みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、正規雇用・フリーランス・副業…どうする定年後の働き方です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
定年後、フリーランスで働く
今日はハッシュタグ企画「#気になるニュース」ということでニュースを紹介します。
今回紹介するニュースは日経の「定年後、フリーランスで働く 保障は手薄、貯蓄まず確保」という記事です。
こちらフリーランスに関する記事で、定年後のフリーランスのテーマですけれど、一般的なイメージでいうと、ITエンジニアとか、デザイナーとか、若い人が新しめの業界で柔軟な働き方でやっているイメージをお持ちのリスナーさんもけっこういるかも知れません。
シニア層のフリーランスが増えている
実はそれだけではなくて、60歳などの定年退職後にフリーランスとして働こうとする人は増えているという話です。
シニア層のフリーランスの仕事仲介などを手掛けるクオリティ・オブ・ライフ(東京・港)の登録者は現在約5500人ということで、さらに新型コロナウイルス禍前から1.5倍ほどに増えたそうなんです。
要因としてはテレワークなど働き方が多様化し、フリーランスが働きやすい環境になったことが背景にあるわけです。
「特にIT(情報技術)エンジニアやコンサルタントなど高度な知識が求められる案件ではシニアのフリーランスの中でもニーズが増えている」と話しています。
フリーランスの注意点
ただ、注意点があります。
収入面では正規雇用より低い
まず収入です。リクルートワークス研究所による、全国の60歳以上のフリーランスと正規雇用者に関する調査によると、年収でいうとやはり正規雇用のほうが高いとされています。
フリーランスは「100万円未満」が最も多かったそうです。「100万~200万」も含めると全体の49%を占めるとのことです。
一方で正規雇用者では「300万~400万」が21%で最も多くなり、「200万~300万」が20%で続くよという話です。
社会保障費は増える
もうひとつは社会保障についても注意点があります。
正規雇用だと、厚生年金に加入していますが、フリーランスではそこから外れて、将来の厚生年金額の上積みがなくなるという話です。
健康保険でいうと、正規雇用だと保険料は会社と折半になっていますが、フリーランスになると国民健康保険で全額負担です。
さらに、配偶者が扶養に入っていた場合も、配偶者は改めて国民年金に加入しなければなりません。
加えて、雇用保険や労災保険も対象外になります。
こんなふうなデメリットがあると日経の記事は伝えています。
収入が減って保険に関してはコストが増えます。制度上は正規雇用にしがみついておきたくなるのは確かにあると思います。
定年はいずれやってくる
ただ、どうしても定年というのはありますし、現在は企業によるが定年65歳というのが基本になりつつあるし、さらに70歳まで引き上げるようにするという努力義務もあります。
いずれにしても限度はあります。
社会貢献をしているという実感
記事の冒頭には、71歳のフリーランスの人事コンサルタントの方のことばが紹介されています。
働くことを通して社会に貢献しているという実感は大きい
まさにここだよなと思います。
何か打ち込みたいことがあって、それをやるための資金が潤沢にあるならいいのだけど、そうでないのであれば、働いて社会に貢献し続けて、少しでもお金を稼げるというのは、選択肢としては良いと思います。そう思っていらっしゃる方も多いと思います。
いずれにしても、正規雇用でずっと死ぬまで継続することは今の現状では難しいです。
かつ正規雇用から外れると、収入は減り、保険料は増えるものの、一方でそれがなければ年金生活になっちゃうので、それだけでほんとに生活ができるのかというと微妙な話です。
なので生きがいももらえるし、社会に貢献できて、プラス少しでも収入も得られるフリーランスというのは悪くない選択肢だと思います。
フリーランスは幸福度が高い
これについては、プレジデントオンラインの別記事を紹介します。
タイトルは「定年後の働き方は再雇用、転職、起業だけではない…専門家が「幸福度が高い」と勧める第4の選択肢」
こちらで専門家と呼ばれているのはスキルアップラジオで何度もお話をさせていただいている法政大学大学院の石山恒貴さんです。
最近上梓された「定年前と定年後の働き方 サードエイジを生きる思考」の内容を一部再編集してこの記事を提供されています。
こちらの記事でいうと第4の選択肢としてフリーランスもすごくいい部分もあるよということを伝えています。
仕事の熱意などが高得点
何がいい部分かというと、次のようなものです。
- 「ワーク・エンゲイジメント」: 仕事への熱意
- 「ジョブ・クラフティング」: 働く人が自分にとって意義のあるやり方で職務設計を再創造する
- 「キャリア自律」: 自分自身でキャリアを切り開いていこうという意識
この3点について、いずれも会社員よりも、フリーランスのほうが得点が高いという調査結果が紹介されています。
自己決定の範囲が広い
さらに、別の調査では、幸福度に関しても会社員よりフリーランスのほうが高いと伝えています。
その理由としては、フリーランスの場合は組織の雇用者がいませんので、上司の命令に従うなどの必要がなく、自己決定の範囲が広いから幸福度が高いと伝えられています。
また別のメリットとしてはプロジェクト単位での業務委託契約になるので正規雇用よりもハードルが低くて身の丈でできる範囲でものごとができるという話もあります。
社会保障や年金の面で考えると正規雇用を継続したほうがメリットがあるわけなんですけれども、フリーランスでいうとそういった働き方とか幸福度のメリットがありますし、いずれにしても定年を迎えたあとはフリーランスを継続できたほうが生きがいとか収入面では良いという考え方もあります。
副業をはじめておくことがおすすめ
日経の記事に戻ると、フリーランス協会の代表理事、平田さんのコメントが寄せられていました。
できることなら定年までに正規雇用のほかに副業をはじめておいて、いずれフリーランスとして働きたい分野で実績を積んでおいて、助走期間にしておきましょうということです。
まさにそうだと思います。副業はある意味、小さなフリーランスの体験なんです。
越境学習にもなるし、老後の働き方にもつながる、働くことに関する意識や幸福感という面でもさまざまなプラスになる可能性を秘めているんですね。
ぜひ会社員の皆さんも収入をちょっと増やす手段ととらえずに、小さな一歩から副業をはじめておくとよいかなと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「正規雇用・フリーランス・副業…どうする定年後の働き方」をお届けしました。
1つめは「定年後、フリーランスで働く 保障は手薄、貯蓄まず確保」、もう1つは「定年後の働き方は再雇用、転職、起業だけではない…専門家が「幸福度が高い」と勧める第4の選択肢」これらの記事を紹介しました。
いずれにしても老後にフリーランスとして働くという選択肢がかなりメリットが大きいかなと思いますので、その助走期間として、副業を始めておくというのは僕からもおすすめしたいなと思います。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。