クラウドファースト&ペーパーレス!北國銀行のDXの歩みとは

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クラウドファースト&ペーパーレス!北國銀行のDXの歩みとは

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、クラウドファースト&ペーパーレス!北國銀行のDXの歩みとはです。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

クラウドファースト&ペーパーレス!北國銀行のDXの歩みとは

今日はですね。石川県に本店がある北國銀行さんのDX事例について紹介したいなという風に思っています。

銀行と言うと、当然ながら高度なセキュリティが求められていて、独自のシステムを皆さん築き上げて、それを実現されているわけなんですね。

と言うとかっこいいんですけれども、イメージとしては某有名ドラマでも、紙資料をたくさんひっくり返して隠された情報を探すみたいなシーンがあったりします。

また、某銀行のシステムトラブルはちょっとしたイベント扱いになっていて、ATMが使用停止になって、顧客を何度も困らせていてどうなんだみたいな話があったりしました。

DXと銀行ってあんまり相性よくないんじゃないかというイメージがありますよね。

ただ、こちらの北國銀行さんで言うと、日本の銀行初の基幹システムクラウド化されたり、スマホですべての取引ができるようにしたり、業務としては99.9%ペーパーレスといような、銀行らしからぬ、素晴らしいDXを推進されてきたんです。

これをどうやって実現してきたかということなんですけども、これについて紹介したいなというふうに思っています。

北國銀行のDX推進方法

まず、2007年にシステム部が作られて、戦略的なシステム投資を開始されます。つまり、15年前からDXのスタートが始まってるみたいな感じなんですね。

そして、今から10年前に当時まだDXという言葉も注目される前なんですけども、紙のデータ化を推進されたわけなんです。これによって、紙が99.9%ない・ハンコもないこういった業務を実現されたそうです。

続いて、5年前から人材集めをして、違う会社を作ったんですね。システム専門の子会社「デジタルバリュー」という会社を設立されました。

こちらは、銀行とは異なる評価軸報酬制度を有する企業でITエンジニアさんたちの能力を十分に発揮できるようにと設立されました。

現在、2000人のグループの内、350人がシステム運用開発というクラウドネイティブな技術者として、働かれているそうです。

これで言うと、最近のニュースとかあるんですけども、まあニトリとかビックカメラ、あとカインズも同様にですね、新しい形態のシステム子会社を立ち上げますよっていうニュースがありました。

こちらも同様に、ITエンジニアに適した人事制度とか給与体制を備えることで、人材確保をしよう、そのような狙いがあるという話です。

北國銀行さんで言うと、何年も前からそういったことをされているって事なんですね。

さらに、今から2年半前にスマホですべての取引ができるようにされました。

これはオンプレミスだとできないので、完全クラウド化を実現することによって、できるようになったことなんです。

さらに、そのクラウドの技術を応用してATMなども、自社で開発をされているそうです。

コミュニケーション環境にTeamsを先行導入

これと同時期ですね、コミュニケーション環境も刷新されたそうです。

多くの銀行では、その行内とインターネット環境が分離していて、インターネット環境はVDI接続と呼ばれるもので、利用することができるって言うのが通例だそうです。

VDIとは、Virtual Desktop Infrastructureの略で、パソコンを仮想化した仕組みです。ただし、VDI接続を使うと、インターネット接続に時間がかかってしまうとかですね、そもそもオンライン会議を行うことができないといった困ったことがあるわけです。

そこで、コミュニケーション環境を刷新して、Teamsを導入します。

これによって、部署横断のフラットなコミュニケーションが行われるようになったということなんですね。

当然、みんなが最初から使うわけではないので、どうしたかって言うと、頭取自ら毎週全行員に対して、メッセージを発信したりしていました。

また、役員会議もTeamsで開催して、行員がすべてその様子を視聴できたりとか、そのようにしてオープンに経営状態を見せていくし、どんどんTeamsが使われるようにということで、促進されているそうなんです。

このようにして、次々にIT技術の導入とか、改革を進めることによって、コストをどんどん下げることも出来ましたし、セキュリティも高まって、開発サービスの改善ペースも早くなったみたいです。

DX化による利益還元方法

そこで当然利益が出るわけなんですけども、それを自分たちの儲けではなくて、お客様にも還元していこうと、例えばクラウドバンキングで北國銀行内の送金であれば、誰に送っても何回送っても、法人でも無料にしました。

このようにして、顧客にも還元してるということなんですね。

これは元々の目標として、生産性を上げて、より良い生活・より良い社会を実現したいと、このような目標があるから。それは会社の目標にもなっているし、社員共通の目標になっています。

北陸地方を良い魅力のある地域にすることで、人もどんどん来てもらって、生活が豊かになる。

そのために、デジタルを含めて改革をどんどん進めていって、より良い生活・より良い社会を作っていこうとこのようなビジョンがあるということなんです。

そのようにして、15年前からシステム的な後押しが進められてきたんですけども、改革自体がなんと20年前の前頭取の時期からなんだそうです。

『戦略的な投資が必要になる時代が来るから、今からコスト削減に取り組んで行こう』ということで、そこから改革を始められていって、少しずつその改革による生産性の改善とか成功を蓄積してきたということなんですね。

それがあって、今のDXが成り立ってるということなんです。

ということで、北國銀行さんは、他の銀行と比べると、圧倒的なDXを実現されてきました。

しかし、それはどうやって実現してきたかっていうことを見ると、ものすごく長い年月をかけて、少しずつ進められてきたっていう感じなんです。

ただ、その長い年月のエネルギーを支えてきたのは、目標として地域社会を良くしていきたい。そういった絶対目標が、筋道として徹底されてきたというところがあるんじゃないかなっていうふうに思うんです。

北國銀行さんに関して言うと、ホームページに提供されている統合報告書の中に、そのDXに関して有益な情報がまとめられています。

こちら紹介したいなと思うんですけども、また別で放送させて頂こうと思っています。

是非、楽しみにしておいてください。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「クラウドファースト&ペーパーレス!北國銀行のDXの歩みとは」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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