書評「コミュニティ・オブ・プラクティス」その6: 初期のメンバー集めのポイント

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書評「コミュニティ・オブ・プラクティス」その6: 初期のメンバー集めのポイント

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、書評「コミュニティ・オブ・プラクティス」その6: 初期のメンバー集めのポイントです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

実践コミュニティの活用を学ぶ

スキルアップラジオでも連日、書籍「コミュニティ・オブ・プラクティス」について紹介をさせていただいています。今日は6回目ということで、最終回の予定となっております。

コミュニティ・オブ・プラクティス、実践コミュニティとは、あるテーマに関する関心や問題、熱意などを共有し、その分野の知識や技能を持続的な相互交流を通じて深めていく人々の集団のことを言います。

実際に僕が運営をしている学習コミュニティ「ノンプロ研」は実践コミュニティだったわけですね。

そして今リスキリングなどと騒がれているわけなんですが、実際に皆さんがスキルを身につける、そしてそれを持続させるためにコミュニティを活用するというのは、非常に有効な手段だと思っているんです。

そこで、僕の方でも実践コミュニティについて再度学び直しをしておりまして、それを皆さんにもお伝えしたと思います。

実践コミュニティの計画と立ち上げ

今日のテーマは、正直に言うとシリーズ6回目にしてまだ4章なんですが、発展の初期段階、実践コミュニティの計画と立ち上げ、こちらからです。コミュニティ立ち上げの時の話をしたいなと思っています。

昨日の放送では、コミュニティコーディネーターの役割と、このポジションがコミュニティの成功において重要なファクターであること、そしてそれを担当する際の2つの秘訣についてお話をさせていただきました。

#469 書評「コミュニティ・オブ・プラクティス」その5: コミニティ・コーディネーターの役割

初期メンバーの見つけ方

初期のメンバーの見つけ方についてお話しします。

いくらコミュニティをやりたいと思っていても、1人ではコミュニティになりませんよね。なので、コミュニティの領域、テーマに賛同いただける方を見つけて、初期のメンバーとして一緒に活動してもらう必要があるわけなんです。

僕の場合なんですが、ノンプロ研の立ち上げ2か月ぐらい前から、Twitterとかブログで発信していたんです。

構想段階からその発信活動をスタートしていて、決めたことなどを徐々に、Twitterやブログでアウトプットしていました。

領域を伝えておく

そこで結構良かったなと思うのは、領域をきちんと発信していたっていうことなんです。

ノンプログラマーの皆さんがスキルを身につけて実践する、そういった時の課題についてしっかり発信していって、コミュニティがそれをどう解決するか、みたいなところをお伝えしていったわけです。

コミュニティの参加料金も決り立ち上げのタイミングが決った時には、Googleフォームで事前申し込みを受け付けることにしました。

この申し込みの数によって得られる収益が決まりすので、初期の運営でかけられるコストも大体見えるわけです。

ありがたいことに事前に10数件の申し込みがありましたので、初期の段階でイメージしていた活動が、皆さんからのお支払いでなんとかなりそうだということで、ほっと胸をなで下ろした記憶があります。

組織の中でコミュニティを作る際のポイント

では、皆さんが実際に組織の中で実践コミュニティを作っていくことを考えてみたいと思います。

その場合、組織側から実践コミュニティをやるから君をコーディネーターとして任命、みたいなパターンは、ゼロではないかもしれないんですがおそらくほとんどないんじゃないでしょうか。

むしろ、有志であるあなたがコミュニティコーディネーターとして立ち上がって興味がある人を誘っていく、そういったパターンがすごく多いんじゃないかなと思うんです。

同じチームとか仲のいい同僚に声をかけて、興味がある人いたら一緒にやろうよと、そこで仲間を見つけることができたら、とても心強いですね。

大体3人ぐらい集ったら、小さな勉強会活動を始めてもいいのかもしれないと思います。

それと同時に、この時点でできればやっておきたいのは、周囲、特に上司への説明です。業務時間内にやるのであれば、当然参加するメンバーのそれぞれの上司の確認をとっておくのが望しいと思うんです。

