みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、企業がリスキリングを進めるならコミュニティづくりからはじめようです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
企業がリスキリングに取り組む上での課題はなにか
今日は、「企業がリスキリングを進めるには何が必要か?」といったお話をします。
僕のスタンスとしては、それぞれのビジネスパーソンが、それぞれリスキリングをするのがいいと思っています。
デジタルリスキリング入門でも、ビジネスパーソンの皆さん向けに書籍を書いているわけなんですね。
リスキリングの取り組みが自分にマッチしているとは限らない
その理由としてはいくつかありまして、まずひとつは全ての企業がリスキリングに本気で取り組んでくれるわけではない、もしくはそのリスキリングの取り組みが自分に必ずしもマッチしているとは限らないといった側面があるからです。
企業に所属している間の範囲内の話になる
もうひとつの理由としては、リスキリングの施策として、どうしてもその企業に所属している間の範囲内での話になってしまうということです。
わかりやすい例でいうと、65歳で定年退職したあとはどうなっちゃうんですかというところはさすがに企業はそこまで面倒見てくれないというところがあります。
とはいえ企業としても、やはり従業員の皆さんがリスキリングにどんどん取り組んでいただいて新しい価値を生み出せるような成長を遂げてもらったほうがいいにきまっているんですね。
なので今回その企業視点で、どうやってリスキリングを進めていったらいいかということを考えてみたいと思います。
世間一般でのリスキリング
まず、うちもリスキリングしよう!となったときに世間一般でどういったことが行われているかということなんです。
多くの場合は人事部がそれを担当して、リスキリングを進めてほしいと頼まれるわけです。
そして、よく取られている施策としては、e-ラーニングとか動画教育サービスを見つけてきて社員に提供するとか、もしくはDX・AI研修プログラムを用意して提供します。
それから、社員全員がITパスポートなどの資格をとろうと推進するとかがよく見られる施策だと思います。
もちろんこういった施策は、やらないより全然いいというのはあるんですけれども、リスキリングでいうと、このままでは大事な片方の車輪がない状態なんですね。なので進んでくれといってもおそらく進まないというのが僕の意見です。
リスキリングには学習と実践の両輪が必要
リスキリングというと、スキルを獲得する学習イコールその活動と考えがちなのですが、それだけでは進まないんですね。
何が必要かというと、もうひとつの車輪、「実践」がもう一つ重要なパーツとして必要になってきます。
多くの企業は実践の機会を用意せずにリスキリングの施策を進めてしまっていると思うんです。
そもそも学んだことを活かす場がなければ、企業としてはリスキリングの意味がないわけです。
じゃあ一定のデジタルに関して学習した人向けに、そういうデジタルを活用するポジションを会社が用意するのかといったらなかなかしていないと思いますし、そのポジションがきちんとお金を生み出す仕事として成立するかというと、それを前もって用意するというのはかなり難しいんじゃないかと思います。
学習コミュニティづくりを支援するのが良いのでは
じゃあどうするか?という話です。
僕は会社としては、そういった学習プログラムを提供するのではなくて、学習コミュニティづくりをするのがよいのではないかと最近考えているんです。
まず、課題に上がっている実践の場をどこに用意するかということですが、現実的には今の現場で作るしかないと思うわけです。
そこで活きるスキルが何かを見極めてそれを学ぶというのが基本だと思います。
じゃあ、そのスキルはなにかといいますと、それは全社員共通で一定のものというのはなかなかなくて、個人個人置かれている状況で違ってきます。
職種によって当然違いますし、使っているソフトウェアによっても違います。
さらにその人の今現段階で持っているスキルレベルによっても違います。
つまり、同じ学習プログラムを一斉に提供したところで、はまらない人がいっぱい出てくるわけです。
そうなると個々人でそれぞれで学んでもらうしかなくなるわけです。
たとえばその点でいうと社外で学習するための学習費の補助をするという方法もあるかなと思いますし、それはそれでいいと思います。
ただ、それだけだと、それなりにコストがかかる一方で、その人にはスキルが蓄積されるけど、そのスキルが社内に蓄積されるイメージがわかないわけです。
なので費用対効果という面ではどうかというところもありますし、多くの経営者が懸念するように、そのスキルを身に付けた社員が辞めてしまったらどうするかという問題にもつながってしまうわけです。
なのでそこで終わりにすると困ってしまいます。
社内で教え合ってもらうのはどうか
じゃあどうするかというと次のステップを用意します。
つまり個々人で学んできたことを、さらに社内で教え合ってもらうのはどうか?ということです。
誰かが学んだり持っているスキルが、ちょうど今のタイミングで、他の人の役に立つということは有り得るわけです。
会社としては外に出ていく研修費をそこで抑えることができるというメリットがあります。
さらに、教えることは2度学ぶことなので、アウトプットすることで教える側にとってもより深い学習につながりますし、教えるという経験を得ることができて仕事の幅が一気に広がっていくわけです。
メンバーどうしの相互のコミュニケーションが生まれますし、ギブすることで信頼を高めていく、そういった良い関係性の構築にも寄与することにつながります。
さらに、その教えたときのスライドや動画などを蓄積していけば、そのスキル自体はもちろん、学習過程、実践の成果などが社内にきちんと蓄積されていくわけです。
このように社内にコミュニティを作るというのは大きな可能性を秘めていると思いますし、リスキリングには間違いなく効果を上げていくと自信を持っています。
会社としての課題は何か考えて行きたい
では、会社としてそのようなコミュニティづくりをどのように進めて、どうやって継続していくのがいいのかということを考えないといけません。
どんな課題が想定されて、それについてどう対処していくのがいいのか、とか会社の規模によっても違うでしょうし、小規模企業の場合はそういったものを作るのは難しいのではないかとか。いろいろと考えないといけないポイントがあります。
僕はノンプロ研というコミュニティを運営している経験から、このあたり学習コミュニティづくりでいうとそれなりの知見がたまっているので、それを活かせると思っています。
一方で企業内でつくろうとした場合で異なる部分もあると思うので、そのあたりを整理していきたいと考えています。
あとは、どうこの取り組みを企業の皆さんに打ち出していくか考えて行かないといけないと思います。
こういうの僕はあんまり得意としてないのですけど、うまく多くの企業みなさんに伝えられて、トライしてもらえるようにしていきたいと思っています。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「企業がリスキリングを進めるならコミュニティづくりからはじめよう」をお届けしました。
これに関して9月のノンプロ研の定例会9/21(木)21時から「リスキリングは仲間とともに取り組むべし!学ぶためのコミュニティとそのつくり方」ということで社内にいかにして学習コミュニティを作っていくかという話をします。
どなたでも無料で参加できますので、よろしければ参加してください。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。