みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、「うちにはAIはいらん」という会社や業界はどうなっていくかです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
生成AIのブームがきている
今日は昨日の放送「#189 AIは本当にわれわれの仕事を奪うのか」のつづきになります
まずおさらいなんですけれど、ChatGPTやStable Diffusionのような文章や画像を生成するAIがたいへんブームになっているんですね。
それっぽい文章や画像であれば、人間が同様なことを行うよりも、はるかにスピーディに・大量に生成することができます。
このようなAI技術を中心とした技術革新と、その実世界への応用があちこちで起こっていて、その範囲が拡大して、速度は加速していきそうという話でした。
実際にAIが導入されている事例
実際にAIが導入されている事例でいうと、ファミリーレストランの配膳がAIロボットになったり、製造工場や農産物などの異常検知、チャットAI、マンションの価格査定とか融資判断、配置計画や配車計画の作成、自動翻訳などいろんなものが実装されています。
主に自然言語処理、画像認識、音声認識、推測・予測などを中心に、かなりAIが生活の中に浸透してきたといえます。
今回、ここに追加して、ジェネラティブAI、つまり生成型のAI技術がいよいよ目に見える形で現実世界に応用されようとしているというところです。
生成AIが引き起こすこと
これによって引き起こされるのが、大量のしごとが消失し、大量のしごとが生まれるということです。
これが世界的なリスキリングブームの原因になっています。
日本ではまだ起こっていませんが、いろんな国ではすでに、しごとが奪われているようなことが起きていて、政府や業界が対策して、リスキリングに前向きに進んでいます。
日本の場合はどうか
ただ、日本の場合、もっとミクロの視点でちょっと周りを見渡してみましょう。
皆さんには、AIが皆さんのしごとを奪っていくイメージありますか?
まず、AIの導入には実はけっこうな障壁があります。
AIをはじめとするIT技術へのアレルギー反応を示して、導入に抵抗をするという人もけっこう多いんです。
とくにリーダー層が「うちの会社にはAIはいらん」みたいな方だと、組織として進められなくなることが多いんですね。
一応意欲は見せるみたいな姿勢は見せるものの、現場にAIについて調べて提案してくれみたいな若干乱暴な指示を出した挙げ句、提案は上がってくるけど導入効果が見えないからできないみたいな判断をするという、リーダーシップは放り投げて評論だけしてポジショニング維持するということもけっこうありそうです。
業界内で横並びをしようとする
というのも、IT技術の中でも、AIはわかりづらい問題がありますし、導入したとしても100%の精度を返さないのが特徴なんですね。
精度がどこまで上がるのか、やってみないとわからないし、出てきたものをどの基準でよしとするかどうか、ここの判断をきちんとしないといけないわけです。
業界内で横並びでそういうAIはいらんと言ったり丸投げするリーダーばかりだと業界全体としてAI活用が盛り上がらないという話にもなりかねないんですね。
みんなでディフェンスして業界全体が今のままでいいとなると、業界が変わらないので、競合にすぐさまディスラプトされるリスクも少ないからまあ良しということになりかねないんです。
なぜAIを取り入れるのか
しかしながら、前述の通り、いくつかの企業は順調にAIを取り入れているんですね。
彼らがなんで取り入れているかというと、それは単純な話で、そちらのほうが稼げると判断しているからです。
導入するときにはおそらく試行錯誤はあったものの、既存のやり方で人がやるよりも、AIに任せたほうが精度が高いしコストが安いです。
特にオペレーターとか検査とかのタスクで言うと、人間がずっとやり続けると精神的・体力的にしんどいこともAIであれば平気なのでどんどん任せて行こうという判断になります。
今のままでいいと判断するとどうなるか
こういった形で、今のままでいいというポジションにずっといるとどうなるかということです。
これに関しては今すぐにはどうこうならなくても、徐々に影響は出てくるかもしれないというのが僕の意見です。
というのも、今後人手不足が本格的に起きてきます。
1980年代くらいから日本の生産年齢人口(15~64歳)はずっと減り続けているんですね。
一方でこれまでどうやって支えてきたかというと、まずは女性の参画と65歳以上のシニアの労働参加率が上がっているから支えられてきているわけです。
ですから、実際に就業者人口はそれほど減っていないんですね。
局所的な人材不足が起きるのであれば残業でなんとか調整できたんです。
これからで言うと、女性の参加率はほぼ飽和していて、シニアはこれから増える可能性はあるが、限界はあるだろうということです。
現状でも、サービス・飲食業や教員などは目に見える人材不足が起きているんです。目に見える人材不足が、他の業界でも起きてくるでしょう。
組織のリーダーのスタンスを見極めよう
必ずしもその対策としてAIがマッチするとは限らないけれども、選択肢として目覚ましい技術革新が起きているなか「うちにはいらん」とAIを選択肢から最初から排除してかかるのは、経営者としてセンスどうなの?と思うわけです。
ということで、組織のリーダーであるなら人材不足の問題は将来、目を背けるわけにはいかないんですね。一方で、それを解決する選択肢としてAIをはじめとするIT技術にはぜひ注目すべきと思います。
一方で現場の人は、自社の組織のリーダーや今いる業界が、それらについてどのようなスタンスをとって、どういう動きをしようとしているのか、冷静に見極めておきましょう。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「「うちにはAIはいらん」という会社や業界はどうなっていくか」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。