ノンプロ研年末 医療業界BT大会 イベントレポート

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2023/12/21に開催されたBTのイベントレポートを木村さんに執筆いただきました!以下ご覧ください。


12月21日、ノンプロ研では「年末医療業界BT」というテーマでBTが開催されました。

このBTでは、イムス富士見総合病院と小倉第一病院の登壇者8名の方にお話をしていただきました。

本記事ではイベントレポートとして当日の内容をお伝えします。

医療業界BTとは

医療業界で働く様々な方々とお酒を交わしながら、楽しく越境学習で学んだことをホームにどう活用しているか、現在の進行状況や取り組み、はたまた取り組むにあたって大変だった経験など、実際に得られた知見やこれからの展望などをざっくばらんに現況報告する会です。

今回は、8人の登壇者からそれぞれの思いを聞かせて頂きました。

各参加者のレポート

吉田さん

吉田さんは、病院のリハビリ業務の傍ら、管理業務やオペ室での業務も並行して行っているとのことでした。

今回、過去6カ月の活動や勤務表システムの開発などについてお話頂きました。

過去6ヶ月間、吉田さんは病院のDX活動に集中していたとのことです。

特に、スマートフォンの使用規定の策定やパスワードの安全管理に注力していたそうです。

これらの活動は、病院のデジタル化とセキュリティ向上に大きく寄与したとお話されていました。

吉田さんはまた、在宅療養患者の管理システムの改善にも取り組み、オペ室での助手業務を経験しながらもこうした現場経験から、チームワークの重要性や多様な業務の理解を深めることができたそうです。

特筆すべきは、勤務表自動更新システムの開発への貢献です。このシステムは、スタッフの勤務スケジュール管理を効率化し、管理の手間を軽減できたそうです。

これらの経験を踏まえ、吉田さんは今後の病院運営におけるDX推進やコミュニティ形成の重要性を語られました。

技術的な進歩と人間関係のバランスが重要であるとの見解を示し、病院のさらなる発展に向けた意欲を見せてくれました。

赤嶺先生

赤嶺先生からは、病院におけるGoogleworkspaceのセキュリティについて具体的にお話頂きました。

セキュリティ設定の重要性や情報漏洩、データの改ざん、破壊などのリスクに対する意識の高さが伺えました。 具体的な対策として、アクセス制御や出力制限を含む厳格なガイドラインの設定を作るために尽力されていました。これらは、病院内でのGoogle Workspaceの安全かつ効率的な使用を保証するために不可欠な施策だといわれていました。

また、個人端末の使用管理やセキュリティ方針の作成、周知の必要性についても強調されており、これらは、病院のデジタルセキュリティを維持し向上させるための重要なステップだと強調されていました。

赤嶺先生の発表からは、病院におけるデジタルセキュリティの複雑さとその管理における課題が浮き彫りになり、それに対してどのように今後医療DXを進めていくかという貴重な経験談を伺うことができました。

鈴木先生

鈴木先生からは、コロナ過の病院活動やランサムウェア体験についてお話頂きました。

鈴木先生は、病院運営とデジタルセキュリティの分野での経験と知見について話しました。特に、COVID-19パンデミック中の対応やGoogle Workspaceを利用したセキュリティの強化に重点を置いています。

 大阪の医療センターでのランサムウェアに関する経験から、医療情報セキュリティの重要性に対する深い理解が得られたそうです。また、これから医療DXに必要となる医療情報管理委員会の設立についても語り、情報セキュリティに対する病院の取り組みを紹介して頂きました。

鈴木先生は、個人的な経験を踏まえた上で、病院経営とデジタルセキュリティに対する独自の視点をプレゼンし、これらの分野での今後の展望を熱く語って頂きました。

戸田さん

戸田さんからは、病院内の看護師、実習生、業者の健康観察の管理についてお話頂きました。

戸田さんは、自身の日常や家族の話題からインタビューを始め、リラックスした雰囲気で病院の現状について説明されました。初めに個人的に実施されているストレッチの取り組みやお子さんの柔軟性について語りながら、親としての体験を報告して頂きました。

病院業務で、のGoogle Workspaceの導入についても触れながら、情報過多による課題とその管理方法についてお話頂きました。戸田さんは、看護師や実習生、外部業者の健康観察管理の責任を担いながらそのプロセスについても実際にどのように管理されているか具体的にお話頂きました。

未来への展望として、看護分野におけるスキル多様化の重要性とデジタル変革への対応についての洞察と、看護業務の将来に対する独自の見解について考えを発表されました。

石丸さん

石丸さんは、栄養科の所属長で管理栄養士として働いています。2022年にノンプロ研に加入し、ITスキルを学び、どのようにITスキルを活かしていったかお話頂きました。

