加速する技術革新にコミュニティが有効である理由

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加速する技術革新にコミュニティが有効である理由

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、組織として加速する技術革新にコミュニティが有効である理由です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

加速する技術革新

2015年~デスクワーカーはMicrosoftのソフトウェアが中心

今日は、加速する技術革新にコミュニティが有効である理由という話しをしていきます。

僕が独立起業したのが2015年、今から8年前になります。

当時のことを考えると、ノンプログラマーのみなさんが抑えるべき技術領域って、正直Microsoftの範囲内だけで済んでいたことが多かったのではないかと思います。

ほとんどどの会社組織において、デスクワーカーはExcel、Word、PowerPointを中心に仕事をしていました。

スキルをあげようと思ったら、それらのソフトウェアの活用スキルを上げるか、それらを自動化できるプログラミング言語VBAをマスターするか、その方向性の一択だったといっても言い過ぎではないと思います。

Google製品の普及によりMicrosoft vs Googleに

一方でGoogle製品もあるんですが、当時はG Suiteという名前で組織向けにGmail、Googleスプレッドシート、Googleカレンダーなどをパッケージしたオフィススイートが提供されていました。ただ2015年当時は、今と比べるとまだまだ普及していませんでした。

プログラミング言語Google Apps Script(GAS)を使ってそれらのアプリケーションの自動化はできるものの、当時は日本語の初心者向けの情報がほとんどない状態だったんです。

一部にJavaScriptをある程度理解しているITエンジニア向けのブログ記事とか書籍はあったものの、ノンプログラマーのしかも初心者向けにブログ記事や書籍を書いたりして活動していたのは、おそらく日本では僕が初めてだったのではと思います。

以降徐々にクラウドが普及してGoogle派が増えていったので、それ以降のノンプログラマーが技術を磨く方向性は、MicrosoftとVBA、GoogleとGASの二択になったという感じですね。

2018年~RPAの波

その後RPAという大きな波が2018年くらいからやってきたんですね。とてもブームになっていて、RPAというワードをニュースなどでよく見かけるようになりました。

UiPath、WinActor、BizRoboをはじめたくさんのRPAサービスが登場して紹介されていました。

サービスがたくさんありましたので、ここで一気に選択肢が増えたという印象があります。

ただお値段が結構高かったので、大企業では導入できていたんですが、中小企業や個人だとなかなか手が届かないというイメージでした。

それと同時に、AIやデータサイエンス、そしてDXという波がやってきたんです。

ノンプログラマー向け言語として注目されたPython

それに合わせてプログラミング言語Pythonが、ノンプログラマー向けの言語として注目を浴びるようになってきました。

これの火付け役になったのは、オライリーという出版社が出した「退屈なことはPythonにやらせよう~ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング」という書籍なんです。これはものすごいバカ売れしました。

その後それを受けて、ExcelをPythonで操作しようみたいな書籍が書店に乱立するようになったんです。

正直Excelを操作するだけならVBAのほうがラクなんですが、ブームって怖いなあと思います。

2020年~ノーコード・ローコードブーム

さらにそのあと2020年になると、ノーコード・ローコードブームがやってくるんですね。

MicrosoftでいえばPower Apps、Power Automateなどのノーコード・ローコードツールが大々的に発表されたんです。

しかもPower Automate for desktopというのも発表されて、これによってRPAに一気に参戦していったという感じです。

一方でGoogleは、以前AppMakerというローコードツールを開発していたんですがその開発をピタッと止めて、AppSheetという会社を買収し、それをローコードツールとして劇的に押し上げました。

MicrosoftやGoogleだけじゃなくて、大小様々なノーコード・ローコードツールが次々と登場していき、それにプラスして、もともとサービスしていて順調に伸びていたKintoneも加わって、完全に乱戦状態になっているのが現状です。

2022年~生成系AIブーム

2022年、最近になって、ChatGPTを始めとする生成型AIブームがやってきているわけです。

ChatGPTだけでもさまざまな使い方がありそうなのに、Notion AIをはじめ、さまざまなサービスに対話型AIが組み込まれていく、こんな予想が強くされています。

個人でカバーしきれない多様な技術

このようにノンプログラマーが気にすべき技術が指数関数的に増えているし、これからも増え続けるというのが強く予想されています。

2015年当初は僕ひとりでも十分にカバーできる範囲でしたが、RPAが出てきたあたりから完全に無理になりました。

ノンプログラマー向けの技術を専門的に扱っている僕自信でもそうなっちゃっているんで、それぞれ専門分野を持っているノンプログラマーのみなさんでいうと、もっとそうなんじゃないかと思うわけです。

でも、今こうして色々と知識として知ることができて、必要に応じて活用することができているのは、完全に今運営しているコミュニティ「ノンプロ研」のおかげだなと思います。

コミュニティを活用しよう~ノンプロ研の場合

実際ChatGPTについては、先日ChatGPTを活用するためのLTイベントをコミュニティ内で開催し、9名の方にご登壇いただきました。本当に様々な素敵な発表だったんです。

2時間のイベントで、おそらく現時点で出ているノンプログラマー向けの使い方としては、かなりカバーされてるのではないかと思います。

さらにそれが動画でアーカイブとして残り、イベントに参加していない他のメンバーとか、これから入会されるメンバーにも知る機会が提供されているというのは、とても良いことだなと思うんです。

また新しい動きがあった時には、ChatGPT活用チャンネルみたいなものがSlack上にありますので、そこでいろんな情報がシェアされていきます。

コミュニティに参加して集合知を活用

こんな感じで、少しずつそれぞれがトライした内容をまとめて共有することで、コミュニティの集合知となり、みんなにシェアされてそれぞれ必要に応じて活用できる、そんな感じなんです。

会社でそういう実践コミュニティが構築されていればいいのですが、非IT企業だとほとんど存在していないのではないかと思います。

ノンプログラマー向けと言いつつ、様々な技術が次々と出てくるような状況になっている今、それらの知識を得たり、議論したり、活用したいのであれば、ノンプロ研のようなコミュニティに参加しておくのがいいんじゃないかなと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「加速する技術革新にコミュニティが有効である理由」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。

では、また。

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