日本の「働く」の価値を上げるとは

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日本の「働く」の価値を上げるとは

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、日本の「働く」の価値を上げるとはです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

日本の『働く』の価値を上げるとは

今日は、ハッシュタグ企画「私が守りたいもの」についてお話しします。

いつもスキルアップラジオを聞いている方はお気づきの通り「日本の『働く』の価値を上げるをテーマに」と言っているけども、働くの価値を上げるって、そもそも何なのかという話をあまりしていないように思うので、その話をしたいと思います。

労働生産性

価値という言葉をどう解釈するかというので、変わってくると思います。

よく言われる、わかりやすい指標でいうと「労働生産性」というものがあります。

これは投入した労働量に対して、どれだけ成果を生み出したかという指標になります。

いろいろな計算方法がありますが、生産量または生産額/労働時間といった計算式で算出できます。

付加価値

単純に生産額としては、付加価値が用いられることが多いです。

付加価値というのは、企業が新しく生み出した金額ベースの価値のことをいいます。

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、企業は原材料などを外部から購入して、それに労働量を投入して、加工したりして価値を加えて販売をします。

その新たに付け加えた部分の価値を金額で表したものを付加価値といいます。

具体的には、売上から外部購入した費用(原材料費、外注加工費、運送費など)を差し引いたものです。

業務効率化

労働生産性でいうと、僕の仕事で関係するものでいえば、業務効率化というのがあります。

たとえば、ルーチンワークをプログラミングによって自動化して、明日から少ない労働時間で、同じ成果を上げるというものです。

つまり業務効率化をすると、分母の労働時間が減少するのでたしかに生産性は上がります。

使っている付加価値ベースでの労働生産性というのは単位が金額だけです。つまり時間を投入して、どれだけお金を稼げたかという話です。

僕が考える「働くの『価値』を上げる」

ただ、僕が「働くの『価値』を上げる」というのはニュアンスが違います。

時間を投入して、未来にどれだけ価値を蓄積できたかというニュアンスで使っています。

別の言い方をすると、時間を投資して、未来をよりよくするという考え方で使っています。

たとえば、プログラミングの話でいうと、ルーチンワークをプログラミングによって自動化すると、明日以降は使える時間が増えます。

未来の時間を生み出すという視点になります。

また別の視点からいうと、プログラミングスキルが労働市場で評価されるなら、未来の自らの市場価値も上がったりします。

もし、チームの貢献にもつながるのであれば、チームからの信頼も得られます。

自らの限られた時間を、こういう未来がよりよくなるために使いましょうというのが、「働くの『価値』を上げる」ということになります。

マクロの視点

マクロの視点でお話しすると、「日本の」という言葉をつけている意味があります。

総務省の日本の人口推計の話題がちょうどニュースになていたんですが、人口の減少数は75万人、1950年以降最大の落ち込みです。

このように毎年、大都市が1つなくなるレベルで日本の人口は減っていきます。

労働という観点でいうと、若者を安い賃金で買い叩いている場合じゃないという状況です。

それでリスキリングという言葉が流行っているんですが、技術を上げて、生産性を上げるというのも重要なんですが、僕は感覚的に1人ひとりの稼げる力で付加価値を上げていくと、なんかその人が死んだらリセット感のような刹那的な気がしてしまいます。

みんなで少しずつバトンを託しながら積み上げる

それよりも、みんなで少しずつバトンを託しながら積み上げを増やしていって、未来をよりよくしていって、人口減よりもその積み上げが増えるようにするというほうが、理想なイメージだなと思っています。

それで、その手段としては、別にプログラミングとかITでなくてもいいわけです。

技術と価値は表裏一体

ただ、今はデジタル技術が、身につけておくと、働くの価値を上げることにつながりやすいことには間違いないと思っています。

というのも、技術と価値は表裏一体のところがあります。

たとえば、昔は電話交換手という電話局にいて、電話をかけた人と、届けたい人とをつなぎ合わせる職業がありました。

当時は高度な訓練が必要で、花形の職業でした。

つまり電話をつなげるというスキルを持つ人材と、その労働時間には価値があったわけです。

ただ、技術が発達すると、システムが自動でつなぎ合わせるほうがコスパが良くなったので、電話交換手としての仕事価値を失っていきました。

そこをいくら頑張っても、未来への投資にはならなくなりました。

むしろ、そのときに未来の価値を生み出した仕事というのは、電話交換手の仕事をシステムとして開発するという仕事だったわけです。

技術が発展すると、価値として残せるものは変わる

つまり技術が発展すると、その周辺で何が価値として残せるかというのは変わってくるわけです。

そして今、デジタル技術は革新的なスピードでものすごい影響力を与えまくっているわけで、そこを無視して働くの価値を上げるということを語ることはできないんじゃないかと思っています。

なので僕自身は、デジタル技術を誰もがアクセスできて、世の中の進歩に十分についていけるような学びの機会を提供し続けるということが、未来への投資となると思っていてやっています。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「日本の「働く」の価値を上げるとは」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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