広島県のみなさま向けに「社内コミュニティづくりワークショップ」を開催しました!

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社内コミュニティづくり ワークショップを開催しました!

みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。

広島県のお仕事で「リスキリング推進コミュニティ交流イベント」DAY3の講師を担当しました。今回のテーマは職場の学びに新たな風を吹き込むための「社内コミュニティづくりワークショップ」。

実践的なノウハウが詰まった講義や、参加者同士が意見を交わしながら進めるワークショップの様子をお届けします。

今回は「社内コミュニティづくりワークショップを開催しました!」です。

では、行ってみましょう!

第3回リスキリング推進コミュニティ交流イベントを開催!

先日、広島県が主催する「リスキリング推進コミュニティ交流イベント」の第3回目を迎えました。

このイベントは、企業や業種を超えたつながりを作り、情報交換を行うための場です。

10月に開催された第2回も僕タカハシが講師を担当させていただき「個人のリスキリング」をテーマにお送りしました。

第3回となる今回は「組織のリスキリング」がテーマで、その手法として「社内コミュニティづくり」にフォーカスを当てたものです。

講義とワークショップ、そして質疑応答の3部構成で実施。参加者が“自ら動き出せる”ようになる仕掛けが満載のプログラム。その一部始終をお届けします。

第1部:講義「学び場としての職場の課題」

まずは、1時間の講義からスタートしました。テーマは「職場での学びがなぜ進まないのか?」です。

みなさんはどう思われますか?

職場の学びが進まない理由

データによると、何も学ぶ活動をしていない日本のビジネスパーソンは52.6%にのぼります。さらに、学びをしている人の中でも、その学びを職場で共有しているのは4割程度。

そもそも学ぶ人が少ない中、職場ではそれを隠しているのであれば、職場では「学び」はほとんどお目にかからない状態です。

その背景のひとつには「ラーニング・バイアス」が存在しています。

たとえば、以下のような学びに対する固定観念が根強くあるのです。

  • 若い人が学ぶべき
  • 学校で学ぶべき
  • 仕事を優先すべき
  • 自分には学ぶことができない

会社組織では、こうした思い込みが染み付いている人々がつながりあって活動をしています。その中で、自分だけ行動を変えるのには、ものすごいモチベーションが必要となります。

個人まさせのリスキリングがうまくいかないのは、こうした理由と考えられます。

実践共同体=社内コミュニティが組織のリスキリングの鍵

では、どうすればよいのでしょうか?

その鍵となるのが「実践共同体」の考え方です。

実践共同体の提唱者、エティエンヌ・ウェンガーは、縦割りの階層型組織の上に、横断的な学びのコミュニティ=実践共同体を重ねるようにつくることを提案しています。

それであれば、既存の組織のつながりの中ではなく、それとは別の次元に、学びに前向きなつながりをイチからつくることができます。

実践共同体は新しい概念のように見えますが、既存の社内コミュニティや勉強会、サークル、クラブといった名前で運営されている多くが実践共同体です。

第2部:学びのコミュニティづくりワークショップ

講義の後は、いよいよワークショップです。

このワークショップでは、参加者が「自ら言い出しっぺになる」つまり、コミュニティコーディネーターになって、社内で実践共同体=学びの社内コミュニティをつくることを目指します。

実践共同体の3つの要素

具体的には、実践共同体の以下3つの要素を具体的にイメージして言語化します。

  1. 領域: 共通のテーマや課題は?
  2. コミュニティ: 誰をメンバーにする? コアメンバー、アクティブメンバーは?どのように募集する?
  3. 実践: どんな活動をする? 対面イベント? チャット活用?

これらの要素をワークシートに記入し、それをもとにグループで議論を行いました。

学びのコミュニティづくりワークショップのようす

正直、いきなり「社内コミュニティをつくれ」と言われても、何も思いつかないとか、誰も参加しそうにないとか、崩壊する方もいるかな?と心配していましたが、みなさんなんとか食らいついて来てくださいました。

用意されたワークシートに自分たちの考えを埋めていくと、実現性が徐々に見えてきます。「なるほど、これならできそう」「ここが課題そう」と意見が飛び交っていました。

また、会話をすることで、さらなる思考の整理や気づきも得られます。

みなさん、行動に起こすためには、ワークシートをもう一歩つくりこむ必要がありそうでしたが、そのベースとなる部分までは完成できたようすでした。良かった…!

質疑応答も白熱

第3部、最後は参加者からの質疑応答です。参加者からは、こんな質問が飛び出しました。

  • 就業時間内にやるべき? 就業時間外にやるべき?いずれにしても難しそうだがどうすれば?
  • 講師が1対Nの形で教えるスタイルが固定化してしまっているが、どう変えたらよい?
  • 社内でのコミュニティづくりに抵抗があったときはどうすれば?
  • 偉い人に率先して学んでもらうには?

どれも現場感あふれる質問で、良い質問でした。これらについては、また別の機会にどう解決するかお伝えできればと思います。

学びを変えるために、最初の一歩を踏み出そう

イベント前半では、社内での活動や学びについて、参加されているみなさん自身にも一定の思い込みがあり、発想が硬いところがあると感じられました。

それによって、しっかりやらなきゃ、ちゃんと通さなきゃ、とハードルを上げてしまっていた印象です。

今回のワークショップではその硬さが少しずつほぐれていったのを感じます。「昼休みの10分から始める」や、「サークルのノリで始める」といった小さく、軽く、ときにはしたたかに。ぜひ、一歩を踏み出していただいて、みなさんの会社に暖かい学びのコミュニティが増えていけばいいなと思います。

まとめ

以上、「社内コミュニティづくりワークショップを開催しました!」についてお伝えしました。

引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!

この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!

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