みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、リスキリングしたいけど何を学べばいいの?です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
若手が「リスキリング迷子」
今日も、とある記事を紹介します。
日経の「若手が「リスキリング迷子」 何を学ぶ…先輩の姿に焦り」です。
約6割が業務外で学びを実践できていない
グロービス(東京・千代田)による2022年の調査「20~34歳の若手社会人の学びに関する実態調査」が紹介されています。
「必要な学びを業務外・業務時間外で実践できているか」という質問については
- できていない: 58.3%
- できている: 28.2%
ちなみに、「わからない: 13.5% 」もありました。この質問に関してはわかるだろうと思うけどどうなんだろうなというかんじです。
「学びを実践できていない理由」については、
- 時間がないから: 41.4%
- お金がないから: 35.9%
- 必要な学びがわからない: 34.8%
- 自分が何を学びたいかがわからない: 31.9%
- どの学習から手をつけるべきかわからない: 27.4%
時間とお金、あとの回答をひっくるめると「何をどうしたらいいのかわからない」です。
8割がリスキリングに取り組みたい
この記事では別の調査も紹介しています。学情というところの「Re就活」2022年の調査です。
この調査のうち「リスキリングへの意識」では
- 取り組みたい: 42.1%
- どちらかというと取り組みたい: 38%
8割の方が取り組みたいというところです。
「身につけたいスキル」については
- プログラミング: 56.6%
- マーケティング: 54.3%
- IT・DX・AI: 54.3%
昨日の放送でもマイナビ転職のリスキリングについての調査について紹介したいんですけれど、やる気があるという答えが7~8割あって、やれない理由については時間とお金、そして何をどうしていいかわからないということで共通点があります。
リスキリングは誰が主体か
個人のがんばりにプレッシャーがかかっている
こちらの記事では、これらの調査を紹介しつつも、若い人たちが焦っている。何に焦っているかというと、リスキリングしたいと思っているんだけれど何をすればいいかわからないということに焦っている。という話です。
記事の中で、リクルートワークス研究所大嶋寧子(やすこ)主任研究員のコメントが紹介されていました。
リスキリングという言葉の使われ方も一因。もともと企業主導で新たな仕事や役割に移行するための学びを促す意味合いが強かったものの、現状は個人それぞれの自主的な努力や学習の重要性に主眼が置かれているとみている。
つまり、リスキリングという言葉を使う時には企業主導でやりましょうといっているにも関わらず、個人のがんばりにプレッシャーがかかっているということなんです。
リスキリングは基本的に自分でやらざるを得ない
僕個人としては個人主導でやっていくということには賛成です。
というのも、リスキリングに積極的な企業であればいいんですけれど、そうでなければ自分でやらざるを得ないんです。
なので基本的に自分でやらざるを得ないということをベースにリスキリングを考えて行ったらいいと思います。
リスキリングをしたいけれども何を学ぶかということについては、若手に限らず、リスキリングの意識があるなら中堅も同じく悩んでいるように見えます。
この記事でも答えは出てないし、多くのリスキリング関連の記事でいうと、ここの答えがふわっとしている印象があります。
キャリアに良いスキルは何か
キャリアに良さそうという観点でいうと、たしかにプログラミングとかデジタル関連のスキルは良さそうです。
記事内で紹介されていた方のコメントとしては、
繁忙期は学習時間を確保しにくい。「日々の仕事にすぐつながるわけでもない。どうすれば」
プログラミングは何を目指すかにもよるんですけど、初心者を脱して簡単なプログラムを作るレベルにいくにしても、少なくとも数百時間以上の学習時間が必要です。
何につながるかわからないもののために、それだけの時間を重ねるのはモチベーション維持という観点ではかなり無理に等しいなと思います。
たしかに市場のニーズがあるかどうかは考えるべきですが、プログラミングはその一つとしてかなり有効なスキルです。
ただ、プログラミングと一言で言っても、Webサイト、スマホアプリ、機械学習、ゲーム開発、IoT…それぞれにチャレンジする場合は全然違います。
プログラミングという領域自体は広すぎるんです。隣の領域にいくと言語も違うし、求められるスキルは違ってきます。
実際に取り組む場合は絞り込まないといけないです。
あと、キャリアプランなどといっても、今の時代5年後なんて何がどうなっているか正直わからなくなっているんですね。
場合によっては来年にでも予想外のことが起きたりします。
まずは課題を見つけることから
じゃあ実際どうするかという話なんですけど僕が運営しているコミュニティ、ノンプロ研でも「何を学べばいいですか」と聞かれます。
そのときには「実務で使えるスキルを身に付けましょう」と答えています。
よく考えれば当たり前ですけれど、自分の仕事の中に、まったく課題がないなんてことはないと思います。
Excel仕事多いなら、Excelスキル磨けばいいと思います。
Excelスキル磨くと自分ばかり仕事が増えるなら、他の人に教えればいいです。
その際に教えるスキルが不足していると感じるなら、教えるスキルを磨けばいいんじゃないかなと思います。
会議がつまらないと感じるなら、ファシリテーションを学んで、自分がファシリやりますと立候補してもいいし、上司がなかなか「いいよ」と言ってくれないなら、社内マーケティングを学んで自分の提案力を上げていくということもできます。
なので、リスキリングに関する記事や言説を見る限り、リスキリングやらなきゃ、何を学ぶ?というかんじになってしまっています。この順番は基本的に失敗する順番だと思います。
まず課題があって、その解決方法としてスキルを身に付ける方法があるだけなので、まずは課題を見つけることからはじめましょう。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「リスキリングしたいけど何を学べばいいの?」をお届けしました。
バズワードになってブームになってしまうとよくあることなんですけど、DXでもまさにそうなんです。「DXやらなきゃ、ではどうする」みたいになりがちです。
いやいや、そうじゃないんです。
もともと実現したいこととか課題があるわけです。
これを解決するためにデジタルを使うことが有効な局面が増えてきているわけです。
結果的にデジタルをあちこちに使うことになるから、やっていくうちにDXになるんだと理解しています。
なので皆さんバズワードに惑わされず本来の目的は何かということに立ち返って考えて行ってください。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。