書評「定年前と定年後の働き方」その4 モザイク型就労という働き方

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書評「定年前と定年後の働き方」その4 モザイク型就労という働き方

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、書評「定年前と定年後の働き方」その4 モザイク型就労という働き方です。

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

引き続き、「定年前と定年後の働き方」についてお話をしていきたいと思います。

今日なんと4回目です。本当に日本のビジネスパーソンにとって、ぜひ知っておいてほしい考え方がギュと詰まってますので、たくさんお話ししたいことがあります。

今日でラストとしたいと思いますが、他にも、本当にたくさんの学びがありますので、ぜひ皆さんお手に取って読んでいただければ嬉しく思います。

定年前と定年後の働き方~前回までの復習

昨日までの復習になるんですが、50代を超えたシニア世代です。彼らの働き方について論じる書籍になっています。

こちらの書籍の重要なメッセージとしては、役職定年、定年再雇用、シニアの働き方でいうと、必ずしも右肩上がりにはならないわけなんです。

かといって、必ずしも幸福度とか熱意、ワークエンゲージメント、こういったものは下がるというものではないということをお伝えしてくれています。

その裏付けとして、いくつかの調査結果だったりとか、あとは、SSTやSOC理論という2つの理論。さらにジョブ・クラフティング、こういった考え方を紹介してくださっています。

シニアが幸せに働き続ける、そういったヒントをたくさん教えてくださってます。

定年後の働き方

今日は、ちょっと話題を変えまして、定年後の働き方について考えてみたいなと思っています。

定年後なんですけれども、正社員として雇用される場合もあるんですが、確率的には決して多くないわけです。また、独立というのも、年齢的、体力的になかなか難しい。

そうなると、多くの定年後のシニアに関していうと、その働き方はフリーランス的な働き方になると予想されます。

そして、そのための助走として何をすべきかという話でいうと、定年前から副業などを行って、副業フリーランスとして、業務委託契約に慣れておく。

これによって、経験やスキルを得ておくことができますので、定年後にフリーランスになるといっても、スムーズに移行することができるというわけです。

この話に関しては、僕も完全に同意だなと思っています。

リスキリングを企業に任せきれない理由

僕が書いたデジタルリスキリング入門でも、リスキリングを企業に任せきれない理由の1つとして、この定年後の働き方をあげているんです。

というのも、終身雇用が崩壊して、流動性が高まっています。さらに変化が激しい時代になっている。つまり、1つの企業で働く期間は、どんどん短くなってるっていうのが事実としてあります。

その一方で、人生100年時代といわれていて、寿命はどんどん伸びています。定年後の年数は長くなって、定年後に、たとえば、20年・30年働くのは、選択肢として当たり前になりつつあるわけなんです。

そこで、フリーランスとして働くためのスキルを持っているというのは、ものすごく効いてくるわけです。それは、わざわざ定年後にならないと準備ができないというものではなくて、定年を迎える前から、自ら副業にチャレンジしておくことで、その経験を積むことができます。

その活動をするために、リスキングをするモチベーションも生まれてくるわけなんです。

モザイク型就労

ところで、定年後のフリーランスとしての働き方として、どんなものになるのか。本書では、モザイク型就労というキーワードを紹介してくださっています。

これは、檜山敦教授が提唱されている考え方で、どういったものかと言いますと、仕事を断片的に分割して、複数人で1人分の仕事をこなす。こういった働き方のことを指しています。

たとえば、体力的に、シニアであれば、1日8時間もガンガン働けません。ただし、数時間であれば働けます。それであれば、そういう人たち2、3人が力を合わせれば、1人分の仕事をこなせるようになるわけです。

さらに、シニアでいうと、報酬的にも年金の支給が別途あることが多いですし、定年前のようにがっつりもらわないとやっていけないというわけではない人も多いので、それでいいよという方も多いわけです。

したがって、働きたい時間だけ、働きたい場所で、自分が持っているスキルにあった仕事をする。定年後の仕事の仕方としては、こういったニーズが中心になるんじゃないかということは、確かにそうだなと思うわけです。

