学習を加速する理想的なチームのつくり方

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学習を加速する理想的なチームのつくり方

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、学習を加速する理想的なチームのつくり方です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

学習を加速する理想的なチームのつくり方

今日はトークテーマ「理想のチームワーク」についてお話します。

僕は今は独立以降ひとりで仕事をしているので、実際にチームで動くということは皆さんほどはしていなかったりするんですね。

サラリーマン時代でいうと、自分がマネージャーだった時もあったり、チームで動いたこともあったんですが、「理想のチームだったな」ということはあまり思い浮かばないです。今考えるとやれることはいっぱいあったかなと思うんですけれども。

なので、ビジネスのチーム作りということでいうと他のパーソナリティさんにお任せしようかなと思います。

一方で、僕は学習というテーマが得意分野としてありますので、学習するチームという視点でお話しします。

当然ビジネスにも学習は必要なので、ビジネスにもいかせるポイントがあると思うのでご参考いただければと思います。

チームで学習するメリット

みなさんは学習というと一人でやるものと思っていらっしゃる方が多いと思います。

学校や塾では、ひとりでコツコツやることが当たり前のように扱われていますので、大人になってもそれを引き継いでいる人が多いのはしかたがないことです。

ただ、学習は、ときには集団、たとえばチームで学習をしたほうが良いこともけっこうあるんですね。

他者の関与が必要な場合

どんなときかというと、1つめは、他者の関与が必要な場合です。例えば、おじいちゃんがはじめてパソコン触るんですけど、みたいなときですね。

誰かがサポートしたり、伴走、応援をしたほうがいいんです。しないとものすごく効率が悪いし、挫折しやすいんです。

これはノンプログラマーの皆さん向けのプログラミング学習の初期段階も同じようなところがありまして、それで僕はコミュニティを運営したり、コミュニティの中でプログラミング初心者講座を提供しているんです。

学習を加速させたい場合

2つめは学習を加速させたい場合です。

もし同じ方向を向いている仲間がいるのであれば、一緒に学んだ方が、補いあったり、役割分担したり、アウトプットしあったり、議論をしたり、学習の加速が期待できるんですね。

結果的にひとりでやるよりも、多くのことを素早く学習することができます。

これはコミュニティや、コミュニティ内の講座でもこの効果が強く読み取れます。

なので、時には他の人と学ぶという選択肢を取られたらいいと思います。

良い学習するチームになるコツ

たとえば勉強会や、社内講座みたいなものをやるとき、それが良い学習するチームになるためには、いくつかコツがあります。

一番大事だなと思っているのは、学習するチームをシステムとして捉えるということです。

多くの場合、教えるほう、教えてもらうほうに分けて、教えるのが下手だとか、逆に、教わる態度がなってないとか、お互いの責任にして、学習活動がうまくいかないことを自分ではない他の誰かのせいに決めつけたりするんですね。

もちろん、教える側、知識がある人は重要で、学習するチームにとってロールモデルになりますし、主となる知識の源泉で、他者をサポートすることができるのはそういった人だけです。

しかし一方で、教わる人、たとえば初心者的な存在で参加している人も重要なんです。教える相手がいるからこそ、教える場が成立するわけで、教えるという超学習効果の高いアウトプットが成立するわけなんです。

一方でそういう人が全然宿題やってこないとか、勉強しないとか、ちょくちょく参加しないとか、そういう行動を取ると、全体的に悪影響を及ぼしてしまいます。

他の参加者もそれに引っ張られてアクティブさが失われるかもしれないでしょうし、頑張って教えようと参加している人もやる気がそがれてしまったりするんですね。

なので、学習の場に参加する人は全員システムの一員で、全員の行動がシステム全体に動的に影響を与えるんだよということを、全員によく理解してもらうということが大事なんです。

参加者がチームパフォーマンスに及ぼす影響

ひとつ実験がありまして、サウスウェールズ大学のウィル・フェルプスの実験です。どんな実験かというと、チームパフォーマンスの実験です。

学生さんたちをいくつかのチームに分けて、その中に俳優(ニック)をこっそりチームに混ぜるんです。ニックは、嫌な奴だったり、怠け者、陰気な悲観者という役割を演じます。こんなことやっても無駄だよとか、そんなのやりたくないわということをひたすらやらせます。

こっそりニックを混ぜたチームとそうじゃないチームを比較する実験で、こっそりニックを混ぜたチームのほうが、混ぜていないチームよりパフォーマンスが30~40%ダウンするという結果が出ています。

チームによくない影響を与える人がいると全体のパフォーマンスがさがってしまうということです。

逆に、遠慮なく積極的に質問をしたり、どんどん成長をしようとする姿勢で臨んだりする参加者がいると、周りにとても良い影響を及ぼします。先輩たちももっと貢献してあげたいとなるし、他の参加者も質問しやすくなったり、自分も頑張ろうと思えたりするんですね。

学習するチームをデザインするときに大事なこと

学習するチームを作るときに、まずは全員が受け身にならないよう、積極的に参加できるようデザインをすることが大事です。

まずは、意欲が高くなかったり、学習時間がとれないような人はそもそもその学習の場に参加しないようにしたり、事前および毎回の勉強会で積極的に質問しようとか、アウトプットしようとか、グランドルールを共有したりして、場の全員がシステムの一員として良い影響を与え合えるようなことをデザインしていくのが重要かなと思っています。

今の話は、ノンプロ研の講座でも実施していて、これも含めて学習する場をどのように整えるかという話は、教える講師のための講座、インストラクション講座でもたっぷりお話しているので、興味がある方は是非受講を検討してください。

まとめますと、

  • 一人でなくて集団で学習すると、とても良いこともあるのでチャンスを見つけてやってみてほしい
  • その場合、学習するチームをシステムとしてとらえて、参加するみんなに役割があって、全員がシステムに良い影響を与える行動をとりましょう

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「学習を加速する理想的なチームのつくり方」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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