どうなの賃上げ?政府の骨太の方針から読み取る

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どうなの賃上げ?政府の骨太の方針から読み取る

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、どうなの賃上げ?政府の骨太の方針から読み取るです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

どうなの賃上げ?

今日は、ハッシュタグ企画「どうなの賃上げ」に関して話をしていきたいと思います。

以前、「#381リスキリングの主体は企業から個人へ、政府の打ち出した施策は?」の放送で、リスキリングと転職、そして賃上げについて紹介をさせていただきました。

どういった話かというと、政府としては、個人のリスキリングをより促し、それによって個人が成長産業に転職することを促して、賃上げを実現していってほしいという話です。

その具体的な施策の一つとして、事業者として人材会社がその担い手となって、キャリア相談をしながらリスキリングや転職を支援するという施策が紹介されていました。

ただ、この施策に関しては、実際に人材会社が提供するリスキリングプログラムだけだと成長産業に転職するほどの大きなリスキリングを実現できるのかといったら、ちょっと謎だなというところが正直あります。

たとえば、ITエンジニアに急になるとかといってもそんな簡単な話ではないです。かなりの学習時間が必要ですし、それを実践することを繰り返して、それによって身に付けていく部分もありますので、その部分がちょっと足りてないんじゃないかなというのがあるかなと思います。

これに関しては、前回の放送でより詳しく聞いていただければと思います。

政府の今年の「骨太の方針」

今日は、また別の記事を紹介したいなと思っています。リンクを貼っておきます。

少し前の記事になるんですけど、政府の今年の経済財政運営の基本方針、これを「骨太の方針」といったりするんですけど、これが現状取り組むべき重要な課題は何か、それによって予算の方向性とか決まっていくので、非常に重要なものとして捉えられています。

内容としては、経済だけではなくて、子育てとか、防衛とか、経済安全保障とか、教育とか、かなり多岐に渡るんですけど、この放送の中では、労働市場改革とか、リスキリング、このあたりを中心に、政府がどうやって賃上げを達成しようとしているのかみたいなところをお話ししたいなと思っています。

構造的な賃上げを実現して賃金と物価の好循環へつなげる

この骨太の方針のマクロな経済運営の基本方針としては、「構造的な賃上げを実現して賃金と物価の好循環へつなげる」とこのように伝えています。

今、物価の上昇は、エネルギーの高騰がトリガーになっているので、それによって一部賃金が上がったりとかしているんですけど、その分消費者の負担も増えてしまっているところがあります。

そこは、労働市場改革とか、中小企業への支援を通して、別の構成、アプローチから賃上げを発生するように、そういった仕組みを整えていきたいというところなんです。

労働市場改革

まず、「労働市場改革」に関しては、たとえば、

  • 自己都合で離職した人でもリスキリングに取り組んでいれば会社の都合で辞めた場合と同じように失業給付を受け取れるよう具体的な設計を行う
  • 勤続20年を超えると退職金への課税が大幅に軽減される現在の税制を見直す

とにかく転職をしやすくし、今のところに居座り続けようというのを抑制していこう、こういったメッセージが感じられます。特に、一つ目はすごくいいなと思います。

本来であれば、今の職場できちんと成果を上げながら、他の転職先が見つかればそこに転職していく、辞めずに転職するというのが理想なんです。

けれど、たとえばブラック企業にうっかり入ってしまったり、まったく反りの合わない上司がやってきてパワハラを受けるとか、そういったことが起きたときに、毎月の生活費がにぎられているのですぐに転職するというのはなかなか難しかったりします。

ただそういった状態で、そこに居続けるのは、負担が多いわりに、本人にも市場としてもメリットがあんまり生まれづらいところがあります。

どうやってリスキリングに取り組んでれば、というのを判断するかというところはありますけど、僕もブラック企業にいた経験がありますので、そういった人には非常にチャンスとなるような制度になればいいなと思っています。

中小企業が賃金を引き上げられる環境の整備

あと、中小企業に関しては、「中小企業が賃金を引き上げられる環境の整備」というのを挙げています。

  • 赤字となっている中小企業などにも賃上げを促すため、税制も含めてさらなる施策を検討する
  • 今年中に全国平均の最低賃金で時給1000円を達成することを含めて労使と政府による審議会で議論する、また、時給1000円を達成したあとの最低賃金の引き上げ方針についても政府内で議論を進める

このように伝えられています。

というのも、中小企業は日本全体の雇用の7割を占めていて、さらに中小企業のうち、6割は赤字企業といわれていますので、賃上げしたくてもできないとか、あまりしたくないとか、そういった企業が多いわけです。

7割×6割なので4割、そこで賃上げが発生しないというのは、政府としてもちょっときついなというところがあるんだと思います。

ただ、赤字企業に税金投入するのはどうかなと考えました。

これから成長するためにリスクを背負って現時点では赤字で、これから成長します、取り返しますよという企業だったらいいんですけど、慢性的に赤字体質ならば、税金投入しても吸い取られるだけでリターンがあまり期待できないわけです。

賃上げ企業を優遇して、ふつうに競争原理で労働者がどんどん給料の高いところに転職しやすいといった環境をつくればいいんじゃないかなと思ったんです。

賃上げ企業の優遇

ただ、これについては、もとの骨太の方針を読んだら、きちんと考えられていました。

中小企業等の賃上げの環境整備については、賃上げ税制や補助金等における賃上げ企業の優遇等の強化を行う。その際、赤字法人においても賃上げを促進するため、課題を整理した上で、税制を含めて更なる施策を検討する。

まずは、賃上げ企業に優遇をするというのが前提としてあるという話なんです。

そういった意味でいうと、税金を払いたくがないために数字合わせをして赤字にしているという中小企業もいる可能性が高いので、賃上げを促すことで数字合わせの部分を給料に回していくといった意味でいうと期待できるかなと思います。

政府の賃上げの本気の取り組み姿勢に乗り遅れないように

こんな感じで、全体しては、政府は転職しやすい労働環境づくり、賃上げに関してはかなり本気で、できることはどんどんやっていこうという姿勢が見てとれるなと思います。

ただ、実際にすぐにみんなの賃金が上がるのかといったら、じわじわと時間がかかるかも知れませんし、自分が動かないでいるならば、変わらないということも十分にありえるかなと思います。

なので、個々のビジネスパーソンとしては自らも人任せにせずに賃上げに向かうようなアクションをできる限りとっておくというのがいいんじゃないかと思います。

いつかは転職するかもしれないということで、転職市場をきちんと観察しておくとか、副業をはじめてみるとか、もしくは、現在の職場で賃上げをどうやったらできるのかということを確認したり、相談してみたりとか、そういったことはできますよね。

あとは、やはり日々、自分のスキルを磨いておくというのは大事かなと思います。現在の仕事に効果的なスキルを身に付けておく、もしくは、それが副業や転職につながれば、なおいいですよね。そういった形で、自発的にリスキリングをしておくといいんじゃないかと思います。

ということで、今日は、「どうなの賃上げ」というハッシュタグ企画について、話をさせていただきましたけれども、政府としてはかなり本気で取り組んでいくんじゃないかなと思いますので、その波に乗れるように日々行動していくのがいいんじゃないでしょうか。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「どうなの賃上げ?政府の骨太の方針から読み取る」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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