去る10月19日、ノンプロ研では「仲間と始めるデジタルリスキリング」というテーマで定例会が開催されました。
この定例会では、長年「デジタルリスキリング」に携わってきたノンプロ協会代表理事 兼 ノンプロ研主宰タカハシさんにお話をしていただきました。
本記事ではイベントレポートとして当日の内容をお伝えします!
はじめの一歩どう踏み出す?~仲間と始めるデジタルリスキリング~
どうすればデジタルリスキリングがうまく行くのか皆で考える
自分自身がデジタルリスキリングしたいパターンと周りの人と一緒にリスキリングしたいパターンの2つについて、どうすればうまくデジタルリスキリングについて考えていければと話すタカハシさん。
タカハシさんはもちろんのこと、ノンプロ研のメンバーは比較的デジタルリスキリングを始めてはいるものの、職場に戻ると周りのメンバーを巻き込むことに苦戦をしているのだそう。
そういった課題を含めて皆で考えていくというのが今回のタカハシさんのお話のゴールです。
リスキリングについておさらい
簡単な例でいうと環境の変化とともにスキルも変えていこうというのがリスキリングとのこと。
急速な技術や社会の進歩とともに変化する技術を使いこなすために、リスキリングへの重要性が高まっているようです。
タカハシさんにおいてはブームが始まる8年ほど前より働くの価値を上げるためにノンプログラマーに向けてデジタルリスキリング支援に取り組んでいたものの、今回のブームについてはいいことだと感じているのだそう。
そんなタカハシさんが著者のどうすればお金やモチベーションなどをやりくりしながらデジタルリスキリングに取り組めるかの書籍はこちら。
出版を記念して全国ツアーもノンプロ研メンバーと開催されリスキリングブームに乗るべく邁進されたタカハシさん。そんなタカハシさんちょっと反省したことがあったのだそうです。
リスキリングは継続的な取り組みが必要なので、継続するためのモチベーションを維持することが難しいそう。
リスキリングが必要だと感じる方が9割くらい占める一方で実際に取り組んだことがある人は半数にとどまっているとのこと。取り組んでいない人の理由としては時間や金銭的の余裕がないという意見が出てくるのだそう。ただリスキリングの方法として今は必ずしもお金や時間かけなくてもできる方法があるため本当にかける時間やお金がないのかタカハシさんは少し懐疑的なようです。
実際にリスキリングに取り組まない理由としてBJ・フォッグさんの行動モデルという例を挙げられました。
上記のグラフによると人は行動を起こすためにモチベーション・能力・きっかけが高くないと必要と提唱されています。
人には変化抑制意識があるため、負荷=コストとして捉え、避けようとする意識が出てしまい。結果的に面倒になってリスキリングにつながらないのではないかということです。
ではどのようにすればリスキリングの取り組みは成功するのでしょうか?
現状の大企業を中心としたリスキリングは工場モデルというものになっているのだそう。
しかしリスキリングの工場モデルではろうそく型の個人単位の単発動機付けに陥りやすくなるため継続していくのが難しいのだそう。個人ではなく集団単位のもらい火的な動機付けの炭火型の方がうまくいくと考えたそうです。
そう考えるとタカハシさんとしても、リスキリングツアーの中で行ったセミナーや、東京工芸大学での集中講義において良い取り組みができたのだそうです。
デジタルリスキリング講座
リスキリングツアーでの好例をよりブラッシュアップした内容でデジタルリスキリング講座をタカハシさんは考えたのだそう。
ノンプロ研は実践コミュニティのため炭火の維持に最適ではないかと考え、デジタルリスキリング+リスキリングコミュニティの準備を進めていくということで締めくくられました。デジタルリスキリング講座の詳細はこちら
本定例会はYoutubeにもアップされています。