週休3日、実際のところどうなのか?

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週休3日、実際のところどうなのか?

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、休3日、実際のところどうなのか?です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

週休3日制とは

今日の話題は週休3日です。

実際に休みが増えるのは皆さん嬉しいんじゃないかなと思うんですが、この日本で実際に動きとしてある週休3日に関して言うと、単純に休みが増えるだけではないものが多そうな感じがしますね。

なので、まずはその辺から整理したいなと思います。

週休3日制行政の動き

まず、行政の方の動きから見ていきたいんですが、週休3日制というのは、月に1回以上週における休日を3日間設定する制度だそうです。

なので、行政としては急に毎週という話ではないよという感じです。

2021年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2021」に、新しい働き方の実現に向けてこの制度の導入推進が盛り込まれているそうです。

厚生労働省が発表した「令和4年就労条件総合調査」によりますと、完全週休2日制よりも休日日数が多い企業は8.6%ということで、現状1割未満の企業がこの週休3日制を導入しているであろうということになります。

週休3日制には3パターン存在

給与維持型

この週休3日制の導入には実は3パターンありまして、1つは給与維持型というものです。

これは、給料はそのままで単純に休みを増やすというパターンになります。

従業員にとってはとても嬉しい話なんですが、企業にとっては目に見えたメリットが見えないので、このパターンが導入される例ってのは残念ながら多くないんじゃないかなと思います。

給与減額型

では、他にどんなパターンがあるかというと、1つは給与減額型になります。

その名の通りなんですが、休日を増やす分給料を減らすよって話なんです。

人によっては給料が減っても休みが欲しいという方もいらっしゃるかもしれないんですが、少なくないビジネスパーソンは給料は減らしたくないと思っていると思うんです。

実際、マイナビの2022年「週休3日制の意識調査」によると、休日増に伴い給与が減る週休3日制を利用したいと回答した人は21.5%でした。

総労働時間型

最後のパターンは総労働時間型になります。

週の労働時間で言うと、5日間かける8時間で40時間になりますよね。この40時間を維持しながら休みを増やすという方法になります。

例えば週4日にするのであれば、週40時間をこなそうとすると1日10時間働けばいいわけです。その分、1日休みを増やすことができるということになります。

先ほどのマイナビの意識調査で言うと、労働時間が増えても給料が変わらなければ利用したいという人が46.1%だったそうです。

なので、ビジネスパーソンとしては、給与減額型よりも総労働時間維持型の方がいい、つまり、給料が減るよりも1日あたりの働く時間が増える方が受け入れやすいと回答したということになります。

実際の企業での導入例

これについて、ちょっと前になるんですが、日経の給料減らない週休3日」広がる 新たな働き方に関心の記事では、伊予鉄グループとかレゴランド・ジャパン、ZOZOなどでこの週休3日制が導入されている事例が紹介されていました。

伊予鉄グループは、完全週休3日制に移行したそうです。

レゴランド・ジャパンは、育児介護中の社員を対象に選択的に週休3日を導入しているということです。先ほどの総労働時間維持型と給与減額型を選択できるということになります。

ZOZOに関しては、全社員が週休2日もしくは総労働時間維持型の週休3日のどちらかを選べるような仕組みになっているそうです。

選択制がおすすめ

これに関しては、僕は、ZOZOのやり方がいいなと思っていますね。

というのも、1日12時間の労働を4日連続でやるというのはなかなかきついんじゃないかと思うんです。

例えば9時スタートだとしても、途中1時間休憩が挟むとすると、就業時間が夜8時になるわけですよね。

その前後に電車通勤などあるとすると、残される時間は本当に少なくなるなと思います。

さらに、十分に覚醒して仕事ができる時間というのは、起床してから12時間から13時間って言われているんです。

朝7時に起きている人だとすると、この10時間労働だともう最後の方はパフォーマンスが落ちてしまっているような状況に陥りやすいわけです。

さらにランチをした後の時間が1時から8時までだとすると、7時間ぶっ続けで集中しなければいけないというのはかなり過酷なんじゃないかなと思います。

ということで僕だったら週休3日は選ばないなと思うんですが、ZOZOのように選択制であれば、何らかの理由で週休3日の方が自分にとってはベターだと考える人がそれを選べるようになるということなんです。

ZOZOでの選択制導入事例

さらにZOZOには選択制を導入する時にやっている数々の工夫がありまして、これがなかなか秀逸だったので皆さんに紹介したいなと思います。

まずは、マネジメントです。

週休2日と週休3日のパターンが入り混じることになっていますので、マネジメント職には、そういったところをきちんとやりましょうということで注意喚起をしています。

また、休みの日はきちんと共有して、よほどの緊急案件でない限りは連絡を控えるということです。

さらに、休憩中にしっかり休めるように、パーティション付きの昼寝スペースを設ける予定だということです。

また、社員同士のコミュニケーションが減らないように、会社内のイベントを積極的にやりましょうということにしているそうです。

この制度導入によるメリットなんですが、ZOZOの担当者からすると、4日でこなすために1人1人が業務改善に取り組むようになったと伝えています。

週休3日の人は明らかに残業ができる枠が少ないわけなので、業務改善が推進されたということです。

さらにこの選択性は、半期ごとに利用するか否かを申告できるようにしているので、それによって自分で自分に合った働き方を選ぶということをしているそうです。

そのような考える機会が得られて意識が変わった、このようなメリットについても言及されていました。

逆に休みを減らす発想も

週休3日は休みの日を増やすという発想なんですが、どうせ選択制にするのであれば、逆の方向もあってもいいんじゃないかなって思ったんです。つまり、休みを減らす方向です。

労働基準法では、「使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも1回の休日を与えなければならない」となっているそうなんです。

なので、必ずしも週休2日でなくてはいけなというわけではない。

ただ一方で、1週間40時間以内というのは決まっていますので、これを例えば勤務日数6日間で割り算すると、1日あたり7時間弱になるわけです。

朝9時から始まった場合、ランチを1時間挟んだとしても4時には終わるわけです。

起きてからの時間もそれほど経っていませんので、就業時間まで十分に達成していい仕事ができます。

さらに、終わってから時間が生まれますので、例えばジムに行って運動するとかいろんなことに使えますよね。

育児中なんかで言うと、保育園の送り迎えなんかも余裕を持ってすることができるようになるかもしれません。

完全にフレキシブルにできればいいんですが、職種によってはそうはいかないところもあると思います。

なので、この就労時間40時間の範囲内で自由に選択できるようにするというのは、今の時代と法律に合ったいいやり方なんじゃないか、なんていう風に思ったりします。

リスナーの皆さんはどういう風にお考えになりますでしょうか。

こんな働き方ができたらいいななんていうのも、ぜひコメントなどで教えていただければと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「週休3日、実際のところどうなのか?」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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