みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、中小企業の経営者の6割がリスキリングをよく知らないです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
気になるニュース~リスキリング「よく知らない」が中小経営者の6割
今日は、気になるニュースを紹介していきます。こんなタイトルです。
リスキリング「よく知らない」中小経営者の6割 ネット社会のリスク対応も急務
もうタイトルからしてちょっと残念な感じですね。どんな記事かと言うと、 フォーバルGDXリサーチ研究所というところが中小企業の経営者1619人にアンケートをしたんです。
それを基に中小企業のDXに関する実態調査第3弾を作成したわけなんでが、それに関する記事となります。
この調査結果もなかなか衝撃的な内容となっていますので、ぜひ皆さんと見ていきたいなと思います。
3つの設問の回答
「あなたはリスキリングとは何かご存じですか」
まず最初の設問なんですが、「あなたはリスキリングとは何かご存じですか」っていう質問なんです。
- 知らない:33.7%
- 聞いたことはあるが、よく知らない:27.0%
- 知っているが、説明できるほどではない:26.9%
- 知っており、他の人に説明できる:12.4%
こんな結果なので、人に説明できるほど理解できている経営者はわずか、12.4%ということなんです。
逆に言うと、9割近くの中小企業の経営者はリスキリングに関して説明できない、つまり、従業員にもそういった説明ができないということなんでしょうね。
なんとなく感覚的にはそうじゃないかなっていう風に恐れていたんですが、残念ながらその感覚が当たってしまったということになります。
「あなたの企業では、リスキリングへの取り組みや支援を行っていますか」
次の設問は「あなたの企業では、ミスリングへの取り組みや支援を行っていますか」です。この質問に対しては、
- 行っておらず、行う予定もない:73.4%
- 行っていないが、行う予定がある:19.0%
- 実際に行っている:7.6%
ということでした。記事の中では、「DX人材育成に対する関心の薄さがうかがえ、自分ごと化できていない、あるいは資金的、人材的余裕がなく、行えない状況と推察される」こんな風にコメントがされていました。
自分ごと化できていないのか、もしくは資金的、人材的な余裕がないのか、どちらかの理由で大きく違うなというところはあるんですが、1問目の設問からすると、よく分かってないのが6割なので、自分ごと化できていないということが多いんじゃないかなっていう風に推察されます。
もし資金的人材的に余裕がないとしても、リスキングはできたりするんです。まず経営者自ら始めることはできますし、そんなにお金もかからないんですよね。
少しずつできる範囲でやっていっても、2、3年経つとかなりリスキリングを進めることができますので、おそらく本気で考えてないのか、問題先延ばしの癖がついているのか、そういった決断力の問題も結構あるんじゃないかなって思っています。
「リスキリングの取り組み内容として当てはまるものをお選びください」
次の設問です。「リスキリングの取り組み内容として当てはまるものをお選びください」。これは、リスキリングを実行している方々に聞いた質問になります。内容としては、
- e-ラーニング、オンライン学習サービスの活用:約45%
- 新しいデジタルツールの学習支援:約27%
- 学習支援プラットホームの提供:20%弱
- DX、デジタル化に関連した資格取得の推進、支援:20%弱
e-ラーニング、オンライン学習サービスの活用以外はまあまり実施されていないとないう印象です。
このe-ラーニングとかオンライン学習サービスに関して言うと、 このアンケート全体で言うとやってるだけまし、みたいなところはありますね。
ただ他の調査で言うと、個人の自主性にのみ任せるようなe-ラーニングとかオンライン学習サービスの施策だけでは不十分という結果も出されていますので、他の施策も組み合わせることが必要だなという風には感じています。
例えば、社内での実践コミュニティを構築したり、あとは社外のコミュニティを活用したりとか。
リスキリングの初期段階はかなりしんどいので、他者の関与を得られる機会を設けるっていうのが、結構ポイントだったりします。
またもう1つのポイントとしては、実践に繋げる機会をちゃんと設けるということも必要になってきます。
僕の感想
以上3つの設問について紹介してきたんですが、全体的に僕の感想をお伝えしていきたいなと思います。
リスキリングについて知らないのは経営者としてどうなのか
記事の中では、リスキリングについて「聞いたことがあるがよく知らない」、「知らない」が合わせて、60.7%と約6割の中小企業経営者がリスキリングが何かよく知らないという結果となったという風に伝えています。
僕個人の考えですが、経営者としては、リスキリングに関して知っており他の人に説明できる状態でないと、もう失格と言ってもいいんじゃないかなっていう風に思っています。
というのも、岸田首相が国会演説でリスキリングに対して5年で1兆円投下すると言ったのは、かなり話題になったことですし、経営に資するために、その機会をどのようにうまく使おうかというのは、経営者であったら普通に考えるべき話なんじゃないかなと思うわけです。
もしその時「リスキリング」という言葉が初耳だったとしても、さっとググればいくらでも出てくるわけですね。で、もし、バズワードとしてのリスキリングという言葉自体が全く本質的なものじゃないなと感じているのであれば、それはそれで本来の経営に注力していただければいいんじゃないかな、という風に思うわけです。
ただ、これだけメディアでリスキリングという言葉を目にするにも関わらず、知らないとか説明できないというのはニュースろくに見てないんじゃないかなっていう風に心配になっちゃうわけです。
こういったニュースを見て、ちゃんと情勢を捉えられてない経営者の場合は、その組織はかなり勝ちづらい組織なんじゃないかなっていう風に思います。
今回の調査で言うと、9割弱がリスキリングを捉えてないということなので、かなり日本の中小企業はやばいなという風に思った次第です。
あなたの組織は大丈夫ですか
もし、この記事を読んでいらっしゃる方の中で、自分の働いてる組織のリーダーが、リスキリングを未だに知らないと言い張っている方だとしたら、 キャリアについて本気で考えた方がいいんじゃないかなっていう風に思います。
そのリーダーが船頭をしている船に一緒に乗っているようなものなので、これはもう損するレベルというか、危険であるというレベルと言ってもいいんじゃないかなと感じてしまいました。
中小企業にも届けていきたい
あと僕自身の立場で言うと、Webメディアだけではなく、新聞とかテレビにそれなりに取り上げられてるような話題だったとしても、必ずしも中小企業には広がっていかないというのを認識しておかないといけないな、という風に思いました。
今、僕自身の活動とかノンプログラマー向けのデジタルリスキリングに関して言うと、 その啓蒙活動はどうしてもWeb中心になりがちだったりするんですね。
より一層、地域の新聞とかテレビとか、場合によっては何かこう会合の場みたいなところを狙っていって、普段は届かない人にも届くようなチャネルを作っていくのを強く意識していかないといけないなっていう風に感じました。
今日は気になるニュースというハッシュタグに乗っかりまして、リスキリングがよく知らない中小経営者の6割こんな記事を紹介させていただいたんですけども、きっちり脇締めて活用していきたいな、という風に思いました。
それにしても、僕が中小企業の経営者だったとして、このアンケート調査でリスキリング何かご存じですかって来た時に、知らないと元気よくマークつけるのちょっと恥ずかしくてできないなと思うんですけど、実際どうなんでしょう。
なんかもう「そんなん知らんくていいんだ、うちは」みたいなそんな感じなんですかね。しかも、それが3分の1の経営者がそうだということなんですね。
そういった中でもこりずにあの手この手で仕掛けて影響を与えていきたいな、という風に思った次第です。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「中小企業の経営者の6割がリスキリングをよく知らない」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。