石丸さんは、日々の業務とデジタル化への取り組みを両立させているそうです。2022年にノンプロ研に参加し、Google WorkspaceをはじめとするITスキルを学んだことが業務に生かされているという話をして頂きました。

実際に、院内でのGoogle Workspaceの利用について述べながら、患者アンケートのデジタル化や棚卸しの自動化についてどのように利用していったか説明してくれました。これらの取り組みは、効率的な栄養管理とデータ管理をについて大きく寄与してくれたそうです。

石丸さんはデジタル変革への挑戦にも積極的で、将来的な目標や見通しについても述べられていました。その中でも、他職種間の情報共有の改善を特に重要視していて、これを実現するための取り組みを今後も続けていきたいと述べられていました。

木村

わたしは、VBAの学習を通じて業務の効率化を図り、データ集計や売上管理などの業務を効率化し、業務時間を大幅に短縮できた経験についてお話しました。

この学習経験を生かしながら、現在は介護保険分野での作業効率化にも取り組んでいます。実践的なアウトプットの重要性を強調しつつ、デジタルツールを活用した医療DX(デジタル変革)の推進に意欲を燃やしています。

これらの取り組みについては、医療分野におけるデジタル化の必要性と、それを支える個人のスキルを上げていくことがこれからは重要になるとお話させて頂きました。

山口さん

山口さんは、感染症対策コンサルとして活動しながら、同時に大学院での学びを続けているそうです。2022年をChatGPTの年と評し、AIの進化に注目しているとのことでした。

今回の発表では、ChatGPTの機能の1つであるDALL-Eのイラスト生成機能に触れ、AI技術の進歩とその応用可能性について言及してくれました。また、データサイエンスやChatGPTの使用に関する経験を共有し、そのスキルの重要性をお話して頂きました。

ノンプロ研としての関わりでは、小倉第一病院の越境学習にアサインし、12月に第1期メンバーが完走され、来年からは第2期メンバーも集まり、さらなる医療DXを進めていきたいと意欲を燃やしています。

医療DXに関しては、自身の活動と見解を述べながらも、デジタル化とデータ活用の必要性を説き、医療業界におけるデジタル技術の重要性を感じることができました。

矢板さん

矢板さんは、埼玉県富士見市にある病院で看護師として働いています。主に脳血管内治療科での忙しい業務の傍ら、ダンスとスイミングという趣味を楽しんでいるそうです。

新型コロナウイルスの影響で、医療現場は急速に変化したといいます。矢板さんは、新たに設立された病棟の立ち上げにも関わり、未知の環境への適応を求められたそうです。業務をする上で情報伝達の難しさや、職場での自己肯定感の低下、孤独感といった問題に直面しながらも、それらを乗り越えるために学習と成長を続けているそうです。持続的な学習と挑戦を通じて、矢板さんは個人的な成長を遂げ、職場での信頼を積み重ねていきました。

これまでの経験から、変化する時代の中で適応力の重要性と、学び続ける姿勢がいかに重要かをお話して頂きました。看護師としての道は、プロフェッショナルなスキルの向上だけでなく、人間としての成長も含んでいるとのことでした。不確実な状況下での柔軟性と粘り強さがいかに大切か学ばさせて頂きました。

今泉さん

今泉さんは、放射線技師としての業務を行っています。専門分野は、肺がんの診断に関わるCTやMRIだそうです。

ノンプロ研に参加したきっかけは、社会人2年目のときに院長からの誘いを受けたことが始まりでした。しかし、部署の理解や自己の経験不足という困難に直面しながらも、それを乗り越えて専門知識を深め、技術を磨いていかれたそうです。

今泉さんからは、職場での信頼を勝ち取ることがいかに重要か、そして越境学習の価値について熱く語られていました。また、組織との協力関係を構築し、互いにサポートし合うことの重要性も強調されていました。

今泉さんの経験からは、放射線技師としての技術的な成長だけでなく、人間としての成長も感じられました。自己の失敗からも学び、周囲とのコミュニケーションを改善し、最終的には周囲の信頼を得ながら働くことの重要性について伺うことができました。

最後のまとめ

医療業界BTでは、様々な立場からお話して頂きました。越境学習で学んだことを悩みながら乗り越え、それでも力強く進んでいる姿にエネルギーを貰うことができました。

高橋さんからは、医療業界で越境学習、そしてDXみたいなそういうテーマで医療BT(イベント)が行われているのは日本初ではないかというお話もありました。

確かに医療業界というのは、DXに向けて積極的に動いている所はまだまだ少ない印象です。

これからはイムス富士見総合病院、小倉第一病院ともに越境学習で培ったものが花開くように歩みながら、医療DXにむけたワクワクするコラボレーションを一緒に行っていきたいです。

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この記事を書いた人

あやか

ノンプロ研在籍の二児ワーママ。ITベンチャー数社経験し、現在はフリーランス。GAS、Python学習中。趣味は読書です♪