業務時間外にやるとしても会社の会議室などを使うこともあるかもしれないですし、声をかけておいた方がいいでしょう。

コミュニティを始めるポイント

このようにして、実際に始めていくわけなんですが、この時のポイントがいくつかありますので、3つ紹介していきます。

立ち上げから相談・言語化しておく

まず、立ち上げ前から相談や言語化しておくということです。

これは僕がノンプロ研でやったのと同じように、事前に候補となりそうな話しやすい人には色々と話しかけて、相談をしておくというのがいいんじゃないかなと思います。

それ自体が勧誘活動にもなるかもしれせんし、自分では気づかないアイデアとかヒントがもらえるかもしれませんよね。

あとは、人と話すということで、自分がそれを言語化しないといけないわけです。

特に領域のところに関わってくるんですが、なぜこの活動をするのか、どういったことを目指すのか、そういったことを言語化する良い機会になりますので、是非、どんどん話しかけて言語化しておくのがいいんでしょう。

とにかく小さく始める

そして2つ目のポイントなんですが、とにかく小さく始めるのがおすすめです。

最初つよつよのメンバーが集って、いきなり大きめのことをやってみたいと思うかもしれないんですが、メンバー集めをする段階でハードルの高さがあると、躊躇してしまう方もいるかもしれないですね。

その場合は、コミュニティとして小さな1歩を設定しておくと、入りやすくなるんじゃないかなと思います。

ハードルを上げすぎない

例えば、毎週それなりの技術に関して研究し、プレゼンを用意して全員が発表する。そんな内容だと、その準備のための時間も多く必要になりすし、それができない方は尻込みしてしまうことがあるかもしれません。

それをハードルに感じる方がいらっしゃるのであれば、別のイベントとして週1回、スライドを1枚用意して発表し合うみたいな機会を用意するのもいいかもしれせんし、場合によってはもっとハードルを下げて、まずはおすすめショートカットキーをシェアしようなどといった場を用意するというのも1つの手かもしれませんね。

実はこの小さく始めるというのは、周囲の理解を得る時にも有効なケースがあります。

例えば、就業後に会議室を借りて勉強会を開く、これも場合によっては上司から、残業しているように見えちゃうからできれば帰ってほしい、そんな風に言われるかもしれません。それであれば、昼休憩に15分だけ座席でやろうみたいな、そういった選択肢を取ることもできます。

とにかく小さい活動でも、実際に習慣的に実現することができればそれが当たり前になっていくわけなんです。

徐々に周囲にもその活動の意義を感じていただいて、信頼を勝ち得ることができれば、少しずつ活動の選択肢も広がっていくかもしれせんよね。

こまめに発信する

そして、最後のポイントなんですが、活動の記録と価値の発信、これをこまめにしていくことです。
後からメンバーが増えた時に、その実践のアーカイブが記録として残っていれば、そのコミュニティにスムーズに入っていくことができるようになります。

また、発信してアウトプットすることは、活動の振り返りの機会としてもとても有効ですし、実際にPR活動にも繋がるわけです。

その際に、ビフォーアフターがなるべく定量的に分かるように、業務での効果もあるよっていうことをしっかりアピールしておくのがいいんじゃないかなと思います。

発信する場所なんですが、いくつか選択肢が考えられます。

社内のチャットの、お知らせチャンネルみたいなところもあるかもしれせんし、社内Wikiとか、社内ブログ、社内掲示板みたいな、そういった場所を使わせてもらえるのが理想かなと思いますね。

もしそういった場所がなければ、用意してもらえるように打診をするのがいいと思います。

あとは、メールの一斉配信もあるんですが、メールだとプッシュ型になってしまって、皆さんのお仕事のメールに紛れてしまうことになるので、あまり好しくないと思われるかもしれせん。

なので、そういった発信の場に関しても、上司だったり関係部署と相談しながら決めていくのがいいのかなと思います。

「コミュニティ・オブ・プラクティス」今日でおしまい

ということで、全6回にわたって「コミュニティ・オブ・プラクティス」のお話しをさせていただきました。
これらの理論と、僕が運営してきたノンプロ研の知見を用いて、より体系的にとめて、皆さんが実践コミュニティーを作れるように、支援をしていきたいなと思っています。

実際の実例から出てくるノウハウとか学びもあると思いますので、それについてまた、皆さんにご報告できたらいいなと思っています。ぜひ、それを楽しみにしていただければ嬉しいです。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「書評『コミュニティ・オブ・プラクティス』その3: 実践コミュニティの3つの構成要素とは」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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