広島県のみなさまと考えた社内コミュニティづくりでぶつかる4つのあるある質問

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社内コミュニティづくりでぶつかる4つのあるある質問

みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。

広島県で開催された「リスキリング推進コミュニティ交流イベント」のDAY3レポート第2弾。

今回は、質疑応答のパートから、社内コミュニティづくりでぶつかるあるあるの4つの質問について、その内容とどのように回答したかをお伝えします。

ということで、今回は「社内コミュニティづくりでぶつかる4つのあるある質問」です。

では、行ってみましょう!

リスキリング推進コミュニティ交流イベントとは?

広島県で開催された「リスキリング推進コミュニティ交流イベント」のDAY3に、講師として参加しました。

今回のテーマは「社内コミュニティづくりワークショップ」。

この日は、3つのセッションに分けて進行しました。

  • 第1部:職場の学びの課題と社内コミュニティの意義
  • 第2部:社内の学びのためのコミュニティづくりワークショップ
  • 第3部:質疑応答

1部では、職場の学びを加速するためには社内コミュニティをつくるのがおすすめであること、2部ではワーク形式で実際にコミュニティづくりを体験いただきました。

第3部は質疑応答ということで、多くの質問が寄せられました。

いずれも「あるある」のよくぶち当たる課題ですので、今回はこれら質問と回答についてお伝えしていきますね。

就業時間内にやる?それとも就業時間外?

就業時間内に学びの時間を設ける場合、すべての参加者が上司の承認を得る必要があり、ハードルが高い。かといって、就業時間外に実施すると、参加者のプライベートの時間の持ち出しが必要になり、これはこれでハードルがあります。

どちらが良いか? という視点はもちろんありますが、そもそも、いずれにしても時間のリソースの持ち出しが難しいというのが課題であるということに注目しましょう。

ですから、ポイントとしては就業時間内だろうが外だろうが「小さくはじめる」というのがおすすめです。

たとえば、以下のようなものです。

  • 昼休みの10分間を使って「ショートカットキーを覚えよう」みたいな小さな活動から始める。
  • 就業後、20分だけ会議室を借りて、2人の発表者がライトニングトーク(LT)を行う。

これなら時間の持ち出しも少なく、気軽に参加できます。まずは「小さな場」をつくるのがポイントです。

勉強会が「講師1人が教える会」になってしまう問題

「講師が1人で教えるスタイルが固定化してしまい、他の人が受け身になる」という問題も、超あるあるです。

「勉強会やるので、やりたい人集まってください」などと声がけすると、たいがいは「教えてもらえる」という姿勢で参加します。

この場合、言い出しっぺの方が「先生役」で、他の人は「生徒役」で固定されたままになってしまいます。

これでは、相互に学び合うコミュニティにはなりませんので、構図を変える仕組みが必要です。

どうするかというと、講師役とは別に「役割をつくる」というのがオススメです。できれば、ライトなものが複数あると良いです。

ノンプロ研の講座では以下のような役割があります。

  • ティーチングアシスタント(TA): 講師のサポートを行い、宿題の添削やその相談窓口を担当します
  • ホスト: いわゆる「運営役」です。会議室(Zoom)の予約や連絡業務を担当します

このように役割を分担することで、1対Nの構図が、3対Nに変わります。

さらに、TAやホストは順繰りに別の方が担当するようにすると、いずれ全員が「提供側」にまわるようになります。講師も、チャンスがあれば、別の方が担当しましょう。

社内でのコミュニティづくりに対する抵抗をどうする?

「コミュニティづくりを提案したけど、社内で却下されてしまった…」という悩みも多いようです。承認を得て、公式の活動にするのが難しい場合、どうすればいいのでしょう?

そもそも、学習コミュニティ=実践共同体の理論でいうと、「非公式性」をもたせたほうが良いとしています。

つまり、「勝手にやっている集まり」です。

公式性があると、学びよりも成果が優先になってしまう可能性が出てきてしまいますし、あちこちで承認が必要になり動きの柔軟性も失われてしまう可能性もあります。

ですから、承認がいらない範囲ではじめるというのがオススメです。

一点注意ですが、「こそこそ隠れてやる」とは異なります。やっていることはオープンに、でも非公式に勝手にやるのです。

ある企業の事例でいうと、居酒屋さんでの「サークル活動」からスタートしたというものもあります。そして、トップには、そのスタートをすること、活動の成果を都度アピールしているそうです。

偉い人に学んでもらうには?

これは悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

無理に「学びましょうよ!」と説得しようとすると、「学んでないあなた vs 学んでいる私」の構図になり、関係がギクシャクしてしまい、その後の会話ができなくなってしまいます。

では、どうするかというと、「過去の学びを掘り起こす」のがオススメです。

まず、その偉い人に「これまでどんなことを学んできたのか」「その学びがどんな成果を生んだのか」をヒアリングします。

そこまで登りつめた方ですから、何かしらかはあるはず。その話に共感を示しましょう。

すると、方向性が揃います。

その後であれば、「そのお話を、ぜひみんなの学びとして共有していただけませんか?」とか「あなたのような学びを得られる場を社内で設けたいと思っているのですが、ご協力いただけますか?」とか、このような話が持ち出せるかも知れません。

まずは、話ができる土台として、方向性を揃えましょう。難しいと感じるかも知れませんが、焦りは禁物です。

まとめ

以上、「社内コミュニティづくりでぶつかる4つのあるある質問」についてお伝えしました。

このような工夫をすることで、学びのコミュニティはグッとつくりやすくなる、続けやすくなります。

ぜひ、みなさんの職場でも「小さな学びの場」をつくってみてください。

引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!

この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!

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