みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、リスキリングは驚くほど自分ごと化されてないです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
書籍PRイベントを開催
来月7/20に、僕が執筆した書籍「デジタルリスキリング入門」が発売されます。そして、今ノンプロ研のみなさんと協力して、全国でリスキリングをテーマとした書籍PRイベントを開催しようと企画を進めています。
東京、大阪、名古屋、上田、三原、広島、糸島あたりは、少しずつ企画の輪郭が見えてきている状況です。
各エリアで、イメージしているターゲットが違いますので、イベントのテーマや切り口が違ってきてなかなか面白く進めています。
企画する中で面白いことが見えてきた
どういう企画にしょうかとノンプロ研のみなさんとSlackでやり取りしたり、僕自身もいろいろなところでヒアリングをしている中で、このリスキリングというキーワードについてなかなかおもしろいことが見えてきたので、それについてお話したいと思います。
ちなみに、デジタルリスキリング入門全国ツアーに関しては289回の放送で詳しくお話しています。
#289 デジタルリスキリング入門(仮)全国ツアープロジェクト発足!
リスキリングはメディアに取り上げられているが一般の捉え方は違う
まず、「リスキリング」というワードなんですが、僕からすると、あちこちで見かけるワードなんです。最近はChatGPTなどの生成AIに少し押されている感じはありますが、それでも各メディアで頻繁に取り上げられてる印象です。
僕の書籍の中でもリスキリングはブームがきていると伝えているのだけど、どうやら世間一般の捉え方は違うっぽいというのがわかってきたんです。
みなさん、もしくは僕がヒアリングしたもののうち一部を紹介します。
一般ビジネスパーソンのコメントで、「リスキリングとか言われているけど、そんなの関係ない」「リスキリングが何かわかっている人は少ないですよ」と挙げられていました。
もしくは経営者の方からは「デジタル化の必要性をあまり感じられない。」というコメントをいただいています。
こういったリスキリングとかデジタル化といったことにかなり後ろ向きな意見がある一方で、「リスキリングについてもっと詳しく知りたい」というような、リスキリングに関心があるという前向きな回答は一つも得られていないのが現状です。
リスキリングに興味を持つのは感度の高い人
これについては第290回の放送でもお話をしました。
#290 中小企業の経営者の6割がリスキリングをよく知らない
リスキリングについてよくわかっていない経営者が多いということです。
かつ、説明できるかというと、9割の経営者が説明できないんです。
これまでのヒアリングの様子だと、経営者だろうが、一般ビジネスパーソンだろうが、よほど感度が高い人でないと、リスキリングについて興味を持っていないようだということが見えてきているんです。
イベントではリスキリングを前面に出さないほうが良さそう
ということで、一般的な経営者とかビジネスパーソンをターゲットにするのであれば、「リスキリング」を前面に出して、そのワードで興味を喚起するというのは避けたほうが良さそうというのが今のところの感想です。
ヒアリングを通して確認した面白い現象
一方で、これらのヒアリングを通して面白い現象も確認しています。
興味ないといいつつ自分から話題にする
先ほどの、「リスキリングとか言われているけど、そんなの興味ない」という方は、リスキリングについて尋ねられてそう答えたわけではなく、自ら切り出した話題が「それ」ということだったんです。
興味がないなら、話題にしなければいいのに、自ら切り出してくるんです。これはちょっと違和感がある話ですよね。
本心としては、もしかして何か聞き手とリスキリングについて話をしたかったのだろうかという仮説も出てきます。
社内の強い課題は感じている
先ほどの「デジタル化の必要性をあまり感じられない」という経営者ですが、ヒアリングする限り社内やコミュニケーションのあり方や経営の将来性について強い課題は感じてらっしゃるようだったんです。
しかし、その解決のひとつの方向性として、デジタルに関しては、トライをする以前に自ら選択肢を閉ざしているように見受けられるんです。
全ての課題がデジタルで解決できるわけではないんですが、経営者としてあの手この手で試すのはひとつありかなと思います。試したり検討する前にその選択肢を閉ざしているっていうのはちょっと違和感があるなという話です。
自分ごと化を避けているのでは
これは、勝手な僕の感覚なのですけど、リスキリングとかデジタルとかを「自分ごと化」するのを避けようとしているのではないかという気がしているのですけど、リスナーのみなさんはどう思われますでしょうか。
つまり、本当は、興味がない、必要性を感じないのではなく、ちょっとはあるんです。
