ほとんどやる気がないように見えることに立ち向かう

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ほとんどやる気がないように見えることに立ち向かう

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、ほとんどやる気がないように見えることに立ち向かうです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

お客様へのお茶出しをペットボトルに変更したというツイート

今日はTwitterでたまたま見かけたツイートについてお話します。

ある中小企業の専務取締役の方のツイートです。

どんな内容かというと、お客さまへのお茶出しを、ペットボトルにするという業務変更を、社長に提案してオッケーをもらえたというお話です。

その方は入社後、女性だけがお茶出しの指導を受けていたというのを見て、早く変えたかったと思っていましたが、6年経ってようやくOKをもらえた、というものです。

この変更ができたこと自体は、素晴らしく画期的なことだと僕は思います。

お茶出しは女性の仕事みたいな性別による仕事の格差の問題がまずあって、それがまず解消されたということです。

お茶を出すということは、おそらくこの企業のビジネスとして本質的なものではないと予想されるので、そこが省力化されて、従業員のみなさんが他のより優先度の高いところにリソースを割けるようになったということもあります。

組織としてのアンラーニング

リスキリングの文脈でいうと、お茶を出す仕事自体は価値を維持しつづけるのは難しいので、大きくないとはいえ、組織としてアンラーニングできたのは一歩前進と言えると思います。

このツイートのスレッドには皆さん応援などのコメントがたくさんついていたんですけど、「おもてなし」という言葉をチラホラ見かけたんです。

おもてなしという言葉も厄介な言葉だなと思うんですが、お客さまへの商談の場でいうと、最大のおもてなしは何かというと、美味しいお茶を出すことではなくて、お互いのビジネスにとってより価値の高い商談をすることだったりします。

つまり、おいしいお茶を提供したいのであれば、その仕事はお茶屋さんに任せておけばよいというのが僕の意見ですので、今回の変更はとても素晴らしいことだと思っています。

僕のビジネスについて親しい方に言われたこと

ちょっと別の話になりますが、今日、別の親しい方と雑談というかビジネスの話をしていて、その方が僕のビジネスについてこんなことを言われました。

タカハシさんがやろうとしていることは、ピラミッドでいうと上位何%の人や企業しかターゲットになりえないのではないかというご意見です。

つまり、かなりハードルが高いビジネスなのではないかというご指摘でした。

事実として、この1年ほどは、そこそこ無理をして、ノンプロ協会の活動を通して、ノンプログラマーがふつうにITを活用して活躍できる社会を目指して啓蒙・促進の活動をしているんです。

そこそこ無理をするといっても、僕の場合はひとり親方なので、身銭を切っているのと一緒です。

その方は親しいので、そのようなこともわかってくれたうえで話をしてくれているんです。

なかなか経営者へ思いがつたわらない

周りを見渡すと、現実的に日本人の半分は社外学習や自己啓発をしていないと言われているわけです。

先日も#290 中小企業の経営者の6割がリスキリングをよく知らない でお伝えしたとおり、中小企業の経営者の6割がリスキリングをよく知らなくて、中小企業の経営者の9割がリスキリングをうまく説明できないと回答していたんです。

これだけリスキリングと騒がれているのに、まったく届いていない経営者が多くて、かなり落胆した覚えがあります。

みんなやる気がないように見える

ここで先の話に戻りますが、お茶の出し方の変更自体ができたというのはすごく画期的なことで、素晴らしいことだと思うんです。

しかし、専務取締役の方が、このような意思決定を下すことに対してそれなりのリソースをかけていることも事実かなと思います。

むしろ、まったくうんともすんとも昭和のまま変わらない中小企業もおそらくたくさんあるのだろうと予想されます。

つまり客観的に見て、みんなやる気がないわけです。

働くことをよりハッピーに変えていこうとか改善していこうとか、そのために新しいことをどんどん試して取り入れていこう、ということを積極的にしようとする人がかなり少ないのが実際のところなのかなと思います。

それを変えていくというのは、たしかに途方もない気もしますし、焼け石に水というか、不毛感があるというか、そこまで無理してやるべきことなのかと指摘されると、確かにぐったりしたくなる感じもあるわけなんです。

多少ちっぽけな一個人が身銭を切ったところで、なんにも起こらないで終わるという可能性も十分にあるわけです。

こんな話を聞いて、今聞いているあなたなら、これについてどう思われますか。

僕のこれから

僕のスタンスとしては、もうしばらく今のモードで多少の無理はできそうなので、そこまではやってみたいと思っています。

その結果を見て、改善すべきところは改善して、そのときに使えるリソースをやりくりして、別の方法を試してみようかなと思っています。

今までを振り返ってみる

振り返ってみると、10年近くそういう不毛なところにずっと立ち向かって活動してきているわけです。多くの場合はうまくいってないんですけど、いくつかはうまくいったぞと自信を持っていえることもあったのではないかなと思います。

たとえば、コミュニティ「ノンプロ研」を立ち上げたのは、自分としてはそれなりに価値のあることなのではないかと思います。いくらかのメンバーのみなさんには、良い影響を与えられているのではないかと思いますし、みなさん世の中に自慢できる実績も挙げていらっしゃるのではないかと思います。

あと、Google Apps Scriptというプログラミング言語なんですけど、これもいち早くブログで発信して、書籍も出して、いまとなっては本職プログラマーだけではなくて、多くのノンプログラマーが活用するようになっていると思います。発信という観点で言うと、ノンプロ研のみなさんもたくさん発信していて、ブログもよくヒットします。

ちょっと前の話ですけど、Googleさんから聞いた話ですが、国でいうと日本がアメリカの次にGASの利用者が多いとうかがったことがあるんです。そこに多少なりとも、僕だったりノンプロ研のみなさんが貢献できているのではないかなと思います。

良かったことは継続し上手くいかなかったことは改善する

人生に「もし」はないので、僕が活動した世界線とそうでない世界線を比較できるわけではないので、なんとも言えないところではあります。

でも、良かったことはあるし、それは継続して残しておいて、うまくいかなかったことは改善して別のことにチャレンジしていけばよいと思っていますし、できればそういったトライアンドエラーのサイクルをおじいちゃんになるまで繰り返して、気がついたらお墓に入っているというのが理想だなと僕は思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「ほとんどやる気がないように見えることに立ち向かう」をお届けしました。

僕が今、ともすると世の中が全然やる気がないところにがんばろうとしているように見えるんですが、どのような姿勢で立ち向かっていこうとしているのかをお話しました。

簡単にいうとあきらめが悪いという話なんですけど、そんな中でも楽しいなと思えることもあるし、自分の成長も感じられることもあります。前進している感覚はあります。

なので、全部を変えるのは難しいんですが、社会のスピードをごくわずかでも変えられればいいと思ってやっています。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。

では、また。

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