生成系AIがMicrosoft 365とGoogle Workspaceにも搭載

  • ブックマーク
生成系AIがMicrosoft 365とGoogle Workspaceにも搭載

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、組織として生成系AIがMicrosoft 365とGoogle Workspaceにも搭載です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

MicrosoftとGoogleの新しい動き

ChatGPTをはじめとする生成系AIなんですが、GPT4が発表されるなど、連日のように慌ただしくビックニュースが飛び込んできています。

今日は、特にノンプログラマーの皆さんに関係するビッグニュースがじゃんじゃん来ていますので、それについて解説したいなと思ってます。

まず、「The Future of Work with AI」というMicrosoftのイベントがありまして、アメリカ時間の3月16日に公開されたんです。

このイベントでは、GPT4のリリースと、あとは、Wordとか、Outlookなど、Microsoft365向けのGPTをベースとした対話型AIが搭載されるということが発表されるんじゃないかと噂されていました。

実際には、GPT4に関しては現地時間3月14日に突如発表されたんですね。これは、先日のスキルアップラジオでも放送した通りになります。

で、こちらMicrosoft 365向けのAIに関して言うと、3月16日のイベントで予想通り発表されたわけなんですが、それに先じて現地時間3月15日、Googleが先手を仕掛けるような形で「Google Workspaceの新しい時代」という発表をしたんです。

Googleの対話型AI

Google WorkspaceのGmail、ドキュメント、スライド、スプレッドシート、Meet、Chat、これらに対話型AIを搭載していきますという発表がありました。

デモンストレーション

デモンストレーションを見る限りで言うと、こんな仕事の仕方が紹介されていたんです。

Gmail

例えば、Gmailで何度もやり取りをしてるステップがあるとします。それについて「これらのEmailの会話を要約してください」と、AIに入力するわけです。すると瞬時にまとめてくれます。

その要約を読んだ上で、AIに「I’m on it.」やりますと入力すると、返信のメールを自動生成してくるわけです。で、これを送信すれば完了。

さらにそのやり取りを基に、「これらのEメールをベースに要約を作ってください」とすると、Googleドキュメントにその書類を作ってくるわけですね。

さらにその生成されたドキュメントの一部の段落を選択して、「もっと風変りに」と入力すると、その部分の書き方が変わります。

スライド

「このキャンペーンについて、プレゼンテーションを作成してください」とすると、AIがGoogleスライドでプレゼンテーションを作成してくれます。

そしてサイドバーの画像の生成枠で、「ちっちゃな魔法の庭」と入力すると、それの関連する画像がいくつか生成されますので、 これと思ったものを選択して、スライドに挿入していく、こんなイメージの仕事の仕方が提案されていました。

Gmailとかドキュメントとか文章系の作業で言うと、ドラフトを作成したり、ブレインストーミングしたり、要約したりとか修正をしてくれる。これが自然言語を使ってできるわけです。

スライドで言うとプレゼンテーション作成ですね。それから、画像の生成ですね。

スプレッドシート

スプレットシートで言えば、自動補完とか数式生成、 データからの考察や分析といったことが生成系AIを使ってできるようになります、ということでした。

今後のリリースについて

今後のリリースで言うと、数週間のうちに、まずはGoogleドキュメントとGmalでライティング支援機能を一部英語版のテスターに導入していくそうです。以降、全ての機能について、テスターから一般公開という流れになるそうです。

日本語については、いつ展開されるかは現時点では不明となっています。

このデモを見る限り、Gmailとドキュメントでできていることは現在Notion AIでやってることとかなり近いなという印象なので、イメージが湧きますね。

特にGmailはたくさんの方が使ってると思うので、かなり多くの人が生成系AIを通してメールを操作するようになるんじゃないかなって期待してます。

Microsoftの生成系AI

冒頭でもお伝えした通り、3月16日にはMicrosoftの方で「The Future of Work with AI」というイベントによって、Microsoft 365にも生成系AIが搭載されていくという発表がありました。これにはCopilotという名前がついてます。

