みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、「神エクセルについて中学生にもわかるように解説してみる」です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
神Excel
今日は、神エクセルという言葉について解説していきます。
神エクセルのエクセルという部分は、Microsoft社が提供する表計算ソフトのExcelになります。学校とかで使っていて、知っている子も多いと思います。
一方で、学校でGoogle Chromebookを使っている場合は、表計算ソフトとしてGoogleスプレッドシートを使うことが多いかもしれないんですが、それと同じような機能を提供するものと理解してもらってOKです。
この神エクセルの「神」の部分は、「God」の神、神様の神です。神エクセルが、役所での手続きとか、会社での仕事の効率にかなりの悪さをしています。
どういったものが、神エクセルというのかを解説します。
役所の書類
まず、みなさんは役所の書類とかは見かけたことがありますか?
引っ越しをしたとき、結婚をしたとき、赤ちゃんが生まれたとき、保育所を利用するときなど、お住まいの役所に行って手続きをする必要があります。
多くの場合は、お父さん・お母さんがやっていることが多いと思いますので、話を聞いてみればいいと思います。その手続きですが、手続きごとに書類の提出が必要になっています。
書類のフォーマットは決まっていて、空欄になっているところがあるので、名前、生年月日、住所とか必要な情報の入力をして提出します。
多くの場合手書き
多くの場合、手書きで行われています。ただ、手書きは面倒ですし、間違えたりする可能性もある。文字が汚くて読めないという心配もあります。間違えたら、二重線してハンコ押してみたいなこともしないといけなかったりします。
実際に手書きしたものを印刷したものを受け取ると、役所のほうも大変です。正しく入力がされているか、目で見てチェックする必要がありますし、内容をデータベースに保存するには、キーボードで手入力しなくてはいけません。
なので、手書きのやり取りは、市民・役所両方共とても手間がかかります。
Excelファイルの登場
そこでITが登場します。お役所から、書類の雛形、フォーマットがExcelファイルで配布されています。本来は、Excelを使って入力すれば簡単な話なんです。
Excelのセルに名前、生年月日、住所、マイナンバーなどを入力します。入力が面倒なら、どこかのメモからコピーアンドペースト、いわゆるコピペもできます。そうやって書類を作ることで、手書きが上手でない人でも読みやすい文字がかけるし、修正も簡単です。
受け取った役所も、そのExcelに入力されたデータを読み取って、コンピュータのちからを借りて、自動的にもしくは効率的にチェックしたり、データベースに保存したり、そういったことが簡単に行えます。
ITによって、市民も役所も余計な手間が、軽やかに削減できます。
しかし、現実はそうなっていないです。
そのまま印刷することを前提にしたフォーマットになってしまっている
なぜかというと、入力用として配布されているExcelフォーマットが、そのまま印刷することを前提にしたフォーマットになってしまっています。
要は、紙の状態のままExcelに記載されてます。このようなExcelファイルを、ペーパーの紙とゴッドの神をもじって、神Excelと呼ばれています。
以下のような書類です。
やってみるとすごくわかるのですが、入力・再利用の便利さが失われてしまっています。
マイナンバーをセル1つに数字1つみたいな感じで、入力する必要があったりします。マイナンバーこそコピペで入力したいんです。でも、できない。
令和・昭和とかを丸で囲わなくてはいけない項目がありますが、これはどうすればいいの?となります。図形を挿入して、無理やり丸を重ねるという面倒な話となります。
このExcelファイル、役所のほうも受け取ったところで、コンピュータのちからを借りるのが大変なんです。
セルが並んでいれば、範囲選択してコピペがバッとデータをうつしたり、プログラミングで自動化・効率化が簡単にできたりするのに、それができません。
そもそも印刷して窓口に提出しなければいけないので、データの再利用ができません。
ITを使っているのに全然そのうまみが出てこない理由
このように、せっかくITを使っているのに全然そのうまみが生まれてこないんです。
なぜこのような状態が、いまだにずるずると続いているのか?
データの置き方に問題があります。というのは人が見るときと、コンピュータで処理するときとでは、ベストの置き方が変わるという話です。
書類のように人が見たり、チェックするのであれば、神Excelでいいんです。しかし、そのデータをコンピュータの力を借りて処理しようというときには、神Excelは不向きです。
そのことを理解している大人が少なかったり、理解していたとしても、今の状況を変更するのに、ものすごい面倒な手順をふまないと変えられない状況になっていたりするので、いまだに神Excelが使用され続けているのではないかと思います。
大人がやっていることが、すべて正しいとは限らないんです。
ぜひ、プログラミングの授業や、個人的にコンピュータにふれることを通して、コンピュータの力を十分に借りるためにはどうすべきかということを、今のうちから学んでおいてほしいです。
それが、将来、お客さんや周りの人たちの手間を減らすことにつながります。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「神エクセルについて中学生にもわかるように解説してみる」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。