みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、どのスキルを身につけるかの参考になる「カッツモデル」です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
カッツモデル
リスキリングしてスキルを身に着けよう!と言われても、スキルにはいろいろなものがあります。
たとえば、プログラミングスキル、語学スキル、コミュニケーションスキル、マネジメントスキル。では、自分は何を身につけたらよいのか迷う時があります。
そんな時よく参考として挙げられるのが、アメリカの経営学者ロバート・カッツが提唱した「カッツモデル」です。
階級に応じたフレームワーク
これは、階級に応じて必要となる能力を整理したフレームワークです。
カッツモデルでは、対象となる管理者の階層を以下のように定義しています。
- 経営幹部など「トップマネジメント」
- 管理職など「ミドルマネジメント」
- リーダー・一般社員など「ロワーマネジメント」
この3段階に分け、さらに必要とされる能力を「コンセプチュアルスキル」「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」の3つに分けています。
各階層別に必要なスキルは、どういったものかというのを表したものです。
1950年代のアメリカでは、優秀な管理者とは、「どのような性格」で、「どのような素質を持っているか」というような「人物像」で語られることがほとんどでした。
しかしながら、カッツさんは「人物像」ではなく、何ができるかという「能力」、つまり「スキル」に着目し、調査を行ったのです。
それで優秀なマネージャーが持っているスキルというのが、明らかになってきました。
コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキル聞き慣れないかもしれませんが、概念化スキルや課題解決スキルと呼ばれるもので、複雑な事象を概念化することで物事の本質を見極めるスキルです。
コンセプチュアルスキルの構成要素は14あるそうです。
「ロジカルシンキング」「柔軟性」「知的好奇心」「直観力」「チャレンジ精神」こういったものが求められています。
ヒューマンスキル
次にヒューマンスキルですが、対人関係スキルと訳され、良好な人間関係を築いて目標を達成するためのスキルです。「リーダーシップ」や「コミュニケーション」、「ファシリテーション」や「コーチング」といったものです。
テクニカルスキル
そして、最後のテクニカルスキルは、専門・技術スキルと財務会計やAIなど、職務によって必要なスキルは異なります。
カッツモデルでいうと、経営者などトップマネジメントほど「コンセプチュアルスキル」が求められ、一般社員などロワーマネジャーほど「テクニカルスキル」の比重が高くなります。そして「ヒューマンスキル」はトップ、ミドル、ロワー、すべての階層において等分に重要です。これが「カッツモデル」のいわんとするところです。
スキルの分類については、どういうビジネススキルがあるのか、自分に足りていないスキルは何かを考える上で有効かなと思います。
学習対象として、足りてないスキルをチョイスしていくのはいいと思います。
ただ、トップはテクニカルスキルが薄めでいいとか、ロワーはコンセプチュアルスキルが薄めでいいとかは、最近ではなくなってきているように思います。
スキル分類の限界
技術の革新が早すぎるので、トップであったとしてもテクニカルスキルをキャッチアップしないと、正しい経営判断ができなくなります。
極端な例、AIでできることを人力で勝負し続けるみたいな判断をしかねません。そういうことは、今でもたくさん起こっています。
一方で、現場だったとしてもコンセプチュアルスキルは、必要な人が多くなってきているのではと思います。
DXを進める人材には、まさに必要なスキルなのではないでしょうか。
「この会議って意味あるのかしら?」「これそもそも紙じゃなくてデータでやり取りすればいいのに」みたいなことがまかり通っていることがあります。
むしろ上層にコンセプチュアルスキルが不足していると、個人としてもっておかないと危険なのではと思います。
スキルの本質が大事
ということで、スキルには色々とある中で、スキルを分類としてわかりやすくしたカッツモデルは参考になります。
ただ、自分にとってどれが必要かというのは、役職にかかわらず、それこそ本質を見抜いて決めるといいのではないかなと思っています。
僕はどのスキルから身につけるべき?と聴かれたら、時間管理スキルとデジタルスキルと答えます。これについては、別の回にお話します。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「どのスキルを身につけるかの参考になる「カッツモデル」」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。