ちょっとはあるのですけど、興味がないということにしている、必要性を感じないということにしている、というなるべく自分ごと化を避けるような決断をしてしまっているんじゃないかなという気がします。
これについては全く裏付けもないですし、なんとも言えないんですけれど、可能性の一つとしては僕のなかにちょっと持っておきたいと思いました。
なぜリスキリングというワードが響かないか
いずれにしても、「リスキリング」というワードで興味を喚起してイベントに来てもらうのは、イベント企画としては避けたほうが良さそうというのが今のところの結論です。
なぜリスキリングというワードが響かないか、その理由は2つ考えられます。
一つは僕らが想定しているよりも「リスキリング」というワードは、広範囲に届いていない。そもそもこのワードが少ないということが考えられます。
もう一つは「リスキリング」というワードが届いているにも関わらず、「自分には関係ない」と思っている、またはさきほどの例のように自分にそう言い聞かせているということが考えられます。
ノンプロ研の定例会では前面に打ち出して参加を募っている
6/22のノンプロ研の定例会のテーマは「どうする、デジタルリスキリング?」ということで前面にデジタルとリスキリングを打ち出して参加者を募っています。
今のところ順調に参加者は集まってくださっている印象ですけど、もしかしたら感度が高い皆さんだけしか来ていないということはあり得るのかなと思います。
当日、ヒアリングやアンケートをして確認をしてみたいと思っています。
イベント集客の地上戦ではどう戦っていくか
一方で、全国ツアーで地方のイベントで周りの人たちに声がけして集めていく地上戦がベースとなってくるわけで、リスキリングというキーワードが響かないとすると、各エリアでどういったテーマで声掛けをしていくかということを考えないといけないんです。
じゃあ、どうすればいいのよという話なのですが、たとえば、糸島では周りの皆さんにヒアリングをする限り「リスキリング」というワードは、誰もピンと来なさそうという懸念があったんです。
大人の学びをキーワードにする切り口
一方で「学び」というワードにはすごく興味がある方が多いということがわかってきました。
これまで何度か紹介した、糸島の顔が見える本屋さんというブックマンションがあるんですが、書籍が好きな方が多く、読書会なども開催されているんです。
親子で自然を通して学ぶ、ものづくりをとして学ぶなどの機会も多く提供されていますし、皆さん「学び」ということにはすごく興味を持っていらっしゃる印象です。
なので「大人の学び」をキーワードにしてイベントを企画したらどうだろうかと企画をすすめているところです。
これからの事務職はどうなるかという切り口
別の例では東京チームのミーティングで、ツイートをしたんですが、
事務職であることに危機感を感じている人がいて、男女ともにいらっしゃるけど、女性に多い印象があるなぁとツイートをしました。
すぐにポンポンといくつかのいいねやRTがあったんです。
なので、これからの事務職はどうする?今からできることは?というような切り口ならけっこう多くの方が興味をもってくれそうな気がします。
そんな感じで、各地のイベントの企画を進めています。
イベントを企画すること自体が学びの機会
まだイベントは開始していませんが、企画をすること自体が、ものすごく学びが多いので、こういうことも含めて、もらさず言語化してみなさんに共有して集合知として積み重ねていきたいなと思いました。
こうしてイベントを企画に協力してくれているみなさんにも感謝しています。その協力以上に還元できるような素晴らしい機会にしていきたいなと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「リスキリングは驚くほど自分ごと化されてない」をお届けしました。
今日、本編でお話させていただいた、リスキリングに興味がないことにしているとか、必要性を感じないようにしているとか、これは仮説としては前回紹介させていただいた書籍「リスキリングは経営課題」の中で変化抑制意識と表現されていた意識に関連しているんじゃないかと思っています。
要は、変化を起こすことについて多大なるコストが予期されているのではないかと、だからその変化に関して自分を蚊帳の外に置こうとする意識が働いてしまうということです。
変化抑制意識というのは本人の素養というよりは組織の仕組みだったりとか上司がどういう人かとか環境要因も強く影響していると僕は思っています。このあたりもっと研究していかないといけないなと思っていますし、研究して何かが明らかになったとしても、変えていくのはけっこう大変だろうと思っています。
あの手この手で少しでも皆さんの『働く』が良いものになっていくようにお手伝いできたらいいなと思います。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。