なぜDXにはトップの強烈なリーダーシップが必要不可欠なのか

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なぜDXにはトップの強烈なリーダーシップが必要不可欠なのか

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、なぜDXにはトップの強烈なリーダーシップが必要不可欠なのかです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

DXが進まない真の理由

今日は「#171 DXが進まない真の理由は何か」の続きのお話をします。

組織がアジリティの高い設計になっているか

こちらの回では、DXが進まない真の理由は、組織の設計にあるという話をしました。

組織の設計は変化に素早く対応できるような、アジリティの高い設計になっているだろうかということなんですね。

もし、それが変更が素早く対応でいないような仕組みになっているなら、まずはそこから変えるのがDXの第一歩だということです。

例えば、何か新しいことをやろうとなっても、根回しを十分にした上でたくさんハンコついて儀式的な会議で承認したりとか、いろんな抵抗や嫌がらせをされる、そんな感じだと、誰も新しいことにチャレンジしないわけです。

別の例だと、マクロを学んで業務効率化をしても、空いた時間にどんどん仕事を押し付けるだけ押し付けて、その人には何も評価しないとか、そんな感じだとせっかく学んだスキルを会社のためや皆のために使おうとなかなか思わないんです。

業務やビジネスのデジタル化をどんどん進めて行って、デジタル化の方向に変わるのを目指すのがDXなんですが、変更をはじめようとする前に、その変更がすばやくラクにできるような組織に変えないと、変更のためのエネルギーばっかりかかってリターンが見合わない、だからDXが進まないというのが僕の意見です。

トップの強烈なリーダーシップが必要

先日の定例会でこういった話をしました。

DXの準備をする上で、トップのリーダーシップは想像を遥かに上回って重要だということです。

よくDXの秘訣の話でトップのリーダーシップというワードはよく出てくるのですが、そこで語られているニュアンスよりもはるかにハードなリーダーシップが必要になると僕は思っています。

ただのリーダーシップではなくて、あえて「強烈な」という修飾語をつけて、強烈なリーダーシップが必要だと感じています。

よく、DX推進担当に全権を預けてなんて言うけど、そんなの口だけなのでは?と思うわけです。

上のほうの権限を発動する局面が多い

たとえば、ある管理職にある人が、部下の提案にいっさい耳を貸さない、「おれはITは苦手だから学ばん」こういう人が居座っているとします。

DXを進めるなら、まずはその人の振る舞いを完全に変えないといけないし、もし振る舞いを変えられないならポジションを変えるなり何なりをしないといけないわけです。

そうしないと、いくらトップが「DXをする」と発言をしていたとしても、その管理職の配下にいるスタッフたちからすると、DXはいばらの道でしかありません。何も提案できないし、変えようとしても無駄にエネルギーが消耗するだけになってしまいます。結果的にDXをやらないか、自分の仕事の範囲内で、隠れキリシタン的に改善する判断をすると思います。

さらに、「おれは苦手だから学ばん」を見逃しているのであれば、他の人にも、そのような振る舞いをしてもいいよという暗黙のメッセージとして伝わり続けるわけなんです。

じゃあ、その人の振る舞いを変えたりとか、人事権を発動してポジションを変えるとか、そこまでの全権をDX推進担当に預けてるかといったら、そこはけっこう甘いんじゃないかなと思います。

組織のアジリティが低いということは、組織のしくみとして変更しようとしたときの影響範囲があまりにも広い範囲におよびやすい構造になっています。

そうするとどうしても上のほうの権限を発動しないといけない局面が多いんです。

影響範囲を狭くできない変更も必要

また、そうでなかったとしても、そもそも影響範囲を狭くできない変更も必要になることがあるんです。

たとえば人事、報酬制度や評価制度、基幹システムの刷新などは、その変更はどうしても組織全体に影響を及ぼしますので、トップの思い切った判断が必要になります。

小柳建設株式会社の実例

実例でいうと、このチャンネルでも以前紹介した小柳建設株式会社の事例です。

こちらは、基幹システムをフルクラウド化するときに、どうしても進まなかったんですね。

それで何をしたかというと、役員を総入れ替えをするという決断をしたわけです。

また、社員の長時間労働を改善しようと決断をしたときに、建設業界の構造的に、現場の数=売上だから、しづらいんですね。

何を決断したかというと、売上を捨てるという決断をされたわけです。

このように、DXを進めるということは、そういう決断をする必要が出てくる局面があるということなんです。

そんなときにトップが何がなんでもやる、ときには血を見ることになろうともやる、というリーダーシップが必要になってきます。

それがなければ、組織のアジリティを大きく高める変更を加えることは難しいのではないかというのが僕の意見です。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「なぜDXにはトップの強烈なリーダーシップが必要不可欠なのか」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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