2022年10月14日、ウイングアーク1stが主催するupdataDX22(2022年10月12〜14日開催)内の「宮城・徳島・福岡を拠点とする3名の“DXトップランナー”たち」と題したセッションに、一般社団法人ノンプログラマー協会 代表理事 高橋が登壇いたしましたのでお知らせいたします。
登壇者は東北地方で活躍されている一般社団法人DX NEXT TOHOKU理事・事務局長の淡路義和さん、徳島で水道設備機器販売会社を営む有限会社小田商店 代表取締役社長 小田大輔さん、そして福岡県糸島市に在住の一般社団法人ノンプログラマー協会(以下 ノンプロ協会) 代表理事 高橋さんの3名。モデレータはウイングアーク1st株式会社 データのじかん編集長 兼 メディア企画室室長の野島 光太郎さんでした。
当日のセッション概要 〜それぞれのDX改革と失敗マネジメント〜
本セッションは各地でDXの多様な取り組みをされている方々から、ディスカッションを通して何らかの法則性を探っていこうという試みのセッションでした。
前半のパートでは 「DX 変革のスタートダッシュのススメ」というテーマで、登壇者の3名の方々から自己紹介とともに、これまでのDXの取り組みや、考え方についてのお話がありました。
徳島県で水道設備機器販売会社を経営されている小田さんは、20年前の入社時に商品にバーコードをつけようと試みた際の社員メンバーとの生々しいやりとりや、DXを進めていく上で経営者として何を大切にしてきたのかお話しされていました。
一般社団法人DX NEXT TOHOKU 理事・事務局長として、東北のDX推進に尽力されている淡路さんからは、大好きな東北で何か寄与したいこと、若い人が選択肢がなくて東京に出るしかないということが引っかかっているというエピソードから、ご自身の強みであるデジタルで価値を生み出しながら、エコシステムを東北で展開し、デジタルネイティブな20代30代が活躍できるように環境を整えていきたいというビジョンをお話しされていました。
ノンプロ協会の高橋さんからは、ノンプロ研の活動詳細や、越境学習でDX人材を育成できる可能性があるという話から、越境学習は有効ではあるもの、それだけでは改革はできない、現場スタッフよりもリーダーから順に学習したり、会社として学習をサポートしていくことが大切だ、とお話しされていました。
後半のパートでは、登壇者の3名から「失敗のマネジメント」「ミドル層や従業員向けへのDXの捉え方への提言」がありました。
「失敗のマネジメント」 について
-失敗は抵抗がつきものだが、課題が見つかるということ。小さな失敗をたくさんしてもいいという環境を作り、どんどん悪いところを直せばよい。(高橋さん)
-失敗した時には、今一度「何のためにやっていたのか」ということを振り返ることがとても大事。目的が誤っている可能性もある。何のためにやるのかを問いただしてから取り組むべし。(小田さん)
-お二人の意見には大変共感する。失敗した時にはどうしても落ち込んでしまうため、自己肯定感がしっかり確保されている環境や、組織として自己肯定感をどのように作っていくかも大事(淡路さん)
「ミドル層や従業員の方向けへのDXの捉え方」について
-会社を変えるということは会計科目の何をの数字を変えるかということを意識することが大切。結果の評価もでき、どれだけ価値を生み出したかも計算できるため、自分がやっていることを、会社の会計科目に置き換えて考えられることが経営者だけでなく従業員もとても大事。(小田さん)
-個別最適ではなく全体を見ながら改革を進めていくことが必要。そのために目的意識を持ち視座を上げて全体を俯瞰し、自分の行動によって全体がどのように良くなるかを意識する必要がある。(淡路さん)
-いちスタッフであっても会社という大きな組織の一員。なかなか改革が進まない場合、経営者のせいにしがちだが自分もその一部であるということは認識しながら、やるべき事を進め、会社にとって良い影響を与えられるか考えることが大切。(高橋さん)
当日の詳細はぜひイベントレポートをご覧ください。
当日の様子は、メディア 「データのじかん」内の下のイベントレポートに詳しく掲載されています。併せて是非ご覧ください。