ChatGPTに対抗してGoogleが対話型AI「Bard」を一般公開

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ChatGPTに対抗してGoogleが対話型AI「Bard」を一般公開

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、ChatGPTに対抗してGoogleが対話型AI「Bard」を一般公開です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

Googleが対話型AI「Bard」を一般公開

今日はニュースを紹介します。

「ChatGPTに対抗してGoogleが対話型AI「Bard」を一般公開」というニュースです。

いくつかの記事で散発的に報じられているので、情報を整理してお話しつつ、解説を加えていきたいと思います。

各社で報じられている内容を整理します。

Googleは6日、対話AIサービス「Bard」を数週間以内に一般公開すると、最高経営責任者スンダー・ピチャイ氏が公式ブログで発表しました。

また、2月8日、現地時間14:30に、イベント「Google presents : Live from Paris」を開催して、その中で対話AIサービスを発表するのではないかと言われています。

Bardは、Bird鳥ではなくて、意味としては「吟遊詩人」のことです。

Bardはサービスとしては、今大ブームとなっているChatGPTと同様に、文章による質問や依頼に対して、文章を生成して返すというAI技術を用いた対話サービスです。

気になる言語対応ですが、まずは英語でサービスを提供し、日本語などその他の言語への対応については明らかにしていないと言われています。

Bardは、言語生成AI「LaMDA(Language Model for Dialogue Applications)」をベースにしてつくられているそうです。

LaMDAは、日本語で言うと、「対話アプリのための言語モデル」です。

また、Goooleは、3月からLaMDAを活用したGenerative Language APIの試用も開始すると言っています。つまり個人の開発者や企業が自社のサービスにLaMDAをベースとしたAI機能を組み込むことができるようになると言われています。

さらに、Google検索に、これらAI技術の導入をする実験も行われているとも報告されています。

たとえば、Googleの検索結果に、人間が生成した風の応答も追加することができるといったことを目指しています。

ここまでが一連のニュースで得られる情報です。

対話型AIの二大勢力の対決

この発表によって、大変ブームになっている対話型AIの二大勢力の対決の構図が顕著になったなと思います。

一つ目の勢力は、今回発表された、Googleによる、AI技術LaMDAを用いた、対話AIサービスBardです。これがGoogle検索に使用されることを目指しています。

もうひとつは、先にブームをつくっている対話AIサービスChatGPT。これはOpenAIが開発をしていて、AI技術GPT-3.5を使用しています。

OpenAIにはMicrosoftが出資をしていて、マイクロソフトの検索エンジン「Bing」に搭載されました。

なのでこの両陣営が真っ向勝負という図式が出来上がったと思います。

Googleは「Bard」の公開を急いだ

今回、Googleは「Bard」の公開を急いだと言われています。

急いだ理由は2つあると言われています。

先にChatGPTにユーザーをつかまれている

GoogleはLaMDAを2021年に発表しているので、だいぶ前から開発しているものではあるものの、あまり情報公開せずにここまで来ているんです。

ただ、OpenAIがChatGPTをどんどん公開していっていて、先にユーザーを一気につかんでいる点が1つあります。

Google検索の脅威が現れた

もうひとつ、BingへのChatGPTの搭載の情報を受けてとも言われています。

これは何故か?というと、これまで我々は「何かを知りたい」とテキストで質問して情報を得る方法というのは、Google検索がほぼ一択で、圧倒的なポジションをとっていたんです。

ところが、ChatGPTが登場してきたことによって、Google検索では満足させられなかった部分をChatGPTが担えるということが皆わかったんです。

たとえば、それっぽい文章を作ってもらうということだったり、なにかしらのアイデアをもらうことだったり、やりたいことに対するプログラムのコードなどです。こういったものをかなり高い精度で返してもらえるということがわかってきました。

僕も文章を書くときなど、ChatGPTのChrome拡張を入れてて検索結果と同時にChatGPTの回答も表示させるようにしています。

これは自分が気づいてないとか、知らない視点などもらえて、けっこう重宝していることがあります。

そういったGoogle検索で今満足していない部分が、ライバルのBingで補えるというのは、Googleにとってはたいへん危険なことです。

Google検索はGoogle(というかAlphabet)の売上の6割ほどを占めている、最大の稼ぎ頭なので、ここのユーザー数と利用数については死守しなければいけない局面だといえます。

検索のシェアでいうと、今Bingに比べてGoogleが圧倒的なので、Bingに流れる前に、Google検索に自社の対話型AIを搭載できれば、一旦は死守できそうだという話なのかなと思います。

あとはAIの精度が見劣りしていなければということがポイントになります。

正しいリテラシーを身につけよう

我々はChatGPTにせよBardにせよ、対話型AIの精度があがっていき、ツールとして知的活動に浸透していくのはほぼ間違いないので、正しく使うリテラシーを身につけて上手に利用したいところです。

注意点としては、AIが返す情報に、誤った情報や、場合によっては有害な情報は混入する危険性もあるので、ChatGPTやBardのサービス側でどう対応してくれるのかをきちんと確認つつ、ユーザー側での注意や情報リテラシーをどこまで必要になるかも考えて行かないといけないと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「ChatGPTに対抗してGoogleが対話型AI「Bard」を一般公開」をお届けしました。

新しい技術情報についての話だったのですが、今後こういった新しい技術がどんどんでてくると思います。自分ひとりでがんばって全部キャッチアップするのは大変なので、ぜひコミュニティなどを上手く利用して必要な情報をきちんと取り入れていくという行動が求められていくと思います。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。

では、また。

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