今後、シニア世代の力を生かしていくには、すごく効果的な考え方だなと思います。

これは、シニアに限らず、子育て世代とか、親の介護をする世代など、時間的・空間的に制約がある人たちにも非常に有効な考え方で、むしろそういった働き方を望んでいる方々も少なくないんじゃないかなと思うんです。

ノンプロ研のお仕事チームそのもの

本書では、世田谷区でのシニア向けモザイク型就労の実証実験について紹介されているんですけれども、実は、このモザイク型就労、僕が主催しているコミュニティ、ノンプロ研のお仕事チームそのものだなと感じたわけです。

ノンプロ研では、イベント運営、各種プログラミング講座、excel講座、これの講師。それから、ティーチングアシスタント。あとは、イベント動画の編集部隊、SNSでのマーケティング。さらに、イベントレポート記事のライティング。

そういったコミュニティ運営で必要となる仕事がたくさんあるわけなんですけれども、それを小分けにして、コミュニティーのメンバーに副業機会として提供しています。

多くのものは1つの案件で、2・3時間でこなせるものが多いです。

たとえば土日どちらかだけ、ちょっと副業経験を積んでみたい。そんなふうに活用することもできますし、人によっては、いろんな種類の仕事をたくさん受けていらっしゃっていて、月にそこそこの収入を得ていらっしゃる。そういった方もいるわけなんです。

いずれの仕事も、そんなに高度なスキルを必要とするものではないんですけれども、仕事によっては、その分野に対するスキル獲得とか、スキルアップ、そういったものも期待できるということになります。

一時期はパート雇用も考えました

一時期は、弊社で、パートさんを時間で雇用して、携わってもらうっていうのも考えたんです。ただ残念ながら、コミュニティのビジネスも、そんなに規模感のあるものではないので、人ひとりを安定して抱えるには、固定費として、結構重かったりするんです。

しかも、その方が、なんでもかんでもできるわけではないので、スキルを身につけていただく。そういったサポートも必要ですし、可能な仕事を、必要な時間用意する。こういったマネジメントコストみたいなのが、割とかかってしまう。そういった悩みがあったわけなんです。

ただ、そこを業務委託として小分けにして依頼すれば、ビジネスの変化に合わせて、弾力性を持った依頼ができますし、スピード感もいいですし、お財布にも優しくなります。

なので、色々と、コミュニティ運営の仕事については、試行錯誤をしたんですけれども、今の形に落ち着いているんです。

モザイク型集合がWIN-WINになるケース

現役世代の多くの方は、今まで通り、毎月決まった給与がきちんと入るという、そういったニーズが強いんだと思うんですけれども、シニアに限らず、時間的、空間的に制約のある方に関してはこういったモザイク型集合がWIN-WINになるケースもあります。

そして、そういったWIN-WINのケースがこれからどんどん増えていくんじゃないかなと思うんです。そして、今テクノロジーもどんどん発展してきていますので、そのような働き方がどんどんしやすくなっています。

なので、労使ともにこういったモザイク型就労のような働き方にチャレンジしていって、もっと広がっていけば、シニアが働いてくれる環境も増えていきます。

定年前に助走的に副業する機会も増えていきますし、みんながハッピーになってくんじゃないかなと考えるんです。

なので、ノンプロ研の運営、もうちょっと頑張って、もっと多くの皆さんに副業を経験していただけるような、そういった運営をしていきたいなと思うところです。

今日の放送に関連した過去の放送回

ちなみに、今日の放送に関連しまして、以前388回の放送で、「正規雇用フリーランス副業…どうする定年後の働き方」こういったタイトルでお話をしてるんです。

実は、今回の紹介した定年前と定年後の働き方こちらの書籍の中から、一部をプレジテントオンラインに転載されていまして、それについて紹介した放送をお伝えしてますので、よろしければそちらもお聞きいただければ嬉しく思います。

全4回にわたって、書籍「定年前と定年後の働き方」について紹介をさせていただきました。

本当コンパクトなサイズの中に、全ての世代が幸せに働くためのヒントがたくさん詰まってますので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいなと思っています。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「書評「定年前と定年後の働き方」その4 モザイク型就労という働き方」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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