DXを中学生にもわかるように解説してみる

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DXを中学生にもわかるように解説してみる

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、DXを中学生にもわかるように解説してみるです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

DXを中学生にもわかるように解説してみる

今日は 「中学生にもわかるように解説する」シリーズ第一回です。
日本のビジネスでは話題になっているワード「DX」についてです。

ビジネス界も、政府も、DXを推進していこうと言っていて、これをうまくやらないと日本の未来はあんまり明るくないというふうに言われているんですね。

DXとはデジタルトランスフォーメーションの頭文字を取っています。

DTじゃなくてDXなのは、英語圏では「Trans」を「X」と書く慣習があるためDXとなっています。

日本語に訳すと「デジタル変革」ということになります。

定義についてみてみます。経済産業省の定義では

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

です。ちょっとわからないですね。

だいたい偉い大人が説明する言葉は難しいのでよく勉強してこういった言葉もわかるようになるといいですね。

簡単に言うと、「デジタルを使って会社とその活動を変革すること」をDXと言っていいと思います。

なぜデジタルが重要なのか

なんでデジタルが重要なの?ということについてお話します。

一つの例でいいますと、Netflix(ネットフリックス)はみんな知ってますよね?

スマホやPCで、たくさんの映画やドラマ、アニメを観られるサービスです。

今から20年くらい前、Netflixは会員30万人しかいなくて、売上で言うと年間5700万ドルの赤字を出していた会社なんですね。

当時は、どうやって映画やドラマ、アニメを観ていたかというと、ビデオレンタルショップでビデオを借りて、観ていたんですね。

皆さんは使ったことはないかもしれませんが、今でいうとブルーレイとかDVDとかを貸してくれるお店です。好きな映画やアニメを借りて、見終わったら返すお店が街のあちこちにあったんです。

20年前に、ブロックバスターという会社がアメリカを中心に世界で9000店舗を持っていて、大きなビデオレンタルチェーンだったんですね。年間60億ドルを稼ぐ巨大企業だったんです。

当時はNetflixなんて小さな会社だから、全然眼中になく、馬鹿にしていたんですね。

それが、10年後、今の10年前にブロックバスターは倒産してしまうんです。

なぜなら映像をネットで観る時代に急激にうつっていったからなんです。

ネットで見られるようになったので、わざわざビデオレンタルショップに足を運ばなくてよくなったわけです。

今はNetflixは誰もが知るサービスになって、その会員は世界で2億人以上にのぼります。

このように業界の構図が急激に変わって、昔ながらのものが崩壊されちゃうことが今起きていて、これをディスラプトと言います。

こういうのが、映像業界以外のさまざまな業界で起きていて、その中心的な技術が「デジタル」なんです。

デジタルによって昔ながらのビジネスが崩壊することを、デジタルディスラプトなどとも呼びます。

デジタルに強くない会社は、このデジタル中心の激しい変化についていけなくなって、5年・10年・20年というスパンで崩壊させられてしまう可能性があります。

なので、DXをしないとやばいよねという流れになっているわけです。

DXをどうやったらできるか

では、DXをどうやったらできるかということなんですが、

たとえば、手書きで書類を書くみたいな仕事があって、データが紙で残っているとします。

DXの観点では「デジタルを使って会社とその活動を変革すること」なので、そういう仕事をデジタル化したいんですね。

どんどんダンボールに紙がたまっていくし、検索しづらいし、手書き文字は読みづらかったりするわけです。

なのでデジタルで使うということになると、パソコンやスマホで入力できるようにして、データで保存して検索できるようにしたいわけです。

お客さんの視点でも同じで、お店の窓口に来てもらって、手書きでやってもらった作業があるとします。ホテルや銀行ですね。

DXの観点では「デジタルを使って会社とその活動を変革すること」なので、そういうお客さんの体験もデジタル化によって良くしていきたいわけです。

たとえば、スマホアプリをつくって、そこで入力してもらえば、いつでもどこでも入力してもらえるんです。

こうやって、あらゆる場面で、デジタルを使い倒すように、変更を加えていくわけです。

なぜDXがままならないか

ただし、けっこう多くの職場では、こういうひとつひとつの変更もなかなかままならなかったりすることがあります。

それはなぜか?ということですが、結論から言うと、会社の仕組みが、仕事の変更をしづらい仕組みになっちゃっているからなんです。

さっきの例の、手書きの仕事をデジタル化しようとします。

そんなのすぐに変えられるだろうと思うかも知れないですが、意外とそうもいかないんです。

パソコンを使うのが苦手な社員がいるとします。その社員に入力させるのが大変だし、まわりがサポートしたり、場合によっては代わりにやってあげるみたいなことが起きるわけです。

不慣れなメンバーが間違えてデータを消してしまったらどうするんだと、誰も責任は取りたくないんです。

紙のファイルがたまっているけれど、他の部署も、紙のファイルをたしか使っていたような気がするのでおうかがいを立てなくてはいけないということが起きてくるんですね。

変更したほうが明らかによい場合でも、変更することによるリスクが次々と掘り出されてくるんです。

そもそも、パソコンを使うのが苦手な社員は、自分の立場が悪くなるので、いろいろな方法で抵抗を考えたりするんですね。

では、誰がそれら問題を解決する方法を考えて、対抗する人たちに納得してもらえるように説得するのかという話になるんですね。

社員の多くは、時間内にまじめに働いていればお給料がもらえるので、わざわざ面倒なことをしてわざわざ火中の栗を拾いに行くのは、メリットは感じられないし、できれば避けたほうがいいだろうと思う人が多いわけなんですね。

会社の役割分担とか、コミュニケーションのしかた、お給料の仕組み、社員の評価のしかた、スキルを伸ばす機会があるかないかなど、何も変えずに今まで通りをきちっとやるという方向に力が働いていっちゃったりするんですね。

なので、変えようとするとものすごくエネルギーがかかる仕組みになっちゃっているんです。

誰もそこに手を出さないわけです。ということで、今のところDXができている会社はとても少ないんです。

そんなことから、帝国データバンクが実施した「DX推進に関する企業の意識調査」では、「DXについて理解し、かつDXに取り組んでいる」企業はたったの15.7%にとどまったという報告があります。

このようにして、失敗している例が多いんですけれど、そういう仕組に目を向けて仕組みを変えていく必要があって、それをやっていきましょうというのが僕が今一生懸命取り組んでいることです。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「DXを中学生にもわかるように解説してみる」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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