みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、書評「OODA LOOP ー次世代の最強組織に進化する意思決定スキル」です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
OODA LOOP(ウーダループ)―次世代の最強組織に進化する意思決定スキル
「OODAループ・ウーダ ループ」とは?
今日は、書籍を紹介したいと思っています。
書籍のタイトルは「OODA LOOP(ウーダループ)―次世代の最強組織に進化する意思決定スキル 」です。
そもそもOODAループとは何かなんですが、アメリカ合衆国の戦闘機操縦士であり、航空戦術家でもあるジョン・ボイド氏が発明した意思決定方法になります。
もともと軍事組織向け意思決定方法だったものが、混沌として先々が不確定な状況=ビジネスにも有効ではないかということでここ数年脚光を浴びています。
OODAループに関しては、前回書評「OODAループ思考入門ー日本人のための世界最速思考マニュアル」をご紹介しています。
こちらの本は、入江仁之(いりえひろゆき)さんによるもので、コンサルとしての企業変革をお手伝いされているというところがベースにあって、いくつか独自の理論が付け加えられていました。
オリジナルのOODAループの考え方について触れたかったので、この本をチョイスしました。
執筆者情報
本書は、2004年に出版されたものです。
ジョンボイドの直弟子だった、軍事専門家であり経営コンサルタントとしての経験もあるチェット・リチャーズさんによる執筆です。
この本に関しては、ボイドさんは1997年に亡くなるまで、本書の原稿に目を通しコメントされていたということです。
OODAループについては、ボイドの思想を色濃く反映しているとともに、ビジネスに応用した古典的な書物です。
概要
概要としては、戦闘においてのOODAループと、ビジネスにおいてのOODAループについて、対比しながら展開します。
けっこう分厚くて、とくに軍事方面はなれないので脳みそのスイッチの切り替えが、まあまあ大変だなと読んでいました。
しかし、おかげで、OODAループが、戦力として劣っていたとしても、スピードを武器とすることで、なぜ勝つべくして勝つのかというのがリアルに伝わってくる印象です。
また、OODAループが変化に対応するための受けの戦略ではなくて、先んじて局面をつくっていって主導権を握っていく攻めの戦略であるというのがよくわかりました。
アジリティ
あと、僕がDXで組織にとって、必要とうったえている「アジリティ」がキーワードとしてそのまま使われています。
OODAループを速く回せる組織のほうが「アジリティが高い」。こんな感じで使われています。
DXにおいても、アジリティというワードが使われるようになってきたので、答え合わせ的にかなり胸熱でした。
4つの「組織文化」
OODAループを効果的に回すために重要なのが暗黙的コミュニケーションで、そのために4つの「組織文化」が重要です。
具体的には相互信頼、皮膚感覚(直感的能力)、リーダーシップ契約(またはミッション契約)、焦点と方向性です。
いくつかは言葉の使い方のバリエーションがいくつかあったり、とらえづらかったりするんですが、頑張って読み取れば、アジリティの高い組織に必要な組織文化がよく見えてきます。
個人的宿題事項
個人的には、個々のビジネスパーソンがひとりで回す場合はという視点でのOODAループも想定していたので、そことの答え合わせが宿題になっています。
個人が使う場合、局面をバシバシ変えるほどまでのスピードが本当に必要なのか、それが最重要なのかということです。
それであれば、戦略としてOODAループがもっとも適切なのかどうかといったところです。
これについてはいったん寝かしつつ、すり合わせをしていきたいと思っています。
こちらの書籍約400ページ、かなり厚めですが、OODAループの原点を知りたい方は読むべき一冊かと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「書評「OODA LOOP ー次世代の最強組織に進化する意思決定スキル」」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。