みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、ChatGPTが文章を書けたとしても人が書くスキルを磨くべき理由とはです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
それでもヒトが書くスキルを磨くべき理由
今日はNewsPicksを眺めていましたら、「それでもヒトが書くスキルを磨くべき理由」という記事がありました。ここでは有識者の皆さんがそれぞれ書くスキルを磨くということについて語られていました。
けっこう多くの人が気になる記事じゃないかなと思います。
NewsPicksの有料会員でないと見られない記事なんですけれど、ご覧いただければと思います。
生成AIが人間のやってきた活動を代替できるようになった
こういった記事が出る背景として、やはりChatGPTなどの生成AIが、人間がやってきた様々な活動を代替できるようになってきたということがあります。
「文章を書く」という、人間の活動でいうと、ものすごくいろんなところで皆さんがやっている活動です。
こういった広範囲の活動に対して、あらためてその意味とか価値が問われるようになってきているんです。
これがほんとに生成AIのインパクトが大きいと感じるわけです。
「文章を書く」ということの意味について
僕が思うところの、「文章を書く」ということの意味について今日はお話したいと思います。
ひとことでいうと、文章を読む人がいて、その人に何らかの価値が届くというのが基本だと思っています。
たとえば、技術系の書籍であれば、その技術に関する知識を順を追って伝えて、技術を身に着けてもらうというのが届けられる価値になります。
観光情報サイトであれば、その観光地の魅力を伝えて、旅行先の選択肢に加えてもらうというのが価値になります。
一方でChatGPTにそれらのことができるかという話です。
ChatGPTはそれっぽい文章を書きますし、その情報の精度も高まっています。
何を言っているかわからないような下手くそな人が書く文章よりもきちんとした文章を、しかも素早く書いてきてくれるわけです。
さらにプロンプトに条件をうまく付け加えていくことで、かなりその目的に近い文章を精度を上げてつくることができるんです。
たまたま出力された文章が、ピンポイントでその目的にドはまりして、ちゃんと読者に価値を届けられるということもあるかも知れないとは思います。
ChatGPTは読者に価値が届くかの判断はできない
ただ、一点、忘れてはならないのは、ChatGPTはただ与えられた条件に応じて、確率的に文章を綴っているだけで、読者に価値を届けようとも思っていないですし、読者に価値を届けられそうかどうかの判断はできないんです。その責任を持とうとしてやってるわけではないということです。
つまり現時点でいうとこの文章はきっと読者に価値を届けられるぞと、そのお墨付きを与えられるのは人間だけということになります。
なので、そのお墨付きを与える判断力が今後ものすごく重要になると思うんです。
ChatGPTに替えられる仕事は人にはこなくなる
たとえば、文章を作成する仕事があるとします、ただその文章を公開する前に、別の方が最終的にチェックして手直ししてくれる人がいるとします。
そのようなときに、どうせ後工程でチェックしてくれるからと、あちこちから適当に集めた文を切って貼って体裁を整えるだけで提出してしまえとラクをしようとする人がいるとします。
こういった場合、このやり取りが毎回のように発生するなら、今後ChatGPTにお願いしたほうが安いし、精神的なコストも低い、なのでそういう仕事の依頼はその方には来なくなるという話です。
ここで精神的なコストが低いというのはどういうことかというと、人相手だとどうしても期待してしまうというのがあるんです。
人に依頼しているからにはここをクリアしてくるだろうという期待があるわけです。それより低いもので提出すると、依頼した人はがっかりするわけです。
ChatGPTなら、AIだからまあしゃあないかと諦めもつくわけですね。
ちなみにクオリティ面でも、切って貼って適当な人がやる文章よりも、ChatGPTのほうが現時点ですでに上を行っているのでは?と思うこともあったりします。
人の仕事はクオリティ面でシビアな世界になり、お墨付きを与える力が必要になる
ということで、これからは人がアウトプットした文章については、そのクオリティ面でいうと、よりシビアな世界になっていくと思うんです。
なぜならそこには人がやったからこそのお墨付きが当然のように求められるようになるからです。
では、そのお墨付きを与える力はどういうふうに身に着けられるのかという話です。
そもそも会社に所属していると、文章を書く機会というのはほとんどないということも有り得るんじゃないかと思います。
あったとしても、見てるんだか見てないんだかの日報とか、そういうものはほとんど書く訓練にならないわけです。
インプットとアウトプットを繰り返すことが必要
ではどうするかというと僕はTwitterとかブログとか、自ら発信する場所を設けてインプットとアウトプットを繰り返すのがよいと思っています。
できるのであれば副業的にライティングの仕事をしてみるというのもすごくいいかなと思います。
正直、ライティングの仕事って、かける時間に対してリターン、報酬が少ないことが多いんですが、自分の好きな領域や得意な領域に関してアウトプットすることで、より学びも深まりますし、その領域で書く仕事ができるということのアピールにもなるんです。
なので組み合わせるとライティングの仕事の価値ってまあまあ出るようになると思うんです。
僕が運営する学習コミュニティ「ノンプロ研」でいうと、技術同人誌の執筆というプロジェクトがあるんですけれど、そこで書くチャンスがあります。
このようにして自分の文書がそのまま自分の評価につながる経験は宝物なので、そういう機会をなるべく設けるのがとてもいいと思います。
あと、調べると、実際に書く場所を用意して書くだけではなくて、文章を大量に読むとかフレームワークを学んで使いこなせるようにしようとか、そういった書く力の磨き方もあります。
届けてみて読者の反応を見るという機会は必要
ただ、いずれにしても、書いて届けてみて読者の反応を見ないことには、読者が価値を感じてくれたかはわからないので、届けてみて読者の反応を見るという機会は必要なのだと思います。
それで今後で言うと、自分が一から書くだけではなくて、ChatGPTにある程度書かせて、手直しをしたりしなかったりでアウトプットしていくという機会が増えるのでしょうけど、それを人がどう感じたかどうか反応を見る機会は必要だと思います。
今日は生成AIが文章を書けるようになって、それでも人が書くスキルを磨くべき理由についてお伝えしました。
僕の考えでいうと、人がアウトプットした文章については、よりシビアにクオリティが見られるようになるんじゃないかなと思いますので、今まで以上に書くスキルは必要になってくると思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「ChatGPTが文章を書けたとしても人が書くスキルを磨くべき理由とは」をお届けしました。
こういったChatGPTなどの生成AIのおかげで人がする仕事のアウトプットについて、より責任を持って出そうというふうになっていくのは、僕的にはすごくいいことだなと思うんです。
切って貼って文章を作って、楽できて仕事をしてお金をもらえる、これは狭い世界でいうと得しているような気分になるでしょうけれど、実際には依頼主とか読者の信頼を失うことにもつながってしまうかもしれませんし、場合によっては損失を与えていることもあるかもしれないわけです。
なので僕としては、ChatGPTと競争して、良い仕事をしようというのは賛成です。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。