Microsoft 365へのAI搭載~Microsoft 365 Copilot

「Microsoft 365 Copilot」ですね。そして具体的には、Excel、PowerPoint、Word、Outlook、Teams、これらのアプリケーションに搭載されていくということです。

Excel

例えばExcelであれば、売り上げのデータを開いた状態で、「このクォーターの結果を分析して、3つのトレンドでまとめて」と指示すれば、箇条書きで分析した結果を返してくれるわけですね。あと、グラフなどの生成もCopilotから可能だそうです。

PowerPoint

PowerPointで言うと、「このWordファイルをベースにショートプレゼンテーションを作って」といえば、プレゼンスライドを自動生成します。あと、生成されたもののビジュアルに関して要望を伝えて作り変えるみたいなこともできるそうです。

Word

Wordで言うと、GoogleドキュメントとかNotion AIと同じように、ドラフトの提案、要約、書き直しとか、フィードバックといったことができるそうです。

具体的には、招待状の下書きを作ったりとか、文章全体の要約を生成して文頭につけ加えたりとか、そういったことができます。

Outlook、Teams

Outlookで言うと、メールの要約や返信文の提案、そしてTeamsではビデオ会議の議事録や予約ができるようになるそうです。

また、TeamsにはそのBusiness Chatという新しいインターフェースができて、これを通じて様々な依頼ができるようになるそうです。

これらMicrosoft 365 Copilotに関して言うと、今後数ヶ月以内に導入予定ということで、価格や利用条件に関しては近く発表があるそうです。

Power PlatformへのAI搭載~Copilot in Power

また、Microsoftに関しては、別の発表もありました。

PowerPlatformにもCopilotが搭載されていきますよという話です。これは、Copilot in Powerという名前がついていました。

例えばどんなことができるかというと、ローコードツールのPower Appsで言うと、AIに依頼をしてデータテーブルとドラフトを作らせるわけですね。そのドラフトを基にサイドバーでbotと対話をしながら、アプリの改良や改善をしていくというようなことができるようになるそうです。

あと、Power Automateで言うと、例えば、「SharePointにアイテムが追加されたら、Teamsにメッセージを送って」みたいな入力をすると、そのフローを自動生成してくれるみたいなデモが紹介されてました。

あとは、Power Virtual Agentsというのがありまして、これはChatbotを構築できるわけです。これも、AIに対して自然言語でお願いをすることで目的のChatbotを数秒で作ることができます、というデモがありました。

これらCopilot in Powerに関して言うと、現在プレビュー段階ということなので、英語版にサインアップすることでプレビューに参加できるそうです。

AIに依頼する未来

Microsoft 365とGoogle Workspace、これはもう今年、全本位的に生成系AIとの対話によって仕事を進められるようになっていく、というのが確実と言っていいんじゃないかなと思います。

仕事をするスタイルとしては、AIに依頼をして仕事をしていくというのが自然になっていくんじゃないかなという風に思います。

当然使わない手はないんですが、職場によってはこういった生成形AIのことを全然キャッチアップできていなかったりとか、もう場合によっては禁止みたいなところも出てくるかもしれないですよね。

この辺を有効に使えるかどうか、生産性とか、創造性とか、あとは採用とかですね。そういったとこにも関わってくるんじゃないかなっていう風に思いますので、 この辺り注視していきたいなと思っています。

仕事の波が変化する

今日は生成系AIがMicrosoft 365そしてGoogle Workspace両方に搭載されるというニュースが続々と発表されましたという話しをしました。

これらに加えて検索エンジンで言えばGoogleにはBirdが搭載されるというニュースがありますし、Bingにはすでに搭載されています。僕が使っているアプリケーションで言うと、Notionでもすでに搭載されていますし、Slackにも今後搭載していくという風に発表がされています。

ほとんど使っているアプリケーションには生成系AIがのってくるという感じなんですね。仕事の波が大きく変わってくるという波を感じます。

今後みなさんがAIをうまく使って行けるように僕もサポートしていきたいと思っています。情報発信もしていきますので引き続きよろしくお願いします。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「生成系AIがMicrosoft 365とGoogle Workspaceにも搭載」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。

では、また。

  • ブックマーク

この記事を書いた人