本記事では前回に引き続き年末BTの様子をお伝えします。
※BT(Beer Talk)とは、年末に開催するノンプロ研イベントで、メンバーが集ってプレゼンを行いながらワイワイガヤガヤと楽しむ会のこと。今年は5日間7回開催、合計92名の方が参加しています。
この記事では、12月11日に参加された 法政大学大学院政策創造研究科 石山恒貴先生のBTの様子をお伝えします。
石山先生BT 2023年に越境研究でやりたいこと
来年取り組みたい3つのこと
石山先生が2023年にやりたいことは「被越境学習」「組織への導入の方法論」「コミュニティ研究」の3つだそうです。
「越境学習」を受け入れる側の学び
「被越境学習(越境学習される側の学び)」とは、学習者を受け入れた越境先のコミュニティや企業、越境学習をしてきて帰ってきた学習者を受け入れた元のホームである企業の学びのこと。
「被越境学習」研究はこれまでも東京経済大学の小山先生が詳しく研究されていて、 外国人人材が 日本のトラディショナルな企業文化の大企業に入ってきた際に、組織の大半を占める日本人の越境者にも「文化的動揺と抵抗」や、「異文化専有と変革」が発生することがある、という例があるそう。
また、越境者が入ってきた時に、「そんな文化はいらない」と迫害を受けることがあるが、これを被越境者側が受容できた時に自社文化の正統性を改めて見直したり、再定義することができるということがわかっているそうです。
また、 被越境者側が越境者を受け入れた時に、組織の経営者側が新たな考えを獲得するという事例も紹介いただきました。
いかに組織へ越境学習を導入するか
「組織への導入の方法論」では、越境学習をやりたいものの上層部から「なぜ越境学習をやるのか」と問われてなかなか進められない担当者の方も多く、組織でどのように越境学習を導入していくかの方法論を突き詰めていきたいということでした。
現場の人材育成担当者の言葉を紹介されながら、越境学習の導入をどのように進めたらよいかの示唆を頂きました。
ノンプロ研の研究とは
そして、今年やりたいことの3つ目の「コミュニティ研究」では、なんと「ノンプロ研」を研究したいとのこと!
ノンプロ研はオンライン で活動していますが、せっかくなら高橋さんのいる糸島へ行ってみようと考えているところだそうです。
ノンプロ研内でのメンバー間のやり取りで、どのような学習が上乗せされているか、オンラインならではの工夫と効果はどんなものか、越境学習プロジェクトでは伴走者機能を工夫しているのが見られるが、その詳細は…等ににご興味があるとのこと。
ノンプロ研に類似した社外の人が集まるコミュニティはたくさんあるものの、メンバーが越境学習の考え方を意識的に使ったり、 越境学習を共通用語として認識されている点が特異だということで、越境学習が共通用語で使われているコミュニティの中でどのようなことが起こっているのか、大変興味があるということでした。
また、高橋さんがTwitterで日々投稿されている糸島グルメも気になるとのことで、糸島への訪問を楽しみにされていました(笑)。
以上、石山先生のBTの内容をご紹介しました。
年末BT大会は12月22日まで続きます。
メンバーの皆さんは今年の振り返りだけでなく、 来年の抱負や、 ノンプロ研への想い、 自分のこだわり、好きなこと、伝えたいことなど自由なテーマでプレゼンを楽しんでいます。
アップデート盛りだくさんのノンプロ研。来年もノンプロ研でどんな変化があるのかとても楽しみです!