みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、米IBM、AIがバックオフィスの30%を5年で代替するです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
IBMのCEO、AIがバックオフィス職の30%を代替可能と予想
今日は、AIが5年で代替へ、バックオフィス職の30%-IBMのCEO予想という記事を紹介したいと思います。
どういった内容かというと、「米IBMのCEOアービンド・クリシュナ氏によると、AIで代替可能と考える職務について、今後数年にわたって新規採用を一時停止する予定だと発言した」と伝えられているんです。
「その対象となるのは人事などのバックオフィス部門で、こちらについて採用を一時停止、もしくはペースを落とす」とのことなんです。
この顧客に接しない業務に携わるバックオフィス部門などの従業員は約2万6000人いるということで、「向こう5年でその30%がAIや自動化に取って代わられることが容易に想像できる」とも話されているわけです。
2万6000人の30%というと約7800人分になります。
これらの人たちがすぐに解雇されるとかそういう話ではないんですが、広報担当によると、自然減の分を補充しない形の削減も含まれるということで、今までよりも少ない人数でAIを使いながら、おそらくこれまでと同等もしくはそれ以上の仕事量をこなすことを想定してるんじゃないかなっていう風に思います。
10年前から始まっていた~AIに仕事を奪われる
このニュースを見てあるツイートを思い出しました。Voicyパーソナリティでもいらっしゃいます、たいろーさんのツイートです。
どういった話かというと、10年前にGoogle社員から聞いた話という内容のもので、去年1月に発売されたたいろーさんの書籍「Work in Tech!(ワーク・イン・テック!) ユニコーン企業への招待」から抜粋したものでもあります。
どういった内容かというと、10年前に「世界に先駆けてAIに仕事を奪われた人たち」は他でもない「Googleで働く人たちだった」いう話なんです。
ある時期から見込み客リストに営業担当が電話したかどうか、提案文書はどんなものだったか、というのをAIがモニタリングするようになったんです。
つまり、営業プロセスの一部をAIが代替するようになったと、そのような流れの中でAIに背を向けてAIと競争しようとした人たちもいたそうなんですが、そういった人たちは淘汰されてしまったそうです。
一方で、そのAIをうまく使って共存した人が最も恩恵を享受したという話なんです。なので、今AIに仕事を奪われるなんてあちこちで騒いでいるんですが、それはもう10年前から既に始まっていた話だったということなんです。
大手テック企業とか先進的な企業で言うと、だいぶ前からそんなことが起こっていたと。
しかし、今GPTをはじめ、AI性能のはさらに躍進をしてますので、そのスピードがさらに加速しているというのが今の状況なのかなっていう風に思います。
8年前の僕のブログ記事~1200万人の事務員たちよ、VBAという武器を手に戦いに出よ!
デジタルリスキニング入門の執筆をしている時に、過去自分が書いたブログの記事を参考にしようとある記事を開いたんです。
1200万人の事務員たちよ、VBAという武器を手に戦いに出よ!というタイトルの記事になります。
この記事は結構思い出のある記事でして、2015年に僕が独立しようと決めてブログを開始しほどなくして書いた記事なんです。
かなりバズった印象がありまして、たくさんの方に読んでいただきました。8年前の記事なんですが、なんと今まで累計14万PV近く見られているというモンスター記事になってます。
この記事の中なんですが、オックスフォード大学でAIの研究をしていたマイケル・オズボーン准教授のレポートを引用していました。このレポートかなり話題になったので覚えてる方もいらっしゃると思うんですが、
コンピューターの技術革新により、データ入力作業員、簿記・会計・監査の事務員、電話オペレーターなどの職業が90パーセント以上の確率で「消える、なくなる」とされており、今後10~20年程度で、米国の小雇用者の約47パーセントの仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至った。
とこのように書いてあるわけです。
僕としては、そんなコンピューターで代替できるようなルーチン作業はさっさとやめて、VBAを学んでコンピューターに任せていこうと投げかける記事を書いたということになります。
8年前から言い続けていること
8年前こんなことを書いていて、メディアもそんなことをニュースにしているわけなので、メディアも僕もずっと同じこと言ってるんだなっていう風に思うわけです。
その8年間で変わった企業と全然変わってない企業、変わったビジネスパーソンと変わっていないビジネスパーソンがそれぞれいるという話なのかなっていう風に思ってます。
それで冒頭のIBMの記事に戻るんですが、AIに代替されるようなポジションが生成系AIのおかげでかなり広がっている感じがあります。
人員削減されたりとか新規採用の一時停止があったりとか、ビジネスパーソンとしてはそういったことに関してリスクを感じるという人もいるんじゃないかなっていう風に思います。
だからこそ、こういったニュースが好んで報じられるっていうところはあるんじゃないでしょうか。
ただ、一方でAIを全く使いこなせない企業であれば、そんなリスクは当然ないわけです。ただ、それはそれで、その企業に居続けるっていうのはリスクなんじゃないかなっていう風に思ったりもします。
つまり、AIでもなんでも使って少ない人数で今までと同じようなことをやれるっていうことは、その余ったリソースをより重要な勝負どころに集中できるってことなんです。
これは、経営としては当然の戦略だと思えるんですが、それができない経営者が船頭の船が競争に生き残れるのかっていう話なんですね。
リスキリングの定義~あなたの組織は対応できているのか
ちょっと話が変わるんですが、皆さんリスキリングの定義っていうのはどういったものかご存じですか。いくつか定義が存在してまして、概ね同じことを言ってるんですが、それぞれちょっとニュアンスが違うみたいなところがあります。
僕は今回ニュースになっている米IBMが定義をしているものが好きで、これを好んで採用しているんです。
どういったものかというと、
「市場ニーズに適合するため、保有している専門性に、新しい取り組みにも順応できるスキルを意図的に獲得し、自身の専門性を太く、変化に対応できるようにする取り組み」
これをリスキリングと定義してるんです。
こちらの定義なんですがリスキリング、ビジネスパーソン1人1人もやった方がいいと思うんですが、これは組織でも当てはまることなんじゃないかなって思うんです。
リスナーの皆さんも、自分のところの経営者は、そのようなリスキングをそもそも自分が体現しているのか、それを組織でもやっていこうとしているのかどうか、こういったところをきちんと見極めた方がいいんじゃないかなっていう風に思っています。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「米IBM、AIがバックオフィスの30%を5年で代替する」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。