は変えられる」と気づかせてくれた一冊 です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

「社会は変えられる」と気づかせてくれた一冊

ハッシュタグ企画「#きっかけをくれた一冊」についてお話します。

僕にとって、きっかけをくれた本はたくさんあるのですが、最近の大きなきっかけをくれた一冊として、馬田隆明先生の「未来を実装する」という書籍をご紹介します。

未来を実装する――テクノロジーで社会を変革する4つの原則

ノンプロ研を数年運営して出てきたモヤモヤ

まず背景からお話します。

昨年の話ですけれど、コミュニティ「ノンプロ研」を運営して数年経ちました。

ノンプログラマーは、職場で学習・実践する環境が乏しく、かつ孤独になりやすい、それがためにプログラミング学習をとても挫折しやすい課題があったんですね。

それで学習コミュニティ「ノンプロ研」を作ったことで、仲間と楽しく効率よく、挫折することなく学べる、そんな環境は作れたんです。人によるんですけど、1年とかでプロ顔負けのスキルを身につける人もいるんですね。

そのように何年かスキルががんがん上がるのを見てきたので、それで、さぞ、職場では活躍されているんだろう…と思いきや、職場では身につけたスキルを十分に発揮できていないことが多いようなのです。

ノンプロ研の皆さんの話や、ニュースやSNSでの話題を見ると、未だに残念な事例が溢れています。例えば、

  • データが全部紙で自動化も活用もできない
  • おじさんたちのIT介護が必要(例: Zoomに入れない上司)
  • 周りに「ITが得意」と言うと押し付けられたり、邪魔されたりするのでなるべく得意と言わないように黙ってる
  • 「DX」を特定の社員または外部に丸投げして、それ以外のヒトは何も変わらない

そんな事例に溢れていて、とてもガッカリしますよね…

僕は創業してから「日本の『働く』の価値を上げる」なんて言って活動をしているわけですが、それができてるなんて到底言えない状況なんだなというのが、去年モヤモヤしていたことです。

そんなとき、今回紹介する書籍「未来を実装する」をたまたま見かけたんです。

イノベーションとは

ところで、みなさんは「イノベーション」という言葉からどのようなものを連想しますか?

よく、UberやDiDiをはじめとするタクシーライドシェアは、各国で既存モデルを「ディスラプト(組織などを崩壊させること)」した例としてよく紹介されますね。

同様にNetflixなんかも、米国の巨大なレンタルビデオチェーン「ブロックバスター」を倒産に追いやったという話で有名です。

電子マネーはPayPayをはじめ、日本でもだいぶ浸透してきた印象がありますね。

最近でいうと電動キックボードシェアのLUUPとかが思い浮かぶかも知れませんし、自動車の自動運転はずっと注目されています。

こういったイノベーションが、どうやったら社会に浸透するか?という話なんです。

今回紹介する「未来を実装する」によると、そのためには技術的イノベーションだけでは不十分と言っています。

それだけではなく、それを受け入れられるような制度・組織・慣習といった社会のしくみの変革も合わせて必要であると伝えています。

日本ではデジタル技術の社会実装が遅れているとよく言われています。

なぜ遅れをとっているか、本書で示されている調査結果によると、日本は技術面ではなく社会の変え方のイノベーションのほうが足りなかったということと報告されています。

そして、その「社会の変え方」については、NPOをはじめとするソーシャルセクターが本分としてきた領域で、その方法論が有効である、と伝えています。

社会は変えられるという気付き

僕は、ここで、大きな気付きがあったんですね。「社会に変え方がある」、変えられるんだということ。に気付かされたんです。

これまで、「日本の『働く』の価値を上げる」なんて言って活動してきたわけですが、僕の心の奥底のどこかでは、「社会なんて自分がどうこうできるものではない」というような決めつけがこびりついていたんです。

社会の側に問題があるなら、そこに対して変えるための行動を起こせばいい、ということにシンプルに気付かされたわけです。

僕のモヤモヤでいうと、ノンプログラマーがITスキルを身に着ける環境はできた。ただ、それだけでは不十分で、それを活かす組織側の変化も必要。そして、その変化を必要としている組織はとても多い。

そこで僕がひとつひとつの組織に携わっていたら、キリがないし、きっと間に合わないんです。

なので、IT学習を継続するノンプログラマーが当たり前に評価され、活躍する、それが当たり前になるように社会の空気を変えていこうというふうに思ったんです。

ノンプログラマー協会の設立へ

そこで設立したのが、「一般社団法人ノンプログラマー協会」になります。去年の6月のことです。

あれこれ試行錯誤して、一年くらいして始めたのが越境学習支援プロジェクトで、今その成果が出始めていて、その事例はそれを見かけた人や組織を十分に揺さぶって、行動を起こさせるものだと思うんですね。

こういう事例を、どんどん発信していって、社会を変えていきたいと思っています。

ということで、今日はきっかけをくれた一冊として「未来を実装する」を紹介しました。

まずは、皆さんも、社会と自分とを切り離さずに、自分でも社会に手を触れることができるということをぜひ知ってほしいと思います。

その上で、どう変えていくのかという点については、本書でみっちり学べますので、ぜひ手にとってみてください。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「「社会は変えられる」と気づかせてくれた一冊 」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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