リスキリングのモチベーションはどこにある?

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リスキリングのモチベーションはどこにある?

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、リスキリングのモチベーションはどこにある?です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

リスキリングのモチベーションとは?

今日は、リスキリングのモチベーションはどこにある?という話をします。

リスキリングするにも新たな職業につくレベルのスキル習得が必要です。

これは一朝一夕にできるというものではなく、学習して実践して継続的に繰り返す、それなりのモチベーションが必要になります。

そのモチベーションはどこから来るかを考えていきます。

現状把握

リスキリングとアンラーニングについての定量調査

まずは現状把握からですが、いくつかのレポートをご紹介します。

まず、パーソル総合研究所から「リスキリングとアンラーニングについての定量調査」というレポートです。

リスキリングの経験がある人は3割程度、デジタルリスキリングに限って言うと2割ほどとなっています。さらに習慣的にリスキリングを行なっている人は、3割弱という実態でした。

これでいうと、残りの7割の人はリスキリングがはじめてなわけです。なので、リスキリングをはじめる所からモチベーションが必要になります。

未来人材ビジョン

別のレポートを見てみます。2022年5月31日経済産業省によって発表された「未来人材ビジョン」という報告書が公表されました。

「社外学習・自己啓発を行っていない人の割合」は46%、半数ほどの人が社外での学習はしていません。諸外国に比べて、突出して高いパーセンテージとなっています。

他の国でいうと、大体20%以下です。

では、社内でやっているかというと、OJTを除く人材投資のGDP比はアメリカが2.08、ドイツが1.20に対し、日本は0.10と、諸外国に比べると1/10または1/20というレベルです。

リスキリングを頑張っていきましょうということを、言っていかないといけません。

リスキリングが大きなブームになっている理由

リスキル革命

一方でリスキリングは大きなブームになっていて、メディアでもよく報道されています。

なぜ話題になっているかというと、このブームは2018年の世界経済フォーラム年次会議(通称ダボス会議)からと言われています。3年連続で「リスキル革命」と銘打ったセッションが行われました。

とくに、2020年の仕事の未来レポートでは「労働の自動化により、2025年までに8,500万人分の雇用がなくなり、9,700万人分の新しい仕事が生まれる」との予測が発表され、大きな話題となりました。

この背景には、AI・ロボットをはじめとする急速なデジタル技術の革新があります。

つまり、仕事が失われる可能性があります。

これら技術革新に合わせて、われわれのスキルをアップデートしていかないと、この波に飲まれてしまい、仕事がなくなります。

危機感だけでモチベーションが続くのか

この危機感や脅威があるから、リスキリングしようということなのだと思うんですが、本当にこの危機感とか脅威が、新しい職に就くほどの学習・実践を継続するモチベーションになるのかな?とふと思いました。

それを思ったキッカケは、昨年12月にコミュニティ「ノンプロ研」のみなさんとアドベントカレンダーで、25人のみなさんとインタビューをしました。

みなさんになぜプログラミングをはじめたんですか?なぜノンプロ研に入会しましたか?という質問をしたときに、実務の課題をなんとかしたかったというのが一番多かったんです。

とにかく業務負荷が多くて困っている。目に見える課題をなんとかしたかった等です。

それで、実はその次に多かったのが「楽しいから」というものです。

将来、仕事が奪われるからみたいなネガティブな理由だけで、リスキリングができる気がしないです。そもそも着手もしないような気がしてきました。

アブラハム・マズローの欲求階層説

欠乏欲求

心理学の「欲求階層説」で有名なアメリカの心理学者であるアブラハム・マズローによると、「危機感、脅威」を避けたいという欲求は、安定や秩序を求め、恐れや不安からの自由を求める「安全の欲求」に分類されます。また、この安全の欲求は、マイナスをゼロにするようなモチベーションということで「欠乏欲求」に含まれるとされています。

成長欲求

それに対して、プラスを求め続ける欲求を「成長欲求」といいます。階層で最上位に位置している「自己実現への欲求」がそれに該当しています。自己実現への欲求の充足度を測る質問の一部を以下に挙げますので、あなた自身が当てはまる項目にチェックを入れてみてください。

  • 成長・成熟を求めている
  • 仕事にチャレンジを見出している
  • 私が持つ能力を最大限に発揮していると感じている
  • 人として成長していると感じている

こういった項目にチェックが入る方は、自己実現の欲求が満たされています。こういった成長欲求をモチベーションにしたほうがいいんじゃないかと最近思いました。

目の前の課題があればそれをなんとかしたいでもいいんですが、もしそれがなかったとしても成長したいとか、楽しいからとか、そういうプラス方向の欲求で動いたほうが幸せだし、結果的にうまくいく気がします。

今、デジタルリスキリング入門を執筆していますが、そっち方面のモチベーションでリスキリングに取り組んでもらえるような書籍にしたいなと思って取り組んでいます。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「リスキリングのモチベーションはどこにある?」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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